徒然雑記
2001年分
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11月30日
※時代劇古今
昨今時代劇が廃れてきたのは、一概にTV局が老人方を無視して若者向け番組に重点を置き始めたってわけではないのかも、と思うような時代劇を見てしまいました。
偶々テレビのチャンネルを回していたら出くわしてしまったのです。もう半分過ぎたところだったんですが、何気に見ているうちに魅入ってしまいました。題名は『素浪人罷り通る。第一部・立石藩家老を巡るお家騒動』 by:サンテレビ(w
いや、題名はアレなんですけど、はっきり言いまして、めちゃくちゃ面白かったです。恐らくは20〜30年以上前の二時間TVスペシャル。昔にこれだけ面白いものを作っていたというのなら、ここ十年の時代劇はもう劣化しきっています。それぐらい差がある。脚本も役者もレベル違いすぎ。
主役はあの人、三船敏郎です。三船敏郎ってこんなに凄い役者だったのか。知っているのと実際見るのとでは本当に全然違いますね。本物っていうのは本当に違う。全然違う。凄すぎ。
そしてこの主人公、全然喋りません。無口って設定らしいんですが、時代劇の主役で無口というのは珍しくはないでしょう。ですが、この主人公『春夏秋冬』(勿論偽名です。でもセンスが(w)、今放映している子連れ狼の拝一刀がお喋り好きに思えるほど喋りません。ってか、最後のラスト30分、とうとう最後まで喋らなかったし(w
粗筋はサブタイの通りで、昔出奔した藩に偶然帰る事になった春夏秋冬がお家騒動に巻き込まれるんですが、西郷輝彦演じる若手の筆頭家老と敵対する黒幕(藩の重役)が彼の竹馬の友で、その屋敷に乗り込んで直談判するんですが、まず取り囲まれて「何者!?」と問われると「春夏秋冬」と名乗ってんだか名乗ってないのかよく分からん一言を言ったっきり。そこで黒幕の友人が出てきて「おお! 貴様、帰ってきていたのか」と招きよせて二人きりになるんですが「久しぶりだな」の挨拶も無い。昔話に花が咲かせるものの喋ってるのは友人ばかり。
春夏秋冬と昔許婚だった友人の妹が、今は彼以外と結婚しないために目を自分で潰して山奥に隠遁しているという話になっても、
「…………」
んで、
「ふふふ、お前と気楽にこんな話に花を咲かせることが出来るとはな」
「…………」
いや、喋ってるのあんただけじゃん。
いや、この友人も悪役の癖に悪役のセオリーを無視してるんですよ。
石高を減らして藩の財政を助けてくれと頼まれても「いやだ。これは代々我が家が守ってきたものだ」
じゃあ藩政から退いてくれ。「いやだ。我が家はこれまで藩政に関わるのを禁じられ、無能どもに壟断されるのを黙って見せられてきたのだ。この屈辱が貴様に分かるか!?
では、年貢をあげて下々のものを苦しめても構わないというのか「構わん!! 知ったことか!」
という、ちょっと潔すぎる悪役で、しかも昔、対立していた西郷輝彦の父親(前家老)を毒殺するくらい悪辣で、しかも江戸から帰ってきて西郷家老の後ろ盾になるはずの若殿の行列を襲撃して自分の屋敷に閉じ込めようとするぐらい手段を選ばない人間だったりするのですが。
春夏秋冬と口論したあと(結局春夏秋冬がまともに会話をした場面、私が見た限り此処だけでした)、若殿が江戸からもうすぐそこまで戻ってきてると聞かされて、春夏を部下で囲って此処から動くなと言い置き、襲撃の手配と家老の家の襲撃に向かうのです。
そして西郷の屋敷に兵隊を連れて乗り込んで、切腹しろと迫ったら、逆に父親を殺された証拠を突き出されて
「そこまで言うなら切腹しましょう。ですが、真実を語ってください」
「ふん!」
「お答えいただけないのであれば、お手向かいさせていただく」
「よかろう!」
……え?
バッと上衣と脱ぎ、刀を抜いて庭へと降りる西郷を追いかけて、たった一人で刀を抜いて相対する黒幕のご老体。
真剣勝負を固唾を呑んで見守る黒幕の手下たち(マテ
私、時代劇でもなんでも生まれて初めて(兵隊連れてるにも関わらず)、自分ひとりで戦おうとする黒幕の偉いさんを見ました(w
しかも強いし。一方的に追い立てられる西郷輝彦。えー
そこで春夏秋冬@三船敏郎が若殿の行列を助けて戻ってくるんですが、自分の悪行を繕えなくなったと分かった途端、
「ふん、これまでか」
と、全然動じず嘯いて、三船敏郎に「地獄谷で待っているぞ」と囁くや
「どけ!」
と一喝。そして囲みを解く若殿の部下たち(マテ
そしてその間を悠々と独り立ち去っていく黒幕のオッサン。
いや、退くなよ。そいつ反逆者ですよ、って話なのだが、おっさん迫力ありまくり(w
一方の三船も、おっさんの屋敷を脱出して若殿の行列を救出して(ここらへんの殺陣とカメラの使い方は絶品)家老の屋敷に帰ってくるまで一言も発さず、この後かつての許婚の下を訪れるんですが、そこでも喋ってるのは許婚だけで本人はまったく一言も発さずにお茶だけ飲んで彼女の思い出話を聞くだけ聞いて無言で立ち去るし。
そして地獄谷についたらついたで、黒幕のおっさんが過去を懐かしんで色々と語るのを聞いてるだけで一言も喋らず。そして勝負となっておっさんは切り捨てられるんですけど、そこで最後に言い残すわけですよ。
「我が家の五千石、家老に好きに使えと言っておいてくれ」
「…………」
分かったとかぐらい言ってあげようよ〜(w
おっさん、しばらく待っても返事がなくそのまま絶命。
「…………」
そして無言で去っていく春夏秋冬。
このあとかの『シェーン』みたく知り合いだった村娘に見送られて去っていくんですが。ついに最後まで喋らないままエンドロールでした。
と、こんな風にありえないくらいに喋らない主人公なんですが、さすがは三船敏郎といいますか、三船敏郎凄すぎと言いますか、喋らないくせに圧倒的なまでの存在感。無言という演技がもうこれは見ていただかないと分からないでしょうが、見ているこっちまで引き締まるくらいのオーラがあるんですよ。この人は本当に凄い。凄いしか言葉が出てこない。
その凄い三船敏郎の無言演技に対して勝手に喋り捲ってるのにそれが空回ってない悪役のおっさん(今福さん、と仰るのか?)。この人も凄い。三船敏郎に負けないくらいの存在感で、なんであんた悪役なのにそんなに格好良いんですか!?
いや、もう参った。
こういう人たちが演じていた頃の時代劇と、今の時代劇は比べるのがおこがましいほどレベルが違う。
時代劇そのものの衰退を痛感し、かつての時代劇がどれほど凄まじいものだったかを思い知った日でした。
※三国志
三国無双にかまけているついでに、歴史群像シリーズの三国志(上・下)を発掘したので、読んでみたのですがさすがは1990年発刊の代物。曹操が笑ってしまうくらいにけちょんけちょんです。血も涙も無い悪魔みたいな書かれ方。赤壁の戦いについての通説も今のとはちょっと違うし、さすがは10年以上前の資料。とはいえ、たった十年で歴史観って視点が移ろうものなんですねえ。設楽ヶ原合戦もだいぶ変わってきてるし。歴史とは津々移ろうものなのですなあ。
※イラクで日本外交官が殺害。
朝の報道番組でまだ何も詳細がわかって無いのに、声高に、外交官が『狙われて』殺されましたよ、どうするんですか、狙われたんですよ、政府はどうするの! と決め付けて叫んでる人がいたんですが、そんな人真面目な報道番組に出しなさんなよ。まだ強盗か外国人に対する無差別攻撃か計画的な襲撃なのかも全然分かって無い段階で決め付けるというのがちょっと本当に信じられない。
※H2A爆破。
意外とダメージないのかしら?
前向きな意見が多いみたいですけど。
原因がもう分かっているからか。
※ニトロプラス『沙耶の唄』
確かに、確かに今までのニトロの路線とは違いますよ。
でも、やっぱニトロじゃないかー!!
やべえ、こういうの苦手だ。凄く苦手だ。実はあゆ並みに怖がりナわたし(w
11月29日
『導きの星W 出会いの銀河』 著:小川一水 ハルキ文庫
すげえ。いやもう凄いとしか言いようが無い。これは衝撃、まさに衝撃。
海外SFは殆ど読んだことはないんだけど、はたしてこういう結末のある作品はあるんだろうか。
オセアノ盟王チキの最後の選択。それにともなう文明の転換。まさに人類代表の御仁の台詞の通りの気分。感動すら覚えました。
はたして遠い未来にこれと同じような展開はあるんでしょうか。もしありえるのなら、それは人類の一人としても憧憬を覚えます。子供はいつか親を越えていくもの。それがこの形というのなら、親はただ抱擁の笑みをもって受け入れるのみです。
しかし、これは一巻から読んだが故の感慨なんでしょうなあ。まさか此処まで書ききるとは思わなかっただけに。彼らがここまで行き着くとは思わなかっただけに。お見事。本当にお見事。この第四巻完結編をもって『導きの星』は小川一水の最高傑作となったと思います。日本SF文学の中でも一際の光彩を放つ作品とも。
ただまあ、種族・文明・政体の意思見解があまりにも簡略的&統一的すぎる感が否めないんですけどね。何億もの国民の意思を体現する政体が、どうも村程度の規模にしか思えない瞬間がある。あの組織集団の複雑怪奇さがスポルトされてる。でも、これは仕方ない部分ではありますし、SF全体の傾向とも受け取れますしね。いいんですが。だいたい、それ言い出すと四巻で終わらないどころか40巻くらいかかりそうだし。
ああでも文句なんか言いたくない。無限の宇宙に一人ぼっちなのかもという恐れが、人類を宇宙へと駆り立て、他の星の知性体を追い求める原動力の一端となっているといいますが、こんな形でその孤独が癒されるのであれば、停滞なんて怖くないなあ。
まったくもって傑作でした。素晴らしい。
スブルマン
このネーミングだけでもうおなか一杯です。ってかスブルマンオールスターズなんて名前見せられたら誇張抜きで腹抱えて笑わざるを得ませんでしたよ。ネーミング最高。あほすぎだ、ぶるま組(笑)
11月28日
キンケードというとトーマス・C・キンケイドを思い浮かべてしまいます。って、綴り違うじゃん。トーマス・キンケードだと絵師の人になっちゃうのね、およよ。さて、マイク・キンケードはKinkadeなのかKincaidなのか。
プロ野球のストーブリーグも盛り上がってきました。トレイ・ムーア解雇ですか。シーズン中から葛西さんと怒鳴りあいをやらかしたり、既にヤバげな気配はあったのですが、うーむ。ニッカンが大暴れしていたので、ムーアもデマかと思っていたのですが、これだけは事実だった模様。残念は残念です。好きな選手でしたしねえ。来年も通用しないってことはないと思うのですが、まあ仕方ないのかな。で、横浜が取る気満々なようです。
取る気満々と言えば、ロッテは本気なんでしょうか。フェルナンデスを切ってイ・スンヨプを取るという話。
うーん、パリーグなら打てない事は無いと思いますが……、三割打てるの? チャンスに強いの? 本人も大リーグに未練あるみたいだし。労使関係で大リーグは選手獲得の動きが年末から年明けになるって話ですから随分と長丁場になりそうな予感。フェルナンデスきるのは勿体無いと思うのだけれど。
巨人の三山代表、あの人虚言癖でもあるんだろうか。いまどき代理人じゃなかったなんて言い草が通るはずもあるまいに。まさにお役所答弁さながらだけど、最近だとお役人さんでも恥ずかしくていえないんじゃないだろうか、こんな低レベルの言い訳。
マスコミって資金の使い方やら不始末の隠蔽の仕方やら、悪い部分がもろに役所と被ってる感がある。笑ってしまうくらいに似通ってる。潰れない強みに胡坐を掻いてるんだろうけど、そういう連中にお上の批判とかやられても全然納得できないんだよなあ。批判されない分マスコミの方が自分に甘い印象があるし。
結局日本橋まで探すはめになってしまいました『CROSS†CHANNEL』。全然見当たらなかったと思ったら、品薄状態だったのかしら。なんか安くなるどころかえらい高かったんですけど。
まあ、今年中にはやっておきたいタイトルだったので、あと一ヶ月かけてボチボチやります。
『エヴァ2』、わりと買う気満々だったんだけど、DOLLさんの評価を見てちょっと躊躇い中。チラチラと見かけるコメントの印象だと面白そうだったんだけど、迷うなあ。
とりあえず今は弟君と三国無双3を黙々とプレイしている最中なのでPS2タイトルは増えても困るだけなんですけど。ってか、これなんだかんだ言っても飽きないなあ。2と大して変わってないどころか悪くすると劣化してるのに(w
ちなみに戦国無双も買う気満々です。あの前田慶治は笑った、笑いまくった。すげえ。
小川一水の傑作異文明育成小説『導きの星』の第四巻、完結編をゲット。前回物凄い引きで終わったんでやきもきしてたんですが、やっとこ出ましたよ。この人は筆が早いほうなので助かります。週末に読んじゃうか〜
あと、樹川さとみの『楽園の魔女たち』の最新刊もげと〜。
11月25日
一週間近く放置してしまった。
色々と振幅が激しいです、最近。
SSの進捗状況、牛歩ですね、牛歩。書けば書くほど書くことが多くなっていくって感じで。
この調子だと年内に第8幕取り掛かるのは無理かも。八幕終わったら、闇カナの方をちょっと進めたいと考えてるんですが。
群星伝のONE外伝はもう全然ダメ。取り掛かるにも目処が立ちません。こりゃ構想のままお蔵入りかな。
11月19日
歯痛がぶりかえし。本格的に歯医者行った方がいいみたい。
こんぺ中篇、えーっと36本まで読了。
他の人と比べると、私採点が甘いみたいなんですが……ですが、てと今回は違うみたいな言い方だな(苦笑)
見直してみると、順調に甘いです。既に10点も三本ありますし。半数近くが7点以上。
うーん、でもまだ前回までのこんぺで何度も喰らったような、完膚なきまでに参ったと思わされるような作品にはまだ巡り合わず。上手いは上手いんですが、衝撃が足らず。でも、今回は期待できるそうなので、つまりは何時ぶち当たるかの問題ですか。
楽しみ楽しみ。
戦前ってラジオは登録制だったのか。知らなかった。
まだまだ足りんなぁ。
※ドラフト
弟曰く、広島はいい買い物をしたそうで。須永君を蹴落として巨人入りした西村くんの相方である広陵の白浜捕手。すごいらしいが本当か?
堂上兄はどこにも引っかからなかった模様。弟はちゃんと中日に入れたのに(涙)
そして謎は近鉄七順目の栗田。なんでもドラフトを放送してたチャンネルで唯一この人だけ資料がなかったらしい。野球浪人してたのか? 左のサイドハンドというのはもしかしたらと思わないでもないが。
いや、それよりも気になったのが、雄介君には亜美・亜夢という双子の姉がいらっしゃるのだそうだ!! 双子の姉! ……我ながら腐ってる(w
11月18日
民主党、やっちまいやがった。
例のNステでやっちゃった長野県知事だけでもうんざりだったのに、挙句に田中真紀子ですか。
悪いけど自民党の方が余程マシに思えてきた。
11月17日
ダメです、ジャンプ立ち読み出来なくなってきました。
武装錬金面白すぎ。笑うのを我慢するのが辛くて辛くて。
以前掲載した読みきり作品やるろ剣の日常パートからも、コメディ調の話の上手さは垣間見えてたんですが、最近のはっちゃけ具合はもう素晴らしくて。個人的にはガッシュのV様にも匹敵するウケ具合です。もう最高。
※こんぺ
結局短編は読む暇ありませんでした。数本を摘み読みしたのみ。
短編発表で盛り上がってるのに、それに参加できないのってやっぱり寂しいや。
その分、中篇では自分も参加しているわけで、あのドキドキ感をもう一度味わえるのが今から楽しみです。
今回の自身の作品、満足度としてはこれまで参加した作品の中では一番だと思ってます。もちろん、完全になんの不満もなくと行かないのは当然ですが、書くべきことは書ききれたかな、と。まあ、それが評価として跳ね返ってくるかどうかは別の話なわけで。月姫こんぺの作品なんか、本当に予想外にウケたもんですからどうも自分の基準が信用できなくて(笑)
しかし、書いてるうちに思ったんですけど、私って書き分け出来てない?
読む方はまだ十本程度。ただ物凄いのを引き当ててしまって、スタングレネードの直撃を食らった気分です(w
※本
『HELLSING』と『鏖殺の凶鳥』を同じ日に買ってきて同じ日に読むのは如何なものかと(w
『鏖殺の凶鳥』 著:佐藤大輔
4、5年か、もっと前かにハードカバーで出版されたものが文庫版として角川文庫から再版されたものです。
ハードカバーを購入する金銭も空間的余裕もなかった当時の私は、あろうことか立ち読みで読破してやりましたよ、ははははは。
そんなわけで、かなり大雑把に読んだ部分もあるわけで、今回の文庫化は助かりました。改めて読破。
正直、佐藤大輔の作品としたらかなり強引だったり適当だったりする面もあるんですけど、やはり面白いですわ。
舞台は第二次世界大戦の最末期。ドイツの片田舎カッツェンボルンに墜落したフッケバインなる秘匿名称を与えられた未確認飛行物体を回収、もしくは破壊するために、マクシミリアン・フォン・グロスマイヤー大尉率いるドイツ国防軍降下猟兵(空挺のこと)中隊が派遣されたのだが、先に墜落した物体を調べに行った街の者や迷い込んだ一般親衛隊の者たちが消息不明となっており、彼らの捜索と墜落物の探索に向かったグロスマイスターを待ち受けていたものは……。
ぶっちゃけ、これ『バイオハザード』です(笑)
そして、ここで活躍するドイツ軍人たちは、まさに『HELLSING』に出てくる親衛隊の真逆としか言いようのない高潔な騎士達。特にグロスマイスターなんざ騎士団長の名に相応しい勇者です。英雄ではなく勇者。
この世の地獄を知らぬ無垢なる善性ではなく、総ての悪逆を体験し、希望を失った末でもなお保たれる善性の在り方ってのは、読んでいても気持ちいいものです。
『HELLSING』と合わせて読んでみるのもいいんじゃないでしょうか(笑)
『征途 3.ヴィクトリーロード』 著:佐藤大輔
続けてもう一作、架空戦記というジャンルにおけるエポックメイキングであり極北とも言われる名作の最終巻。レイテ沖海戦の大勝の所為で南北に分断される羽目になった日本と、その運命に翻弄される藤堂一家、そして『大和』の物語。1990年代。湾岸戦争から南北統一戦争に至るお話です。
近代戦争ってのは艦隊戦においても殆どミサイルの応酬に従事していて、その描写というのは並みの作家だと随分と味気ないものになってしまいがちになります。
ですから、この征途三巻の湾岸戦争での『ミッドウェー』撃沈。そして日本統一戦争での戦術核を含めたミサイル一斉飽和攻撃の場面の凄まじさは未だに強く印象に残ってますし、何度読んでも戦慄を覚えます。
11月15日
色々書こうと思ってたことあったはずなんですけど、忘れちまったい♪
※本
『きみとぼくの壊れた世界』 著:西尾維新
意外と、なのかは分からないけれど、西尾維新の書く本の主人公ってのは壊れてたりスレてたり捻くれていたりと色々大変なんですが、その人格の一番根っこの部分は可愛いほど善良な気がします。戯言のいーちゃんにしてもりるかの小学生君(名前忘れた)にしても、そしてこの櫃内くんにしても。
主人公に限らず、わりと登場人物全般にそのような傾向があるように思えます。それでいながら戯言遣いシリーズなんざえげつない話ばかりになってしまうのが、なんとも形容しがたい寂しさのようなものを感じてしまい、それが私にとっての西尾維新の魅力の一つになっているんでしょうか。
で、この『きみとぼくの壊れた世界』もそんな感じ。いやさ、表向き破綻した人物ばかりの戯言シリーズなどに比べて素直にイイやつら(他の西尾作品と比してですよ)ばかりによって構成されてるお話です。主人公の櫃内に妹の夜月、親友の箱彦、女友達の琴原りりす、そして病院坂黒猫。誰もが善人で(多分ですよ、なんか自信ないけど)、それぞれの行動も考え方もぶっちゃけその性質に基づいたもの。でも、だからといって結果が伴うわけではないってな話ですか、これは。きついなぁ。
黒猫のあれだって、悪意ではなく彼女の目的を達成するには、彼女の状態からすればそれしかないと本人は考えたわけですから、行為の是非云々はともかく行動原理じたいはあまり責められないわけで。
まあミステリーの部分は相変わらずなんでそれはおいておいて、随分とハートフルに楽しめるお話でした(えー
うん、まあ、あれだ。やっぱりこの人の作品好きだわ。
『AHEADシリーズ 終わりのクロニクル2(下)』 著:川上稔
都市シリーズの頃からその気はあったんですが、AHEADに入ってからこの人のぶっとびっぷりはキ○ガ○の領域にまで達しちゃったんじゃないでしょうか(w
正直この人の真似だけは出来ません。敵いません。どうしたらあんなの書けるのか想像すら出来ません。頭の中なにが駆け巡ってるんだ!? 助けてください。抜け出せません(ギャァ
『SAKURA in Pale Rose Bump V 腐敗の王』 著:在原竹広
表題の桜色BUMP、変わったのですか?
この人の文章、人によっては下手くそみたいに思われるタイプのものなのかもしれませんが、私は滅茶苦茶好きなんですよね。テンポがこの上なく心地いい。お気に入りの作家さんです。
んで、今回はちびっとミステリー調。ちびっとです。そっちで期待するには弱すぎますか。でも、前回のビクスドールより個人的には面白かったです。メインの二人の内面の動きがよく描かれてましたから。いや、今回ので悟郎にかなり好感抱いてしまった。いいやつじゃないか(w
まあ、一巻の時から淡白なくせに引かないやつではありましたが。しかし、意外だったのは悟郎じゃなくて桜子の方からその手の感情を抱くことになったとは。絶対悟郎の方から粉かけてると思ったんだが。うむむ、この男、肝心なところで何考えてるかわからん。
しかし桜子さんはちんまいですねぇ(笑)
11月14日
ああ、頑張ったさ、頑張ったさ!
だから、寝かしちくり。
今回も疲れた。
11月13日
ひたすらに、ひたすらにこれ幸いにと更新もなにもせずにこんぺ作書いてきたんですが……。
あと5%、あと残り5%で三日間行き詰ってます。
なんか出せへんかったらエロ書け、てなところに名前載っとぉし!?
間に合うは間に合うと思うんやけどなあ(汗
エロもええなぁ(マテ
11月2日
すまねえ、侮ってたぜ、グラディエイター。
ごっつい映画だった。適当に流し見するつもりがついつい魅入ってしまっていました。戦車戦凄すぎ。
カノンこんぺ、もう短編締め切りどころか公開しちゃってるし。焦る焦る。
でも、こう……なんですか? カチッとこんぺ作執筆モードに入ったって感じ。こうなると、他に手をつける容量がなくなるので、更新停滞するはず。そこんとこよろしく。
今回は今までで一番完成させるのに苦戦しそう。全体像があまりにも漠然としすぎていて何書いたらいいのかワカンネェ(汗
前に書き置いていたはずの、HDの美汐さん話のプロローグ部分が行方不明に。間違って消しちゃったみたいでへこむ。
11月1日
早川文庫ってどうして何処の本屋も入荷しないんでしょうね。まったく。
ようやく林譲治氏の『記憶汚染』を発見して購入。
加えて『マリア様がみてる レディ、GO』その他色々もゲット。
志摩子さんがいいなぁ。
昔は志摩子さん、全然眼中になしだったんですが、聖さまが卒業して乃梨子さんをゲットしてから、あのポワポワ加減がたまらなく素敵になってきました。
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