徒然雑記



2001年分 1月分 2月・3月分 4月分 5月分


7月30日

 テスト、終わる。なんとか全部、前期だけで単位を失うという羽目にはならなかったと思う。ギリギリだろうけど(汗)

―――神様は存在する。

 欧米などとは違い、日本は八百万の神様がいらっしゃる国である。それにしても、神様という単語の比重が向こうとは次元が違う。
 普通の人間だって神様になれちゃうのが日本なのだ。といっても、まあ、チャイナの方にも関羽さんなんかが神様になっちゃってるけど、それとは意味がちょい違う。日本でも、菅原道真公を祭ったように怨霊を鎮める意味で神様にしちゃうのとも違う。
 日本では、人よりずば抜けた才能を閃かせた時、技能を発揮した時、神様と呼ばれる。昔の海軍には雷撃の神様やら砲術の神様、挙句には電探の神様なんてのも居たらしい。最近でも2chなんかで神様が現れる。

 さて、さっきから何の話をしているのかというと……我が阪神タイガースの神様こと八木裕御大を崇め奉ろうというお話だ。

 去年を底としてここ数年は神通力が消えていたものの、今年の活躍には代打の神様の異名を授かった年に匹敵する、こう風格、そして威圧感がある。
 そして今日、まさに一撃必殺仕事人。居合の如く、第一球目を軽々とスタンドに放り込む代打逆転満塁ホームラン。
 わたしゃ、あの瞬間八木さんがバットを腰に差して一塁に向かわずにベンチに踵を返しちゃってたら(オマケにマウンドの横山が斬り捨てられたが如くうつ伏せにばったりと倒れてたら)、そのあまりのカッコ良さに絶頂に達した挙句失神していただろう(ぉ
それぐらいに渋く格好の良い一閃だった。
 話によれば既に球団は来年も契約を更新することを内定しているらしい。既に37歳。だが、まだまだ神様の活躍を見続ける事が出来るらしい。嬉しい限りである。
 しかし、あまりに活躍しすぎると、虎キチという奴は本気で神社を作ってしまうので気をつけたほうがいいと思うぞ、八木さん(笑)


『風姫 天を継ぐ者』 著:七尾あきら

―――天狗の鼻は長い。
 というのは、室町以降の創作だそうだ。じゃあ『朝霧の巫女』の乱裁道宗の鼻は何故長いのだろう…ああ、舞台が平成だからか(あれは仮面です)
 『うしおととら』の東の長の大天狗の鼻も長かったが、まあそれは置いておくとして――意外とこの鼻の長くない天狗というのは見かけるものだ。『陰陽の京』や『封殺鬼』。そして今月発売された『風姫 天を継ぐ者』に登場する天狗も別段鼻は長くない。まあ、これに出てくる天狗は女性なので、鼻が長いとかなり引くだろうが(苦笑)
 これを書いた七尾あきらというもの書きは、多分あまり知名度はないだろうけど、私はかなり好きな作家だ。文章の上手さ、ストーリーの面白さ、巧みさ、そして設定の楽しさ、キャラの躍動感。これらのバランスが小さくならずに保たれている人だと思う。つまりはオススメという事だ。


『EME BLUE 1.アシュラ・ハンド』 著:瀧川武司

―――短編じゃなかった。
『EME BLUE』の話である。富士見の本である。月刊誌の方で短編の連載をやっていて、しかも前作は短編の三年前の長編作だった。だから、次に出るのは短編集だと思ってたら、今度は短編集と同じ時期の長編。驚いた。そして面白かった。
 この瀧川武司という作家のデビュー作『ドンドコドン』だか『ドカンドカン』だがどっかのお笑いコンビの名前みたいな格闘モノ。全然趣味じゃなかったのだが、此方はいけるいける。同じ作家でこれだけ好悪が違うというのはなかなかに珍しい。
 同じ主人公でありながら、前作からの三年という月日の経過による変化をちゃんと描き出している。文章のリズムも好みだし、次を読むのが楽しみな作品だ。
 ただ、あのAAだとかBC課という表示はなんとかならんかな。説明もないからサッパリその意味が分からん(汗)


『R.O.D 6巻』 著:倉田英之

―――小説家とそのファン(読者)が戦う。
 という作品は初めて見た。多分、初めてだ。というか、他にあってたまるか。
 無論、戦うとはそのままの意味。肉弾戦だ。命を賭けた戦闘だ。訳分からん。
 一部では本読みはこれをバイブルとすべしと命題の如く語られている作品『R.O.D』の第6巻である(ちなみに5巻の序文は私にとってのバイブルだ)。
 R.O.Dとはすなわち≪Read or Die≫――≪読むか死か≫……何度見ても感服・感動・戦慄すべき名言である。恐ろしい。
 決してずば抜けたところのある傑作というわけでもない単なるアクションもの。それがこれだけある種のカリスマを秘めているのは、やはり本を読むという行為に関する偏愛的なまでの描き方によるのだろうか。恐ろしくも素晴らしい、本を読むのが好きな人のための本、というものか否か。訳分からん。
 ちなみに昨今の小説家はパソコン・ワープロ、もしくは鉛筆・シャーペン・万年筆で執筆するはずで、筆で書く人は少ないだろうと考える。小説家は筆で戦うべきなのか、万年筆で戦うべきなのか。やはり舞台は中国ということで筆のほうが似合ってるといえば似合っている。
 ペンは剣よりも強し、である。どちらにせよ、この名言を残した人は、別にペンで剣をへし折ったり、壁をぶち抜いたり、人間を叩き潰したりする事を期待したわけじゃないんだろうな、やっぱり。
 果たして、ペンと紙はどちらが強いのか。次回、7巻で明らかになるのだろう。


―――超、という口語はまだじょしこーせーの間では流行っているのだろうか。

『ちょー戦争と平和』 著:野梨原花南
 だが、思い出してみると私が高校生だった頃、同級生の女の子たちは別にそんな口語は使ってなかったような気がする。
 ワイドショーをはじめとしたテレビ局では昔、渋谷の女子高生を日本標準と考えるにするという暴挙を平然と行なっていたが、今でもそうなのだろうか?
まあ、それはいい。まだこれも本のお話だ。
 ――『ちょー戦争と平和』。なんでも超をつけりゃいいという風潮には気色の悪さしか感じなかったが、このしりーずほど無差別につけていただいたら、むしろ爽快感すら覚える『ちょーシリーズ』最新刊である。
 シリーズの背表紙を並べてみると分かるが、辛うじて「ちょー」が合っているのは第一巻の『ちょー美女と野獣』ぐらいではなかろうか。確かにヒロインのダイヤモンドちゃんは『ちょー美女』だったからな。
 ちなみに全部並べてみると、
・『ちょー美女と野獣』
・『ちょー魔法使いの弟子』
・『ちょー囚われの王子』
・『ちょー夏の夜の夢』
・『ちょー恋とはどんなものかしら』
・『ちょーテンペスト』
・『ちょー海賊』
・『ちょー火祭り』
・『ちょー企画本』
・『ちょー魔王(上・下)』
・『ちょー新世界より』
・『ちょー先生のお気に入り』
・『ちょー秋の祭典』
・『ちょー後宮からの脱出』
・『ちょー歓喜の歌』
・『ちょー戦争と平和』

 こうして並べてみると、ちょーが呪いのように見える。怖い。
 既に二作目から日本語は崩壊しているが、三作目は非常に興味深い。『超囚われの王子』とはどういう意味で超なのだろう。なにか物凄い想像をめぐらしていけない気分になりそうだ。
 無論『ちょー』は気にしないのがお約束だが、想像してみるとなかなかに楽しい。『ちょー魔王』など果てしなく弱そう風味じゃないか。『ダイの大冒険』の大魔王バーンも、ちょー魔王バーンだったら、何気に親しみやすかっただろうに。惜しい事だ。

 さて物語りは佳境であり、ある意味間奏だ。ジールとドードリアの戦争は既に避けられぬところまできている。クラスター王子が意外とあっさりオニキスとサファイアに篭絡されかかってるけど。もしかして宝珠じゃなくても良かったのでは(苦笑)
 気になるといえば、宝珠はオニキスとクラスター、恋愛対象としてどっちを選ぶんだろう。本人はそんな場合じゃないみたいだけど。でも、クラスター、ちゃんと告白してるしな。それが彼の勘違いかもしれないという可能性はあるが。
 それにしてもダイヤもジオもまるで出番なかったな、今回(汗) あー、リブロ女王はカッコええぞー。イイ女であり、勇ましい将であり、老練な政治家であり、優しい母であり、頼みになる姐さん。もう、絶品(笑)

 ところで、8作目の『ちょー火祭り』、なんど見ても『ちょー血祭り』に見えてしまうのは私だけだろうか……。


―――多分、一番シビア。

『流血女王伝 砂の覇王8』 著:須賀しのぶ
 政治モノで一番展開に妥協とか楽観とか、ご都合・容赦がないのが須賀しのぶが描くこの『流血女王伝』だろう。
 正しいことをやったからといって、それが認められたり上手く行くかといえばそんな事はない。良く聞く話だが、私が今まで読んだ限りここまで見事に話を進めている作品は覚えがない。
 帝国は滅びるんだろう。それがヒシヒシと伝わってくる。少なくとも主人公カリエの兄的存在であるドミトリアス王と姉的存在であるグラーシカ王妃。この二人の改革が成功した未来がまったく想像できない。二人には強靭な意志と行動力と人望、そして能力があるにも関わらずだ。
 この二人は小説という媒体の中で数万の数存在したであろう王様の中でも恐らくはかなり有能な部類だろう事は間違い無い。少なくとも、私はこいつらより下手くそな王様や政治家が国を良くする話を幾つも読んでいる。それでも、彼らは失敗するだろう。
 ハッピーエンドの定義は定まってないだろうけど、これはキツイなあ。
 しっかし、今回はびっくらこいた。あんなあっさりと○○を喪っちゃうなんて(滝汗) もう、ひたすらにジェットコースター人生のカリエだけど、今回は地味な割に一番ダメージ きついんでないだろうか(滝汗)
 ……そういえば、カリエの相手になると思ってた奴、もはや名前すら登場しなかったな…ご愁傷様(あはは)
 で、『流血女王伝』の『砂の覇王』編も次回で終わりらしい。あと一巻で片付くのか、はてさて。


―――すずねえ。

 カナ坊はキャラ的に大好きだけど、恋人というよりやっぱり妹的同級生が一番あってそうだにの『秋桜の空に』
 やっぱり威力不足は否めなかった。どうしても後半ダレるんだよな。はるぴーも初子もひよ先生も、恋人になった途端あれだけ立ってたキャラが萎びちゃって……。
 シナリオもお世辞にもイイとは言えなかったし。キャラが凄く良かっただけに惜しいなあ。
 ただ、あのすずねえとオミくんの組み合わせは素晴らしいこと筆舌しがたかっただけに、次回作の『お姉ちゃんの三乗』とやらも買ってしまうんだろうなあ……。


 ―――われものフィーヴァー

 嗚呼、これめっちゃ面白いわ(…ぽ)
 これからしばらく勉強せなあかんねんけど、嵌まってもうて……。さっさと終わらせよ(というか中断できん)





7月26日

 なんつーか、私はこれほどまでに下品幻想的な表紙絵を初めて見た。
 オマケに帯には『あなたは人生について悩んだことはありますか? 彼女は今、悩んでいます……』ときた。
 そりゃ悩むだろう…というより悩むなよ(汗)

 まるでかの映画『アビス』を連想させる(というか、そのつもりなのだろう)少女と意思ある水のイラスト。
 まず、中身を読まないとその真の意味に気がつかないという深慮遠謀。ソノラマ文庫侮れず、そして恐るべしだ。
 興味がある方は、ソノラマ文庫『スター・ハンドラー2 さまよえる海(下)』著:草上仁を読むべし。
 そもそもが頭痛を催すような登場人物ばかりであり、文章では在るのだが、さらに頭痛を二乗してくれる事間違いなし。断言できる。
 それでいて面白いし、真っ当なSFでもあるのだから始末に終えない(苦笑)
 しかし、良くもまあこれだけマトモな登場人物がいないのに、ちゃんと話を作れるものだ。感心すらする。いや、尊敬すらする。
 怪作でありながら良質なSF作品です。わけわからん(w



7月25日

 とりあえずテストは一段落。来週一番にまたあるんすけどね。


 阪神がメチャメチャ苦しい。昨日の藪・檜山に続いて今岡までもが捻挫で出場不能。代打でも出なかったことを見ると、想像以上に悪いようだ。
 三割バッターが二人も抜けるのだ。しかもここぞというところで打ってくれる二人。苦しい以外の何者でもない。
 だが、怪我人が出たからこそ阪神ベンチが引き締まり、燃えたというのは皮肉だろうか。それまでは頑張ろう頑張ろうとしているのは伝わってきていたのだが(それだけでも去年までとは大違い)、まだ巨人に呑まれている部分があった。
 それが、吹っ切れたがゆえの二試合だったと思う。勿論、巨人の方も清原の怪我悪化、仁志・清水のリタイアとダメージが重なったことも大きいだろう。
 ともあれ、混セをギリギリ保ったという意味で非常に大きな一戦だった。



7月24日

 テストによる抑圧で情緒が不安定になり、思わず昼寝をしてしまう……もうだめだー!!

 頑張った。今日の阪神は頑張った。藪と檜山が試合途中に怪我で離脱するというアクシデントにも関わらず、逆転勝利。
 今年の巨人は強い。去年までは図体ばかりでかくて隙だらけだったから、負けるとなにやってんねんと苛立ちを募らせていたのだが、今年は向こうに隙がなく、負けても向こうが強いからという諦観しか浮かばない。
 そんな中での逆転勝利だ。貯金が無くなるという瀬戸際の試合でもあり、ここで勝てたことは非常に大きいと思う。
 何より藤田太陽。去年のドラフト一位。今日のピッチングは素晴らしいの一言だった。文句のつけようの無い、打たれる気のしなかったピッチング。
 昨年は阪神に入った事でピッチングフォームを崩してしまっていたが、彼が本領を発揮できたというのはこれ以上無い成果だろう。3回でマウンドを降ろしたのは、星野さん近々先発やらせるつもりだからではないだろうかと邪推してしまった。

『ラーゼフォン』の小説を先日購入する……あれ?
 大野木寛って誰だ? 神林長平が書くんじゃなかったのか?
 と、それでも一応気になって購入。ちなみに私はアニメの方は見ていない。で、内容……え? 台本?
 台詞と心理描写だけが延々と続く一人称のお話……はぁ?
 良く考えてみると神林長平氏の『ラーゼフォン』は徳間デュアル文庫の方で、此方はMF文庫J……なにそれ?

 ともかく続きは買わんと決定。



7月17日

 昨日の逆転負けが堪えたのか、今日の阪神はいい所無く広島に連敗。
 いや、相手の河内が実に良かった。あれは打てんね。今年は出遅れたみたいだけど、うん山本さんにも孝行息子が出てきたという訳だ。
 こちらはといえば、片岡が苦悩している。技術的なスランプは勿論なのだが、精神的にもだいぶ堪えているようだ。見ていて痛々しい。
 普通なら「なにやっとんねん」と思ってしまうのだが、片岡に対してはとにかく頑張ってくれと応援したくなる。見るからに誠実な人柄だとわかるからだろう。入団会見の時の涙にもほだされているのかもしれない。
 だが、結果が出なければいずれ代えなければいけなくなる。だが、星野監督の云う通り、クリーンナップは代えない、この方針は決して間違っているとも思えないのだ。片岡にとって、どちらがいいのか。
 どちらにせよ、彼のバッティングが日ハム時代に比べて狂いまくっているのは確かなのだろう。今年一年は我慢なのかもしれない。

「秋桜の空に」二人目、尼子崎初子をクリア。

……すずねぇー!!(マテ)

 いや、特にシナリオに関わってくるわけじゃないんですがね。これ、シリアスになると面白くなくなるっすね。  初子も中盤まで面白いキャラだったのに、後半オミくんと恋愛沙汰になった途端、お前そんなキャラじゃねーってくらいに可愛いキャラに成り下がってしまいました(成り下がりです、下がり)
 あー、やっぱり意欲が湧かん。私の悪癖というか、女の子をクリアするゲームが性格的に合ってないと思わされる原因に、誰か一人主人公とのカップリングに嵌まったヒロインがいてしまうと、それをクリアしたあと他のヒロインをクリアする気がなくなってしまうんですよね。
 これ、主に幼馴染キャラが基本なんですが。他の女の子とくっついてしまうと、その娘が可哀想で可哀想で。
 お前には長森がいるだろうが、浩平さんよー(怒) と思ってしまうわけである(例が酷く具体的だが、実際このとおりである。ONE、しばらく長森シナリオをクリアしてから他手を出せなかった)
 ちなみにあかりは除外。何故だろう。絶対に幼馴染、というわけでもない寄りすがりの例である。
 まあ、そんな訳で沢山ヒロインが居ても、誰か一人でいいと思ってしまう私はあんまりこの類のゲームにあってないのかな、と思うのである。




7月15日

 完結と同時にドヴァーっと感想の山を頂き、嬉しい悲鳴。こればっかりは幾ら大量にきても、返事を書くのが苦痛じゃない。
 みなさま、まことにありがとうございます。感想、いただけると嬉しいのでもっとくらさい(酔っぱらい)

『秋桜の空に 奈々坂の門』 著:竹井10日
 学校の帰りに『秋桜の空に』の小説版を購入。これ、シナリオライターの方が直接書かれた、ゲームの後日談。
 だけに……大爆笑。甘えん坊度がバージョンアップしてるじゃないか、オミくん。それに……か、カナ坊…あんたって人はー! なんというかご都合主義以外のなにものでもない強引な設定だが、このゲームには至極あってると思ってしまう。とかく爆笑。
 デンジャーなんて誰が覚えているんだ!?
 うん、満足満足。
 次の『お姉ちゃんの三乗』も、大期待なのである。完全に姉属性だな(笑)




7月14日

 去年の一月から一年と七ヶ月。執筆していたSS『魔法戦国群星伝』、先日完結させる事ができました。
 お読みいただいた方、ご感想をくださった方、投稿を受け付けていただいた丸作様、まことにありがとうございます。

 何を思ってこれを書き始めたのか……一年半も立ちますと、記憶もぼやけてしまってますけど、やりたい事を全部やってみたいと思ってたのは確かだと思います。
 物語を書くのは生まれて初めてだったのに、随分と無茶をしたものですね(苦笑)
 ただ、コンセプトとしてはエンターテインメントを志してたと思います。読んでて燃えるものを。お陰で登場人物のセリフやら行動やらが戯曲めいちゃって、演劇SSだな、と自嘲した事もしばしばでした。
 あと、書き始めた当初に後悔しまくったのが、題名です。もう、大失敗だと赤面しっぱなしでした。だって『魔法戦国群星伝』ですもん……なんじゃこりゃ、ってな恥ずかしい題名。英語の題名は絶対しないと決めてたんですけど(英語だと覚え難い、印象が残りがたいというイメージがあったので)これはあんまりだったなと思いまして、だいぶ後悔しました。
 今はどうだというと……やっぱり変な題名だな、と(苦笑)

 それから、テーマというかポリシーみたいに考えてたのが、登場人物全員をなるだけ均等に扱おうという事でした。数十人も登場人物出した時点で既に無理なんですけど、主役脇役の区別なく書きたい、出てくる人みんなを主人公に、と思いまして。
 結局、最後に行くに連れてあゆ・祐一組、香里・北川組、ONE組に話の筋が集約して言ったんですけどね。お陰で自然と主人公もそちらに定まってしまいました。

もしかしたら、勘違いされてる方も多いかもしれませんけど、わたくし八岐は別に北川が一番好きという訳じゃないんですよ。
 無論、嫌いじゃなく、あのムードメイカー的な存在は好きなんですけどね。ですので、完全なシリアスに入ってしまった時北川らしさが消えてしまったのは実力不足だったなと思ってます。シリアスでも北川の匂いをもうちょっと出したかったな、と。
 まあ、捻くれモノの気質があるのか、あんまり北川北川言われるので、ガディム戦始まった頃からちょとアンチ北川な気分でした(笑)
 そのお陰と言っては何ですが、半ば意地になってあゆの方の話練り上げたりして、当初の予定からは大分違うものになりました、ガディム戦。予定ではもっとあっさりしてたんです。でも、北川がなんだー、祐一たちは脇役じゃないんだぞー! と言う風に……なんというか(苦笑)

 総じて言うと私は別に、特に脇役が好きなんだ、という事じゃないんですね。脇役が大活躍するSSだといわれますけど、同じくして祐一を始めとしたヒロイン衆だって同じように活躍させていたつもりです。
 ただ、脇役に関しては折角名前があり、人格があるキャラなのに、その他大勢扱いするのはあまりにも勿体無いんじゃないかって考えがあるんだと思います。だから、祐一やヒロインたちと何らの区別なく書きたかったんだと思います。というか、主人公だの脇役だのどうでもいいって言うのが本音でしょうか。
 ま、そんな風に考えて書いていった結果が、このやたら人数だけが多い大迷惑SSになっちゃったんでしょうか(苦笑)

 という訳で、私はあんまりこのキャラが飛びぬけて好きだというのはありません。

 でも、カップルとしてどうしようもなく好きだぁぁ! ってのはあるんです。浩平&瑞佳なんかがそうだったり。
 そして、私は香里・北川というカップル萌えです(北川・香里じゃありません、香里・北川です(コダワリ)。このカップルを書きまくりたいという欲望が、このSSの一つの原動力となってたと思います。もっと詳しく言うと、香里が書きたいんじゃー! といった感じです。北川がああいう設定になったのは、むしろ香里の所為だと思ってくれて結構です。

 そんな感じで、好き勝手書いてきたこの『魔法戦国群星伝』ですが、思いの外のご好評をいただきました。まことにありがとうございます。
 自分の好きなように書いて、それでご好評いただくというのはありがたくもあり、どこか申し訳ない気もします。
 お読みいただいた方、長きに渡りお付き合いいただき、本当にありがとうございました。




7月10日

 日記が空く空く。私生活がどうのと言い訳は出来ないですね。
 最近は忙しい合間にSS書こうとするんですが、どうにも筆が乗らず。で、無為に時間を過ごすのもなんですので、漸く見つけた『秋桜の空へ』をプレイしました。
 そして、萌だえ死にました(爆)

すずねぇ!!!

 去年のゲームです。いまさらです。それでもすずねえです。
 システムはダメダメ。シナリオも最後の方はどうにも唐突で納得いかん。
 それでも、それでも、ただすずねえがいるだけでもう満足満足!!
 笑う。ただひたすらに笑える。主人公もヒロインもサブキャラも、とにかく笑える。キャラがとにかく凄いッす。最強。もう最強。
 カナ坊なんてもう可愛いやら頭撫でたいやら(同級生ぞ) 「ちょっと怖かったカナ、怖かったカナ」などの喋り方。死にます。わたし、あんまり萌えない性質なんですが、ダメです、このゲーム。死にます。
 それよりも何よりもすずねえ。オミくんの可愛がり方が尋常じゃない。常軌を逸してる。対してオミくんもそれを鬱陶しがらず(反抗期は中学で済ませたらしい)素直に可愛がられてるもんで、もう際限がありゃしません。
 元々私、妹属性が皆無な代わりに姉属性寄りな人間なものですから、もう死にます(何度死んだ?)
 個人的に世話焼きな幼馴染と世話される幼馴染という組み合わせで最高だと思ってたのが『ONE』の長森瑞佳と折原浩平でしたが、首位陥落。
 すずねぇとオミくんが天上人カップル!! 正直、ここまで二次元の主人公を羨ましいと思ったのはPCゲームの世界に足を踏み入れるきっかけになった『ONE』小説長森版以来です。マヂですずねぇに甘えさせて欲しいです。
 でも、相手はオミくんでないとダメなんでしょうなあ(苦笑)

噂の『秋桜の空へ』小説、購入は使命となりました。


今月は電撃文庫を大量購入。


『悪魔のミカタ 4.パーフェクト・ワールド 休日編』 著:うえお久光
 うえお久光氏の狂気小説『悪魔のミカタ』の刊行ペースが凄まじい。既に、第5巻の発売が決定してるし。もう、筆が乗りまくってるんでしょうな。
 で、これが粗雑乱造かというとそんなことは全くなし。これ、物凄く人を選ぶ内容だと言いますが、私は好きですねぇ。
 四巻『パーフェクト・ワールド 休日編』エイハブ船長で爆笑……って、電車の移動中に読んでたんで、大変な事になりかけました(汗)
 しかし、これだけ盛大に主人公以下登場人物が死にまくる話もなかなか無いでしょうな(この文章は間違ってはいませんが、正確ではありません)


『吸血鬼のおしごと2』 著:鈴木鈴
 前回は猫の描写が素晴らしく、ある意味それ以外にはパッとしないお話でした。
 今回はどうでしょう。うーん。『月姫』だの『ヘルシング』だのという本格派(じゃないと思うが)吸血鬼ものを読んでいると、どうしてもチャチに見えてしまう設定。日本にどうして大昔から西洋と変わらない吸血鬼が存在するかがどうしても引っかかってしまう。
 それを無視しても、なにかバックグラウンドが弱いんですよね。ただ、ところどころキラリとひきつけられる部分がある作家さんでもあります、鈴木鈴氏。
 シスターとそのママさんの対立部分の精神的な描写は凄く良かったですから。
 ……しかし、主人公の人がどうしても好きになれないんですよね、なんででしょう。


『レベリオン 楽園に紅き翼の詞を』 著:三雲岳斗
 ARMSっぽいなあと思いつつ、あちらの貧弱な科学知識と違って此方はいろいろと捻りを加えた異能力(見る人が見れば大して変わらんと言われるやもしれんが)
 まあ、三雲氏のは安心して読めます。スニーカーの方のロボものの方が面白いですけど。最初はちょっと大丈夫かなと思ってただけに、途中からだいぶ面白くなってきてそのまま完結。 うん、良かったです。


『灰色のアイリス』 著:岩田洋季
 異空眼という異世界と繋がる特殊な眼を有し、それを使って様々なスタンド(笑)を召喚する能力者たちのお話し。
 全体的に世界観が醒めた感じを漂わせる文章が良い感じですけど……なんとなく、私と同じ系統の下手くそさを持ってるんですよね。
 勿論、私なんかよりよっぽど上手いのは確かなんですが、地の文の心理描写の描き方にどこかくっついてなきゃいけない部分から剥離してる感じがします。感覚的なものですから、上手くいえないんですけど。




6月30日

 ごきげんよう(笑)
 このセリフが出るときはアレの購入直後なんですよね…分かる人は少ないでしょうが、ってかいるのか?(苦笑)
 うーむ、しかし色々と過ぎ去るうちにもう6月も終わり。9日も空けたらいかんですね、ここも(汗)

 待っている人がいるのかはさておき、多少はいらしてくれてるようなので進行状況をご報告。
 88話は下記にもある通りPC帰還まで手がつけられません。89話―あゆ編(side.A)最終話は完成済みです。
 で、もう一つの最終話も一応初稿は済ましているのですが、現在洗い直し中。一応前半はほぼ完成。後半の推敲だけとなってますが…これがもうちょいかかりそうです。
 それから後はエピローグ集。という訳でして、今週中には何とか仕上げたいと思ってるのですが……、ノートだと進まないので早く帰ってきて〜(涙)


 ――今回は深海探索。
 何の話かといえば小川一水氏の新作です。ソノラマから出た『群青神殿』。
 しかしこれってライトノベルなのかなあ(苦笑)
 梅原克文氏の『ソリトンの悪魔』、大石英司氏の『深海の悪魔』に類する海洋怪生物サスペンス。前記ニ作も傑作でしたが、この『群青神殿』もこれらに匹敵するだけの面白さ。
 しかし「シクヴァル」が自衛隊の新兵器として出るとは…遊んでるなあ(笑)
 あ、「シクヴァル」というのは一時期露西亜が開発したと有名になった200ノットで推進するという魚雷。
 詳しくは
こちらなどでどうぞ。
 ちなみにこの小川一水って人、兎角マイナーな職種の人たちがメインの話が多いんですよね。王女様とスパイ、ローカル地球防衛なんかはまだいいんですが、  郵便、ヘリコプター、穴掘り、知的生命の文明育成とちょっと他の人が手を出さなさそうなジャンルばかり。今回の深海モノもそうですが、知識量は半端じゃないんでしょうね。
 ですが…『群青神殿』のイラスト、米村孝一郎氏なんですが……(苦笑)
 この人の絵、特に女性はプロフェッショナルな感じが出るんで凄く好きなんです、そんでこの作品のヒロインもそっち系のはずなんですが……なんでこうも合ってないかなあ(笑)
 絵が大人すぎて、キャラが子供っぽ過ぎるのが乖離の理由なんでしょうが(苦笑)
 ―――どうでもいいけど『導きの星』の続き出して欲しい。


『封仙娘娘追宝録・奮闘編 4.夢の涯』 著・ろくごまるに
 続きといえば、とうとう出ました『封仙娘娘追宝録』。以前著者が病気で長期失踪しただけに、前回を上回る一年半近くの失踪は死亡説すら語られました。
 ドラマガに名前とコメントが出たときの驚愕(喜びではなく)は、私だけではなかったと思います。残念ながら今回は長篇ではなく短編集でしたが…生きてりゃいいんですよ。続き、書いてくれりゃ良いんですよ。うー、苦節一年十一ヶ月以来の新刊、ろくごまるにー!!
 久々にみるろくご調も健在。短編の一つ「夢の涯」は何度読んでもクるものがあります。偶にとてつもなく重みのある話が混じってて油断できん。


『大日本帝国第七艦隊 3』
 3巻完結と短くまとめましたが…最後の展開は面白かったです。さすがは鷹見一幸。2巻が古い兵器を出してヤリクリというだけでなんだかなあ、と思ってたんですが、やっぱり面白いですわ、この人。


『荒鷲の大戦』…中里融司氏の書くキャラってどうにも私の趣向には合わなくて苦手なんです。で、この本もパスしようと思ってたんですが…日露という初めて見る組み合わせに思わず買ってしまいました(苦笑)
 しかし、これが正解。これって驚いた事に氏がこれの前に書いていた戦国モノの未来なんですね(天皇を頂点として西に豊臣の日本皇国、北に伊達の伊達王国という大日本連合皇国)。
 果たして鎖国をしなかった日本という形にしては、あんまり世界情勢(日本の人材も)が変わってない気もしますが、気にしなければどうにでもなります(マテ)
 それにしても、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランスと日本が同盟を組む仮想戦記は幾つも見てきましたが、ロシアは正真正銘初めてではないでしょうか(高貫氏の東露西亜はシベリアでしたし)
 なんといってもトハチェフスキー将軍が健在です(笑)
 そして『戦艦播磨』でやった中里氏の萌え戦記も継承してるのではないかと。姫さまが姫さまが〜


『マリア様がみてる パラソルをさして』
 ――ごきげんよう(笑)
 読めばだれでもごきげんよう、です、これ(w
 あほな話はさておき、前回の「レイニー・ブルー」ショック。女性が書く女性というものはこうも繊細なのかと感銘を受けた一作でした。いや、これは男には絶対書けんよなあ、と。
 ところでこの作品は百合小説なのだろうか。はっきり云って百合モノという類の話は読んだことがないので間違っているかもしれないですけど、百合じゃないですよねえ?(誰に聞いてるんだ?)
 うーむ、女性同士の恋愛ではないが、しかしこれも一つの愛なわけで、というか好きです云々言うてる時点でアレだし……なんだかなあ(苦笑)
 やっぱり、男にゃ書けんです、いろいろな意味で(笑)
 しかしまあ…この作品に欠かせないですねえ、佐藤聖。存在感が桁違い。このオヤジなキャラクターに匹敵する人は他の作品でも早々見たことがないっす。好きだなあ。
 あと、チラリと登場した中等部の先生。様々な媒体で色々な先生を読んだり見たり会ったりしましたが…、いや伝える術がわからんのですが、凄いと思いました、この人。





6月21日

 なんとか自身のHPに繋げられました。ノートさまさまです。
 しかし…うー、災難でした(過去形ではなく現在進行形な訳ですが)
 16日にバイトから帰って来たら、弟君が「電源つけへん」とかぬかしやがりて、無い知識で色々とやってみたんですが結局つかず。
 PC,お亡くなりになりました。電源がつかなきゃバックアップも取れず、泣く泣く修理に出した次第です。帰ってくるまで3週間から一ヶ月。中身は大丈夫なのでしょうか?(懇願)
 ともあれ、群星伝88話の加筆修正分とHAPPYDAYSの新作分を退避させておらずへこむへこむ。特に88話の方は取り返しつきません。私の場合、乗った時に書いた文章(特に戦闘シーン)は二度と書けない性質なので。お蔭で帰ってくるまで投稿できそうにありません。データが消えてしまえばもうお終いなんですが(涙)
 まあ、帰ってくるまでの間になんとか群星伝最終話とエピローグ完成させますので、お待ちいただいている方、もう少しのご猶予をお願いします。




6月13日

『missing5 目隠しの物語』
 読了。これ、どんどん怖くなってるんだけど、なんかいま一つ面白いと思えない。
 見境無く買う性質なので以後買わないということはしないが。
 どうにも空目以下、主要登場人物が……。色々理由はあるのだろうけど、空目みたいにすべてを見通しているような人物がいるとイマイチ盛り上がらんのです。
キャラが悪いという訳では無い。話の展開も、文章も上手い。それでも面白くない。うーん。

『あずまんが大王』終わっちゃいましたね。電撃大王を読んでなかったので、最終巻でひたすら爆笑。
 最大ヒットは西表での榊さん。いや、それにしても良質な漫画です。何度読み返してもそのたびに思いっきり笑える漫画は稀有ですよね。
 終わりもお見事でした。終わり方って重要ですけど、これほど見事な終わり方もそうそうないっす。はぁ、堪能させて頂きました。


 なんか、アンケートのコメントで質問されている方がチラホラと。どこで答えろというのでしょうか?
 という訳で、此処で答える事の出来るものは答えてみたいと思います。気がつかなかったらご愁傷様ということで。

Q、北川にはもう出番はないんですか・・・(泣)
A、えへへ、あります。

Q.彼(久瀬)には何か字名とかないんですか?
A.あります。というか、出来ます。

Q.(水瀬純一郎と)秋子さんとのなれ初めはないんでしょうか?(爆
A.ごめんなさい。群☆伝では考えていないです。

Q.ちなみにこの作品には四界竜王とかはいるんでしょうか?
A.四海竜王はいないですが、仙峡界と呼ばれる龍旗領域圏の異郷には高位龍族はけっこういます

Q.この方々(十二使徒)の逸話はあるのでしょうか?
A.多少はあります。登場人物紹介の方でその内UPできたらと考えております。

 アンケート、なにやら久瀬と祐一の二位争いに決着がつきかけてますね。それと、美汐が浩平に追い抜かれております。
 男つえーっすね、相変わらず(苦笑)

 サッカー、一位通過でトルコですか。ブラジルとどっちがマシでしょうねぃ。イヒヒヒヒ。
 その前に本当に通過できるのか? と疑ってしまうのは阪神ファンの哀しい性です(笑)




6月9日

 うわぁ、勝ったよ(汗)



6月8日

 電撃文庫『悪魔のミカタ3』を読了。
 変だ。1も2も変だったけど3も変だ。変だ変だ変だ。
 どうやったらこんな変なの書けるんだろう。とてつもなく何かが変だ。
分からん。どうやったらこんな文章が書けるのかさっぱり分かんない。
 羨ましいと思ってしまう自分も変なのか。だが、こんなの書けない以上変度が足りんのは間違い無い。
 変で変で蕁麻疹のように面白い『悪魔のミカタ』、4巻は来月だそうだ。執筆速度も変だ。

 ジィ・ニーが2巻の最後でハナさんに粛清されたのだと思い込んでいた私は、考え方がネガティブなのでしょうか(苦笑)




6月4日

 まああれですな。稲本は凄いと。ちゃんとゴールポストの枠内に入れるじゃないですか。大したものです。これが日本はできなかったんですよね。
 粘るし粘るし。素人の私にも稲本が凄いと分かりました。
 しかし、数少ない勝てるチャンスに引き分けてしまう……日本らしいというかなんというか(苦笑)

 それにしても韓国は強いですね。守備にも攻撃にも安心感があります。不安定な日本とは違って。
 相手のポーランドが何か迫力なかったからかもしれないですけど。ただ、強いという印象は残りました。
 これで調子に乗ってアメリカなんかに負けんで欲しいもんですが。

 ……やっぱり、どこもかしこもこの話題なんでしょうねえ(苦笑)



6月2日

 あー、もしもし? あんな凄い連中と戦うんですか、サッカー。
 ラウールラウールラウール。スペイン・アルマダ強ぇぇ。
 あたしゃ元々日本が第一次予選通過するか不安一杯なんですけど、これ見せれると世界との差がヒシヒシと。
 生憎と日本の試合でこれほどすげーと思わされるプレイってあんま見たことないような……

 まあ、期待しないことにかけては15年近いキャリアを持つ阪神ファンの八岐です。
 期待せずに生暖かく見守りましょう。トルシエジャパン。




6月1日

『Phantom of Inferno アイン』
 購入。書いてるのはゲームのシナリオを書いたあの虚淵玄氏。
 内容はまさに『ファントム』……まあ、当たり前なんですけどね(苦笑)
 ただ、削られた部分のお陰でちょっと状況が分からなくなってしまってる所があると思う。
 それにカウンター・スナイプの場面。誰が最後の狙撃をやったかにまったく触れられてない。思い切ってあの一枚絵の部分、描写しても良かったと思う。
 彼女のCGが出た時は本気で背筋が震えたんだけど、それを透かされてしまうとねえ(苦笑)
 もうちょっと思い切って加筆しちゃっても良かったのでは、と思わないでもない。というより小説用に再構成してしまっても良かったのではと思う。
 云わずとも自明だろうけど、ゲームの文章と小説の文章はどうしても違うし。
なにより、この虚淵氏なら出来ただろうと思うから、惜しいと思ってしまう。
 まあ、ゲームを上回る出来を期待する方が難しい訳だが(でも匹敵する出来が生まれる可能性があったと思ってただけに勿体無いと感じてしまった)
 それにしても、ゲームをやらずにこの本でファントムの世界を初めて知った人はどう感じるんだろう。
 出来れば、この傑作を一度プレイしてみたいと思って欲しいものですね。

 ところで『ツヴァイ』は出るのだろうか。出たら、誰のエンドになるんかね。誰のエンドでも沁みるからなあ(苦笑)


 執筆の神様が降りてこない。ラスト何時になったら書けるんだろう。
 中途半端なのは嫌だし、良いのが書けるまでじっくり腰を据えて行こう。焦らず焦らず。



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