徒然雑記



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12月31日

 大晦日に鋸ひいて、鑢かけて…………なにやってんだ、おれは。
 部屋の整理をやってたらいつの間にかベッドを切断してました。あれ?


 昨日の続きで、小説から。

 色々とものごっついものはあったのですが、敢えて自分の好みを優先して、今年購入した本の中での一番は『Dクラッカーズ』にします。
 未だかつてこれほど私の琴線を震わしてくれる作品はありませんでした。来年一月には完結巻が発売するのですが、死ぬほど待ち遠しいです。
 他は福井晴敏の『亡国のイージス』、冲方丁の『マルドゥック・スクランブル(全三巻)』、そして京極夏彦の『続/後 巷説百物語』に霧島ケイの『封殺鬼 26.終の神話、天泣の章』が読んだ中では頭一つ図抜けていました。
 上位五作はこの五本で確かでしょう。

 そのほかを選ぶなら、

『帝国海軍ガルダ島狩竜隊』 著:林譲治
『されど罪人は竜と踊る 1〜4』  著:浅井ラボ
『天気明朗なれど波高し 2』 著:須賀しのぶ
『カオスレギオン 0〜02』 著:冲方丁
『導きの星 3・4』 著:小川一水
『フルメタルパニック 踊るベリーメリークリスマス』 著:賀東招二
『ブルースターシンフォニー』 著:岩佐まもる
『スターハンドラー ゲートキーパー(下)』 著:草上仁
『ダブルブリッド Z〜\』 著:中村恵里加
『ちょー薔薇色の人生』 著:野梨原花南
『吹け、南の風 3』 著:秋山完
『A君(17)の戦争 5・6』 著:豪屋大介
『AHEAD 終わりのクロニクル1・2』 著:川上稔
『涼宮ハルヒの憂鬱』 著:谷川流
『クリムゾンバーニング エトロフ強襲/カナダ侵攻』 著:三木原彗一
『第六大陸 1・2』 著:小川一水
『銀盤カレイドスコープ 1・2』 著:海原零
『イリヤの空、UFOの夏 4』 著:秋山瑞人
『魔法遣いに大切なこと 1・2』 著:枯野瑛
『君とぼくの壊れた世界』 著:西尾維新
『バルタザールの遍歴』 著:佐藤亜紀

 この二十一作品を挙げますね(順不同)。
 あと、文庫化作品ですけど佐藤大輔の『征途(全三巻)』。改めて読んでも傑作です。
 他にも購入はしていないものの、借りたりした中で素晴らしい本は幾つかあったはずなんですが、咄嗟に思い出せません。塩野七生とか神林長平やらハインラインやら……まあいろいろ。



 さて、自分の創作の方ですけど、書いた殆どが連載作です。メインの『HappyDays』が71本、『闇色のカナリアたち』が4本。計75本。他にKanonの短編が3本。エロが12本(w
 カノン以外で書いたのは月姫こんぺとONEこんぺの一作ずつだけという相変わらずの偏向っぷりです。一応『HappyDays』で、丸々オリジナルの外記やらも書いているのですが。
 こんぺは上記したようにおねと月姫、そしてカノンの第三回に参加。5位5位15位と大変割り算しやすい結果になってます(笑)
 全部で93本。数的には大したものですけど、サイズ的には多分減少傾向なのだと思います。連載も本数のわりに中身が進んでないし。
 来年の目標は闇カナは第4唱完成(前の年は今年で完結とか言ってました)、HDはマリッジまで行きたいなあ。


 さて、今年も終わり。あんまり実感ないですけど、終わりは終わり。例年に比べて寒くないからでしょうかね、実感湧かないのは。忙しいし。あ、大掃除が終わらなかったからか(マテ
 まっ、来年はちょっと込み入ってるので、更新や掲示板のレスなど放置する期間が長くなると思われるので、今のうちに謝罪しておきます。ごめんなさい。
 では、よいおとしを。




12月30日

 雑記読み返すと色々面白いです。けっこうたくさん書いてるなあ。
 今年はもうタイガースですね。トラトラトラ。生きてる間にこれが優勝する姿を見れるとは思わなかったからなあ。ああ、また泣けてきたですよ。
 阪神ファンらしく、既に来年はもう不安たっぷりで「もうダメかもー」と八倒してるんですが、一昨年までは「もうダメだー」と断定調だったのを考えると、とてつもなく前進してます(笑)
 ああ、来年は大丈夫なのかなあ。不安だ。


 他、色々と振り返ってみます。


※ドラマ

 今年は個人的にドラマの当たり年。
『ウォーターボーイズ』、もうこれに尽きるでしょう。これがあっただけでも文句なし。思い返しても、今まで見たドラマのなかでぶっちぎりにサイコーでした! 再放送しないかなあ。
 これのエンディングロールがまたイイ感じなんですよね。福山雅治の『虹』が流れる中、最後にシンクロ部員全員が横並びになってるのを順繰りに映していくんだけど、これバリエーションが三つくらいあって……うわあ、また見たい。見たい見たい。マジ再放送しないですかね?

 他にも阿部寛主演の『最後の弁護士』、木村拓也と柴崎コウの『GOODLUCK』、八人の司法研修生のコミカル群像劇『ビギナー』、そして現在も放送中、水谷豊・寺脇康文の刑事貴族コンビが主役の『相棒』。一本一本が年に一作見つけられるかどうかという良作・力作・傑作で、今年のドラマはほんと満足でしたー。


※ゲーム
『メルティ・ブラッド』『吸血殲鬼ヴェドゴニア』『星空☆プラネット』『D.C』『エースコンバット4』『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』『魔界戦記ディスガイア』『ICO』『真・三国無双3』『うさみみデリバリーズ』『Ruetus』『斬魔大聖デモンベイン』『オレンジポケット』『お姉ちゃんの三乗』『鋼鉄の咆哮2』『サモンナイト3』『姉、ちゃんとしようよ』『こころナビ』『CROSS†CHANNEL』『ヤミと帽子と本の旅人』
 これだけやりましたわ、今年。うわー、こんなにやってたのかー。忙しい忙しいと言いつつ、大したものです我乍ら。

 コンシューマではぶっちぎりに『魔界戦記ディスガイア』がTOP。鬼のように嵌りました。同じ日本一ソフトウェアから『ファントムブレイブ』がもうじき発売されるんですが、絶対買います。廃人になります。
 中毒性では『真・三国無双3』も引けを取らず。ただ、これは前作の方がゲームとしてバランス良かったなあ。武将ごとのシナリオじゃなく国ごとのシナリオになってしまったのは大減点。繰り返し同じルートを辿らされるのは正直しんどいです。イベントもなんかチャチくなったし、マップも増えたという割には代わり映えしないものばかりになってしまってて。でも、やっちゃうんですよね。『戦国無双』もまず買うでしょう。
 そして『ICO』。このゲーム内に漂う清浄な雰囲気とラストの美しさ、この感動は今でも覚えています。そして高所恐怖症の身としては大変怖いゲームでした(w
 ベスト版も出ていてだいぶ安くなってるので手軽に買えますよ。

 パソゲーでは『斬魔大聖デモンベイン』『星空☆プラネット』『CROSS†CHANNEL』が三強ですか。
 『ヤミと帽子と本の旅人』は予想外に面白かったです。これはいい買い物でした。
 外れは『お姉ちゃんの三乗』だけかな。これはどうにもノリについていけなかったので。『Ruetus』もちょっと楽しめなかったかなあ。主人公があわなかったみたいです。
 他は押し並べて楽しめました。
『うさみみ』は「朽木べるの」がとてつもなく凶悪でしたし、『オレンジポケット』はちんまい先輩がツボ(これDCとPS2で出るのね)。『こころナビ』は問答無用で実妹「凛子」が最終凶器。コナさんもあの喋りは面白かったなあ。
 来年はともかく『Fate』から始動です。いや、その前に『大番長』ほしいかも。


※アニメ

 これも豊作。何年か殆ど見なくなったのが嘘のように沢山見てました。
『ストラトス4』『LAST EXILE』『エアマスター』『住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー』『ガングレイヴ』『灰羽同盟』『R.O.D−THE TV−』『無人惑星サヴァイヴ』『D.C.』『宇宙のステルヴィア』『D.N.ANGEL』『スクラップドプリンセス』『高橋留美子劇場』『フルメタルパニック ふもっふ』
 上記したのはもう必見の価値あり。
 見る時間なかったんで、だいぶ溜め込んだりもしたんですが、暇を見つけては消費。アニメは詰まらないとすぐに見るのを止めてしまうタチなんで、逆に言うと上記したのはそれだけ面白かったってことになるんではないでしょうか。粗雑乱造とか言われて久しいですけど、玉は増えてるんじゃないだろうかと思う昨今。
 うーん、でも14作って一見多いけど、うち三作は終わったあと纏めて見せて貰ったものなので、だいたい週に見てるのは三、四本ってところですか。これって多いのかしらん? あ、これ以外にも見てた/見てるのはあったんで。といっても3,4つですが。


※本

 漫画は『D.N.ANGEL』『BLACK LAGOON』『スクールランブル』が今年の成果。
 まだ単行本出てないけど『武装錬金』にはもう嵌りっぱなしです。あとはVさま(笑)
 金色のガッシュは購入してないんですけど(ヴィクトリームが出てる最新刊だけ買った)、今年最後の「ボンジュール」まで一年間ぶっ飛ばし続けてたと思います。




12月28日

『彗星夜襲隊 特攻拒否の異色集団』 著:渡辺洋二

 こういうフィクションとしか思えないような部隊が本当に実在していたのがまた信じられないわけで。こんなのが許容される余地が戦争末期の日本にまだ残ってたと言うのが驚きです。
 簡単に言うと、美濃部という一人の若手将校が日本中駆けずり回って、各地で様々な理由から使われずに放置されてた余剰兵器の類をかき集めてきて、その寄せ集めを柔軟かつ見事に活用しまくった挙句に、特攻全盛の時期の中、通常攻撃のみで上を黙らせるくらいの戦果を上げ続けたという部隊の実録戦記です。
 部隊そのものもフィリピン戦で壊滅して装備を失った三つの航空部隊をムリヤリまとめた正真正銘本物の寄せ集めで、書類上でもなんか無茶苦茶で正式部隊名が見当たらず、「芙蓉部隊」という通称で罷り通っちゃってるという。指揮系統も曖昧で、実質この美濃部少佐の独立部隊。
 読み進めれば進めるほど、これ実話か? と疑いたくなります。
「それを下さい」で『彗星』艦爆水冷型をほんとに貰ってくるこの美濃部少佐、凄すぎ(汗
 なんかもう架空戦記顔負けです(w


『合衆国再興(下) 約束の地へ』 著:大石英司

 アメリカの大統領システムというのは良く出来ていて、というよりそれだけ大統領にまつわる歴史が過酷だったってことでしょうか。大統領が在任中に急死した場合、権力の空白を作らずすぐに次の新大統領が就任できるように任命序列というのが副大統領を第一にして、かなり下のほうまで細かく継承序列が設定されています。大統領と同時に副大統領が死亡しても閣僚が、最悪核攻撃を喰らって閣僚以下行政スタッフの大半が全滅しても、とにかく誰かが大統領の就任するようになっている。
 さすがに副大統領まで同時に死亡する事態はこれまでないものの、ケネディが暗殺された際や、ルーズヴェルトが急死した際には素早く副大統領が大統領に就任し、特に後者など世界大戦を遂行中だったにも関わらず殆ど国家としての混乱もなく速やかに権力が移行したわけで、ここらへん巧く出来てるなあと思うわけです。
 ある種、王制的にも見えるんですけどね。王様が居て、皇太子が居て、その後にも皇位継承権の持ち主がぞろぞろ存在し、王様が居なくなってもすぐ次の王が即位できるようになっている姿と重なります。
 まあ、つまりはそれだけ大統領職というものの国家に対する権力が凄いって事にもなるんでしょうけど。加えて、核のボタンを握っているという重さ故、か。
 しかし、この制度を鑑みると、小渕さんが亡くなられた時の自民党のやり方がどれだけ杜撰で無茶苦茶かよー分かりますわ。
 って、全然この本の話してないよ(汗
 だって、どう言及しろって言うのさ、これ。最後まで内戦の理由がワカランかった。だってこれ、そういう締めかたするのなら、最初にやっちゃえば被害出なかったじゃないの。なんかこれだけのためにあの御仁を作ったみたいで、ちょっと不満。
 とりあえず、サイドワインダーはすげえ。


 M−1グランプリ、今年は面白かったーっ!!
 いやー、久々に息が出来なくなるくらい笑いました。特に決勝の三組。笑い飯とアンタッチャブル、フットボールアワー、こいつらの決勝ネタはもう凄い凄い凄い。個人的にはアンタッチャブルの突っ込みの方の舌鋒がキレまくってて、一押しだったんですが、優勝はフットボールアワーに。笑い飯のあの髭ちゃんの喋りもツボ入りまくりで、誰が優勝してもおかしくない決勝でしたけど、いやー満足満足。今年は本当に良かった。


 そういや此処には全然書いてなかったけど、溜め込んでいた宮城谷昌光や津本陽、海音寺潮五郎などもなんとか消化できたですね、今年は。
 陳舜臣氏よりも宮城谷氏の方が好きだな、私は。一応今年読んだ中では『孟嘗君』が一押し。正直に言うと題名でもある田文よりも白圭(風洪)の話の方が好きなんですけどね。田文の話になった途端、物語の躍動感が減退してしまった感を覚えてしまってそこが残念だったのですが、面白さに関しては文句なし。
 津本陽氏は、剣豪好きなら一読すべし。ご本人もかなりの剣術の使い手であるだけに、剣士というものの描き方が他の作家とは一味違います。ただ、歴史小説・剣豪小説だけじゃなくて、この間書き上げたばかりの田中角栄の小説も(新聞連載を読んでたんですが)これ面白くって、作風の幅が広いです。けっこうなお年のはずなんだけど、小説家って年齢関係なしだなあ。




12月27日

 しんどー
 とにかく、明日で最後〜。がんばー


 イランの大地震、もうとんでもない規模で。
 イラク関係で空自はクウェートまでの航路を整える準備は始めてるわけで、それ使って輸送機で支援物資輸送って出来ないんだろうか。そりゃクウェートまででも色々面倒はあるだろうし、そこからイランまでなんて何もライン出来てないから無理だと言われるとどうしようもないんだけど、人道的だけじゃなくて政治的にも大々的に支援をする価値はあるんじゃないだろうか。アルジャジーラに頭下げて自衛隊頑張ってます、みたいな映像流して貰えば、多少なりとも向こうでのイメージは良くならんもんだろうか。

 しかし、死者三万って。



12月24日

 チキン喰いました、チキン。
 とりあえず、上手いものが喰えるっぽいので、クリスマスは好きっぽいです。

『クリスマスってサイコーっ!』

 いや、それほどでもないんですがね、久美子さん。

 そんなわけで、クリスマスですからクリスマスなお話でもある『Dクラッカーズ』を一巻から再読したんですが。
 もう一巻からすべての布石を敷き始めてたんですねえ。カプセル、セルネット、女王、騎士、魔法使い。一巻の時点では単なる小道具でしかないと思っていたこれらが、後々ああも見事に……いやはや、圧倒すらされます。
 ミステリーじゃないとか言ってましたが、これはこれで実にちゃんとしたミステリーになっているのかも。
 最初に時点では闇に沈んで気づきもしなかった様々な真実が物語と絡まりあいながら紐解かれていく様は、ちょっともう快感かもしらん。
 今年も色々読みましたし、後日また振り返ってみるつもりですけど。もう言っちゃいます。
 本年度のマイベストワンは『Dクラッカーズ』これで決まり!!


 前回更新が5月という、およそ7ヶ月放置していた長編作の続きをなんとか本年度中に晒せました。
 これも先は長いなあ。
 久々のアクションに梃子摺りました。どうもくどくていかん気がする。
 やはりガンアクションは難しいっす。



12月23日

『カオスレギオン02 魔天行進篇』 著:冲方丁

 02とありますが、実は四巻だったりします。これ、カオスレギオンという話の結末をいきなり一巻でやっちゃってるんですよね。その後、一巻に至るまでの話を順番にやっているわけで。編集部が血迷ったとしか思えない構成です(苦笑)
 元はゲームであり、つまるところノベライズらしいのですが、巻を重ねるごとに冲方氏が物語を掌握していく様が良く分かります。つまり、面白くなっていってる、と。かの『マルドゥックスクランブル』で弾けた感のある作家冲方ですが、その実力をここでも如何なく発揮したと言っていいでしょう。すんげえ面白かった。
 故郷を破壊され、新天地を目指す2万人もの難民。その行進を阻む幾多の苦難、そして策謀。
 多数の意思が絡まりあい、真摯な思いが交錯する物語に、もう手に汗握りっぱなし。相変わらず圧倒感のある文章と話を書ける御仁です。参った。
 ああ、もう、なんで一巻、あんな中途半端なのかな。一巻を読んで投げた人、けっこういると思うんですが、勿体無いですよ〜。




12月22日

 機種変更等の手数料が無料だったので、携帯を思い切って変えました。
 タイガースバージョンに!!
 あは〜




12月21日

『後巷説百物語』 著:京極夏彦

 江戸時代が舞台の続巷説百物語の終話から40年以上の時代をくだり、明治初期。
 九十九庵に居を構える一白翁と名乗る老人の思い出語りとともに、明治と江戸の怪奇な事件が繋がっていく。
 まさにこれ、巷説百物語の「始末」であり、また京極堂が活躍する百鬼夜行シリーズの「支度」とも言えるお話でした。
 続巷説百物語を読み終わり感じた切なさと突き放されたような物悲しさが、なんとのう慰められた思いです。
 また、各所に後の京極堂の憑き物落としへと関わる人たちが顔を覗かせています。
 鳥にまつわるお話など、『陰摩羅鬼の瑕』の顛末を思うと、なんとも因果なものでした。片や青鷺、片や鶴。それが片や優しい夢となり、片や哀しい瑕となる。
 また『凶骨の夢』に関わる話など、そうかあんたが元凶の一つだったのか、と魂削ました。

 百物語にはじまり、百物語におわる。
 巷説百物語。お見事でした。




12月20日

 午前五時出勤はなんとか回避。助かった。
 でも、今日一日寒かった。吹雪いてたっす。

『後巷説百物語』をようやく発見購入。
 ずっと新書だと思って探してたんですが、これハードカバーだったんですね(汗
 でも、新書でも京極本って1500円ぐらいするので、ハードカバーの2000円はさほど痛くなかったり。
 痛いのは大きさです。ただでさえ置き場所ないのに。




12月19日

 明日、場合によっては午前4時過ぎに家を出なければならない羽目に。
 まじっすかー!?
 特別手当はつくんだろうか。


 Fateを予約してきました。その店で『大番長』を発見しました。お金が足りませんでした。危うく衝動買いするところだった。危ない危ない。


 後巷説百物語が何処にも見当たらない。大型書店を幾つか回ったんだけど。
 何故だろう。




12月15日

 ドラマ『ビギナー』、すっきりと終わった、のかな?
 私は充分満足できました。やー面白かった。




12月14日

 今日は送別会兼忘年会でグダグダです。頭痛い。眠い。




12月13日

 通り雨、最悪。


『ハリーポッターと賢者の石』
『ハリーポッターと秘密の部屋』

 チビチビと読んでました。これってデカい癖に文章量はそれほどでも無いんですね。ちょっと拍子抜け。
 拍子抜けといえば中身の方も。映画の映像担当の人、これを元にあれほどの映像を作り上げたというのならその人の方が素晴らしい想像力をしていると思います。私なんぞではあれだけの描写からあれほど幻想的な魔法の世界は想像できない。これ、想像じゃなくて創造ですね。
 うーん、はっきり言って面白いのは確か。そんじょそこらの小説より良く練られてるし、何より読んでいて楽しい。だけど、これが全世界でこれほど売れまくるほど凄い本かというとどうしても首を傾げてしまう。そこらじゅうに荒はあるし偏ってるし奇妙だし。あと、あのどうしても名前の覚えられないスポーツのルールは、最後の問題正解したらその人が優勝なクイズと同じくらい変だと思うのは私だけ? シーカー以外のメンバーって要らないんじゃないの? 幾ら点取ってもシーカーが捕まえれば勝ちで終わるんだから。


『ガンパレードマーチ あんたがたどこさ♪』 著:榊涼介

 驚いた。前から思ってたけど、このシリーズって軍隊モノとしても結構なものかも。
 少なくともここまでナチュラルに軍隊における士気の弛緩という状態を描写した小説は読んだことないです。
 しかも、同時にガンパレのキャラを面白いぐらいに生き生きと動かしてる。このシリーズを読むに関しては原作未プレイの人でも全然問題ないでしょう。それぐらいそれぞれのキャラを掌握し切ってます。大したものだ。
 この榊涼介なる作家さん、オリジナルを書いてた時は酷くはないけど良いというには物足りないというレベルの話を書く作家という認識だったんですけど、このガンパレードマーチのゲーム小説を書き始めてから凄く面白い文章を書くようになったと思う。何かが噛み合ったのか。




12月12日

 気がつけばDクラを何度も読み直してしまってる。
 たまらん。
 来月、終巻が出るまでこればっか読んでてもいい気分。




12月11日

 12億って映画の制作費としてはどうなんでしょう?
 『亡国のイージス』で名を馳せた福田晴敏氏の最新作品『終戦のローレライ』が
映画化されるそうで。
 いや、シュルクーフがモデルってどうなのよ(汗
 映画を見る前に、なんとか原作の方も読んでおきたいのですが。


『Dクラッカーズ 7−1 王国 −the limited world−』 著:あざの耕平

 なんかもう、マイベスト1に認定してしまってもいい気分です。読了後の今はそんな気分。
 胸のドキドキが止まらない。体の奥底から震えが湧き出てくる。冷たくも清々しい風が吹き抜けて溜まった澱を吹き飛ばしていく。ハッと息を呑み、溜息が漏れ、そして目頭が熱くなる。歓喜が止まらない。最高の物語に巡りあえたという歓喜が。
 なんて、凄いんだ。
 今の自分はこの作品の中身について何一つ語れない。今はただ噛み締めるのみ。
 この素晴らしき作品がこの世に生まれ落ちたことに感謝を。




12月9日

 ちょっと落ち込んでたんで、愚痴書いたんですけど人目に晒すものじゃないですわ。
 消し消し。
 とりあえずしばらくこんぺの類は回避します。参加目的に今現在自信を喪失してしまったもので。
 まっ、頭軽い方なので、いずれ回復するでしょう。しばらく企画もないみたいですし。
 気分切り替えて連載頑張ります。更新作業も明日以降再開しますんで。


※こんぺ。

 へこんだといえば仮面の男さんのNo.24『SMALL TWO OF PIECES』は死ぬほど欝になりました。未だに思い出すだけで気分が沈みます。
 これほどきっついのにはとんとお目にかかったことないよー。感想も書けないくらいにダメージくらいました。寝込んだ。
 あー、書いてたらまた気分が欝にー。でも点数は七点で。スカイダイビングの場面など、描写が疑問な部分が多かったので。今回もたくさん削ったそうなので、その影響なんでしょうね。

 インパクトで言うともう一つNo.005『あの素晴らしい愛をもう一度……いや、マジで。お願い。俺んトコだけでもいーから!』。問答無用で十点を献じたのですが、順位見てひっくり返りました。98位って。けっこう真剣に十位以内来るかなと思っていたものですから。
 インパクトと最初に言いましたけど、実際はインパクトだけじゃなく見事なのは全体のデザイン。これほど見た目とは裏腹に精巧にくみ上げられた作品は読んだこと無いです。海に出たところ、そして最後はほんとに絶句しましたもの。もしかして感動したのかも、気づかなかったけど。感想にも書きましたがあれだけゴテゴテくっつけていながら、全然余計なものがない。真ん中に一本確かな棒が通ってて、振幅しながらも直進している。
 あんまり感情移入しないタイプだし、そもそも登場人物になったつもりになるなんてなかったんだけど、これだけは自分が祐一になって山の中を歩いている気分にまでなりました。内面描写の一つの極地を見た気分です、はい。あー、思い出しても凄い。今、読み直してもやっぱり凄い。

 10点はこれを含めて7作。No.010『雪もよう、ところによりノスタルジィ』、No.014『キスで終わる物語』、No.053『ハル』、No.058『さよなら、レディバード』、No.088『春に降る雪』、No.099『Disenchant』でした。ほぼ上位に行っちゃってます。


 超短編は18番目でした。
 嬉し涙か哀しい涙か、それとも熱い漢泣き?




12月7日

 かのんSSこんぺ、拙作「幸せの玩具」は15位。ダークなもんで、欝になってくれた人、すみませんでした。読んでくださりありがとう。
 うーん、粘ったものだ。
 作品については作品掲示板の方にてなんか書くかと思います。時間掛かると思うけど。





12月4日

※CROSS†CHANNEL

 登場人物の思考に共感は出来ない。感性・価値観の違いだろう。だけど共感できないことが否定ではない。認められないという意味じゃない。彼らの必死さはどうしようもなく心に沁みて、どうしようもなく切ない気分に苛まれています。
 哀しいなあ。なんだかすごく哀しいです。満ちた哀しさ。
 相変わらず情動の擾乱を言葉にするのは苦手です。正直、やってもらわにゃ分からんわ、これは。
 ただ、確かに田中ロミオ、只者じゃなかったです。細かい部分で物足りない部分は多々あるわけですが、グランドデザインは信じがたいほど美しい精緻さ。すべてを終えたあとに残された情感は、たまらないものがあります。
 家族計画や星空プラネットのシナリオの方の偽名という話もありますけど、絶対違うでしょう。あの人とは文脈から匂ってくる意思が違ってるように思う。

 あのラスト、どういうことなんだろう。
 それが分からない。多分、答えは見つからない。うん、出さないでおこう。これは、そのまま置いておいてもいいものだと思うから。

 キャラはもう私も山辺美希と桜庭浩につきます。この二人にはもうガツンガツンとやられました。
 にしても、内容についてはこれっぽっちも語れないゲームです、これ。
 まったく情報を耳に入れずにやってよかった。


※トライガン

 ……合掌(涙)

 ナポレオンの単行本の宣伝ページ。これまで見た単行本宣伝の中で一番インパクトあったかも(w




12月2日


※ぎゃーす

 こみさんこみさん復帰ですか!?
 小宮山悟が一年間の浪人の後にロッテに復帰とのこと。多分、小宮山本人も驚いたと思う。しかし、ローズでやっちゃっときながらロッテ、思い切りましたね。反省していないというか過去を顧みないというか、過去に屈しないというか。
 でも、個人的にこみさんは大ファンなので頑張れて欲しい。ほしいものだ。

 阪神は案の定脇の選手に厳しい厳しい。中継ぎにシワイのは相変わらずで、未だに敦規さんがあんな年棒だったのが許せなくて。
 とりあえず吉野と安藤と野口はもっと挙げてあげなさい。


※イラク

 なんか映画『ブラックホークダウン』さながらの銃撃戦を米軍がやらかしたみたいで。
 正直、外交官の方の事件よりこちらの方が自衛隊云々の問題としては影響あるんでないだろうか。まあ、世論的な圧力は勿論外交官の方なんだろうけど。
 とりあえずアメリカがへたくそなのは間違いないみたい。米英軍と括られるけど、イギリスはけっこう上手くやってるみたいなんだよなあ。
 基本的には自分は自衛隊を送るべきだとは思うんだけど、政府がとにかく送るのが先決で送った後の目的や、上手くやるための指針を全然考えてる気がしないのも確かで。安全地域を選定するだけじゃなくて、送るなら送るで可能な限り被害を抑えるために、それこそあらゆる手段を講じるべきなのに、どうもやってるように思えない。自衛隊を入れる街に先に行って住民やその土地の偉い人に根回ししたり、外交努力として、欧州各国にもなんとか参加してもらってアメリカとその同盟国じゃなく世界全体がイラクの『復興』を行う、みたいな雰囲気を作ろう、みたいな行動を裏で行ってるんだろうか。
 なんか現地に派遣した少数の人たちに比重を掛け捲ってる気がする。
 自衛隊の人だってそりゃ、とりあえずよくわかんないけど大丈夫っぽいと思うから行ってみて。じゃ嫌だよ。戦中の旧軍となんら変わらんじゃない。
 正直、今の段階では怖い。努力次第で死ななくても良かった人を死なせてしまいそうで怖い。その死の責任を負うのが怖い。


ファンタジー

 仮面の男さんの日記を読んで、なるほどなあ、と感覚的に納得はするものの具体的にはその区別の仕方だと、私みたいなほぼ片方しか知らないタイプの読者はどこが違うのか、その差異が良く判別できないと思います。
 例えば、川上稔の『都市シリーズ』や『AHEADシリーズ』などは、(果てしなく乱暴で、全然正統派じゃなくって無茶苦茶で同列に並べるのはあまりにもおかしいと重々承知はしておりますが)、あげられた『世界を作り、その法則を緻密に配置し、地図を書き、体系を作り、種族を定義し、社会生活を基盤する。創造の話を作り、伝承を語らせ、過去を照らし、未来を明示し、現在をどこか決める』は一応クリアしてると思うのです。その上で作り上げた世界の上で、物語を展開している、と。でも、このシリーズはどう見てもそのセカイ系に分類されるであろう種類のファンタジーにしか思えない。キャラがセカイの中に納まっているようにも思えるし、でもセカイをこれでもかってくらいに歪めまくっているとしか思えない。
 いや、感覚的には分かるのですよ。まったくまったく。でも、そのどこまでがという境界らへんが曖昧でいささか迷ってしまう。まあそれは、正対である正統のファンタジーを読めば見えてくるんでしょうか(児童文学系は児童の頃は良く読んでいた覚えはあるのですが……あんまり覚えてない。海外ものはどうしても翻訳ものというのが苦手なのが手を出さない要因になってる。原作者と翻訳者の意識のぶれが気持ち悪くて中に入れない感覚と言いましょうか)
 キャラがセカイを歪める、歪めないというのは具体的にはどういう意味なのか。規定された世界の法則の範囲内で活動し、その規定された法則そのものに関わるような話にならない、ということが歪めないに当たるのか。
 まあ、基準云々を気にする方が変なのでしょうが、趣旨はなるほどなあと思ったものの、その趣旨を形作る基盤の部分を上手く把握できなかったみたいで、居心地の悪さを感じてしまって。数学の問題で、答えがそうなるのは得心がいったものの、その答えが出る計算がなんか良く分からなくて頭抱えてしまった、みたいな気分です、はい(苦笑)

 えー、つまりどこらへんまでがセカイ系でどこらへんまでが正当系なのかが分からなくてどうしよう、って事ですか。なんか違う気がする、んんん? ダラダラ考えながら書いてると全然文が纏まってないような……反省。
 まああれです。具体例? 例えば、最近読まれた十二国記なんかはどちらに位置するんでしょうね?(ご覧いただいてるみたいなんで聞いてみたり)

 自分なりに判別すると、富士見の大賞をとった『十二月のベロニカ』や、コバルトの『流血女王伝』なんかは正当系に当たるんだろうか。
 かの『ロードス島戦記』はどうなんだろう。と、こんな話を前に読んだのを思い出す。

 ファンタジーは死んだか



※CROSS†CHANNEL

 プレイ中。
 おもしれーけどヤバヤバじゃん、これ。


※超短編

 もうはじまってるしー。









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