魔法戦国群星伝





< 第五十二話 Boy meets Girl or the Soul meet again  >




ある森の奥



冷たい風が吹き荒ぶ。
だが、ざわめくべき葉を持たない冬の森は、ただ風が吹き抜ける薄ら寂しい笛の音を響かせるだけだった。

くすんだ冬の色。茶色いその身を晒す木々の間を、少年は歩いていた。

薄茶色の髪の毛。その一房が何故かぴんとはねており、それが風に揺らめいている。
普段は軽薄さを滲ませている童顔の面影は、今はどこか気だるげな気配を見せていた。

少年の名は北川潤。
それは彼が人という種族へとその身を変化させた時に自らにつけた名前。
人ならざる存在であった頃の名をジューン・ライツ・フェンリルという。


乾燥した土を踏みしめ歩くうちに、木々の立ち並ぶ視界が開ける。

北川は歩を緩め、それを見上げた。



鮮やかなまでの金色の髪が風に靡く。
その持ち主である壮年の男は、それを厭う風もなくなすがままに風を浴びている。

自分を刺す視線を感じ、男は目を開けた。
その瞳は髪と同じ鮮やかな金色。
まるで夜空に浮かぶ月のごとく…冷たく、高貴な金瞳。
その口端には白く鋭い牙がのぞく。

彼の名は、魔狼王ヴォルフ・デラ・フェンリル。
魔界に覇する十八の魔王の内の一人。


その情景は、北川に一つの確定未来を悟らせた。


これは…終わりの始まりなのだと

何が終わり、何が始まるのか
何もわからないけれど…
自分という存在を巡る何かが、終わりへと歩き始めていたのだと


「よう、親父」

すべての思いを封じ込め、少年は再会の言葉を口にした。

「来たか…小僧」

ヴォルフ・デラ・フェンリルはそれまで腰を降ろしていた巨大な岩の上からひらりと飛び降りる。

北川は黙って父親と呼んだ男の顔を見上げた。

魔王は何も言わない。
少年もまた口を開かない。

訊きたい事は山ほどあった。

一つは記憶。垣間見えるジューン・ライツ・フェンリルではない自分の記憶。
一つは狂気。一度は制御下に置いたはずの殺戮衝動。それが抑えられなくなってきている事。
一つは敵意。高槻という魔族…奴への深き深き憎悪。

だが、北川は何一つ口にすることは出来なかった。
訊いてしまえば、その答えが返ってきてしまう事を何故か理解していたから…

だから自分から踏み出す事を躊躇ってしまっていた。

「…小僧」

やがて、魔狼王は声を発した。
金の瞳が哀しげに、憂鬱に、怒りすら滲ませて、瞬く。

「お前は自分を確かめに来たんだな?」

「…まあね」と答え、自分でも驚くほど静かに訊ね返す。

「それで、アンタはそれを俺に教えるために、俺を呼んだんだな」

同意は無言で返された。
金の眼差しが天を仰ぐ。

「バカだな」と魔王は云った。

「そうかね」と少年は言った。

「知らずに済ます事は出来なかったか?」と魔王は繰り返し

「そうはいかねーんじゃねーの?」と少年はもう一度答えた。

ふい、と視線が青い空を仰ぎ、冬の日差しを集めるように少年は顔を空に向けた。
刹那だけ、眼を眩しげに細め、そして再び魔王を見すえ、言った。

「俺はさ、やっぱり自分が知りたいんだよ。だって自分の事だしな」

「その理屈はわからんな」

「いや、俺もよくわからん」

でもさ、と苦笑するように、痛みを紛らわすように彼は前髪をわさわさとかき乱した。

「こんなあやふやな状態だと、俺…みんなの側に居れないような気がするんだよな。約束も…守れないような気がする」

危なすぎてな、と彼は付け加えた。

「知れば、余計に悪くなるかもしれないぞ」

「そんときゃ、そんときだ。方向は定まる」

やっぱりバカだよ、と魔王は云った。
アンタにバカ呼ばわりされるとは、俺も墜ちたもんだ、と少年は嬉しげに言った。


言葉は途切れる。

無言で二人は視線を交わした。

儀式は終わり、意志は示された。



魔王が告げる。

最後を告げる。

「ならば、俺はお前に真実を返そう。過去・因縁・約束・復讐……その果てが悪夢だったとしても、お前はそれを受け取るか?」

言葉が響き、耳朶を打つ。
答えを返そうと口を開きかけ、北川はふと、子供の頃を思い出した。

一人の少女と交わした約束を

自分という存在の方向を定めた、大切な約束を


そして、思い起こした。

高槻という男を、あの来栖川の屋敷で見たときの事を…

奴が、美坂を殺すといった言葉を……


答える。


「俺は…俺を取り戻したい」

それは何のために?

そう、自分のため。
約束を守りたいから

そのためには…今の不安定な自分じゃダメなんだ

自分が誰かもわからない、ただ殺戮に身を任せようとする不安定じゃ状態じゃあダメなんだ。

俺は、あいつを守るために、俺でなくてはならない。

そのために、俺は俺を取り戻す。



答えは出された。

そうか、と男は金瞳を閉じる。

「すべての始まりは百年前」

すぅ、と右手が掲げられた。

「今よりお前は夢を見る。それは過去という名の夢。ある少年が経た(うつつ)の夢だ」

ストン、と北川の意識が暗がりへと転げ落ちる。
意識が途切れる瞬間、彼はその言葉を聞いたような気がした。

「その夢は悪夢だ。夢の果てを思い出したお前は……どの道を選ぶのだろうな」































     ちいさなやくそく
     たいせつなやくそく

     それはあついなつのひ
     ふたりはであった

     ゆめのつづきのはじまり
     たのしいゆめ?
     かなしいゆめ?
    
     まだそれはわからない

     あらたなゆめははじまったばかりだから














カノン皇国 スノーゲート城



「…祐一」

懇々と眠る少年の手を、水瀬名雪はギュッと握り締めた。
少年の寝顔は決して穏やかなものではなく、魘されるように苦渋に歪んでいる。

「…………」

その強張った頬を、彼女はそっと撫でる。
真剣に、考え込むように唇を結びながら…名雪は祐一の顔を見つめつづけていた。





パタリ、と扉を閉める。
あの様子ではしばらくは彼も眼を覚まさないだろう。
あとは、名雪に任せていればいい。それが一番いいと、彼女は思った。
美坂香里は、ふう、とため息をつくと、横に立っていた黒髪の少女を振り返る。

「ありがとう、舞さん」

ふるふる、と川澄舞は首を横に振った。大したことはしていないとばかりに。

「あの…それで…」

口篭もった香里は所在無さげに視線を彷徨わせる。
そして恐る恐ると言った感じで続きを口にした。

「……北川君は?」

舞が祐一を担いで帰ってきた時、彼の姿は見当たらなかった。
特に舞の様子に慌てたところがなかった事と、あくまで祐一の方を優先したためにこれまで何も訊かなかったのだが、今に至るまで帰ってこないとなると、心配にもなる。

「…大丈夫、大した怪我はしてない。でも…なにか用事ができたみたい」

その言葉に眉を寄せた香里だったが、すぐに戻ると言っていたという舞の言葉に安心したように口を尖らせる。

「まったく…なにやってるのかしら」

ぽん、といきなり頭の上に手が置かれた。
びっくりする香里を、舞がじっと覗き込む。
そして、珍しい事にその口元に明確な笑みの形を現し、ぽんぽんと頭を叩くと、彼女は踵を返し、廊下を歩き去っていった。

「な、なにそれ…どういう意味?」

訳もわからず香里はその姿を呆然と見送った。
思わず触れられた場所に手をやる。
こんな風に…子供の様に扱われたのはそれこそ子供の頃以来の事だった。

「なんなのよ、まったく」

だが、それは決して不快ではなく、香里は困った様に苦笑すると、彼女もまた廊下を歩き始めた。

どこに行くともなく歩き、ぼやりと天井を見つめる。
不意に天井が途切れ、空が現れた。
いつの間にか出てしまったテラスで、香里はゆっくりと出枠へともたれかかる。

なにか、さっきの舞の行為で張り詰めていた気が抜けてしまった。
ぼんやりとした思考が今は心地いい。

ウェーブを描く彼女の艶やかな髪が靡いた。


そういえば、ああやって頭に手を置かれた事がよくあった。
昔の事だ。

……そういえば、最近、よく昔の事を思い出す。

何故だろう。

そう…そうだ、彼を見ていると思い出すのだ。
子供の頃の事を。

ものみヶ原での戦いのとき。
それまで知らなかった彼の一面を見せられたとき。

あの言葉を聞いたそのときから、 あの、血煙の中に佇む彼を見てしまったそのときから、

昔、出会った一人の少年。
その姿が彼と重なって見えるのだ。


そして、あの時交わした約束を思い出す。

子供の頃の、他愛も無い約束を……


もし…彼があの時の少年だったとしたら……

これまで幾度か思い巡らせたその事を、香里はもう一度考えてみた。
そして、いつもどおり違うという結論を出してしまう。

何故なら、あの少年は人間じゃなかったから
それに…もし彼があの時の少年なら…なぜその事を自分に告げないのだろう。
何故…あの指輪を渡してくれないのだろう…と


風に乱れる髪を抑えながら、香里は小さく苦笑した。

所詮は子供同士の約束だ。
私自身覚えている事が不思議なくらいの他愛もない約束。

そんなものを誰がわざわざ守るだろう。
私だって別に期待しているわけじゃない。


ふと、香里は嫌な考えに至り、顔をゆがめた。

「もしかして…私は――」

言葉には出さない。
言葉にしてしまうと、自分が本当にそう思ってると勘違いしてしまう。


そうだ。

誰が…あの子が北川君だったらいいな、などと考えるものだか。

それじゃあまるで私が……





「バカ…みたいじゃない」


その声は…本人が企図したよりも遥かに…力がなかった。



それは暑い夏の日。
日差しが痛いぐらいだった夏の日。

思い出の…夏。













――The 100th summer


the second stage――started

the title is 『meet again and promise』




―――  十年前

   盟約歴1085年 夏




水瀬公爵領  新想の森



突き刺すような熱い日差し。
だがそれも、緑の幕を経たならば穏やかな光の帯と成り変る。
森という場所は、夏という季節を涼しげな世界に変える。
いや、夏が森を涼しくすると云えばいいのだろうか。

ともあれ、この水瀬公爵領の南に位置する新想の森は、避暑地として名高い行楽地だった。


だが、今その森には血の匂いが漂っていた。
木陰に隠されるように剣を右手にぶら下げた一人の男性が、苦しげに唇を切り結んでいる。
そして、その足元には、明らかに息をしていない暗緑色の衣装を纏った人間の斬殺死体が3体転がっていた。

「足止め…か。まさか彼らがここまでするとはね…。急がないと」

剣を鞘に戻し、男は顔を上げた。
その容貌は見るからに穏やか。どこか気弱そうにすら見える。
とてもたった今、刺客を倒した人間には見えない。
だが、その瞳を見るならば、気弱などという印象は決して言葉にして出せないだろう。
その焦げ茶色の瞳は強固な意思の光を宿し、万人を魅了してやまないのだ。

しかし、今の彼の瞳は焦燥という色を宿していた。

無造作に後ろで束ねた蒼にすら見える漆黒の髪の毛を振り、彼は森の奥に身を向けた。

「香里ちゃん、間に合ってくれよ」







七年。それがその小さな少年の今まで生きた年月だった。
端的に云えば、七歳という訳だ。
その可愛い盛りのはずの子供が、ひどく愛嬌が無い。というより表情もない。
まるで人形のような、能面の子供だった。

彼は少し眩しげに光の差し込む森の天井を見上げた。
見上げるその瞳は金色。夜がよく似合うだろう月のような金色。
その生まれてから切っていないのではという、伸びきった髪の毛も金色。
絹の様に柔らかそうな金色の髪が、場違いなほどに光に反射し輝いていた。

「どうだ坊主。これが盟約により縛られ、守られた大盟約世界と呼ばれる異界だ」

子供の、少し斜め後ろに立っていた男が呼びかける。
彼もまた金色の瞳と髪の毛を目立たせていた。

何を期待しているのか、自分のほうが楽しげに辺りを見渡している連れの大人に、少年は興味無さげに一瞥を返すとそっけなく視線を木々の天井へと戻した。

そう、何を期待しているのか。
子供は内心首を傾げた。
意図がわからない。何をすればいいのかわからない。
だから、子供はなにをするでもなく森を見上げた。
別に楽しいわけではないが、詰まらないわけでもない。
あえて言うなら興味がない。

それでも、一応子供は多少は反応してみせるべきだろうと、遅まきながら連れの言葉に答えた。

「…こっちでも血の匂いはするんだね」

苦笑が返ってくる。子供はなにか変なことを云っただろうかと首を傾げた。

「相変わらずお前は血なまぐさいな」

「僕が匂うの?」

「いや、今回は違うな。どうやら何事か起こってるらしいな…っておい、どこに行くんだ? 坊主」

「…誰かが追いかけられてる」

「ふん、それでお前はどうしてそっちに行くんだ?」

「……? さあ、わかんない」

と、云いながらも子供はスタスタと足早に森の奥へと歩き去っていった。

「珍しいな、あいつが他人事に興味を示すなんて…いや、それとも追いかけられてるってのは当の彼女なのかね」

もしそうなら、面白いこった、と男は呟き、少年の去った方にぶらぶらと歩き始めた。






森を全力疾走することは、森を歩きなれた人間でも難しい。
それをわずか七,八歳の女の子が、それも育ちが良さそうで森とは縁のなさそうな子供が為すには少々難易度が高すぎる。
それでも少女は駆けた。
例え、枝が服を破ろうと、肌を引き裂こうと、殺されるよりはよっぽどましだ。
加えて少女は負けず嫌いで、自分から諦めるということは彼女の選択肢には最初からない。
つまりは走るのをやめないという事だ。
だが、追いかけているのは大人。しかもどうやらプロフェッショナル。追いつかれるのは時間の問題だった。

荒い息を吐きながら、土から飛び出た木の根っこを飛び越える。いくら森の中が涼しいといっても走れば汗が迸る。
走りながら後ろを振り向く。
誰の姿も見えない。だがいないはずはない。
女の子は今さら仕方ないと思いつつ後悔する。

なんでおじ様から離れちゃったんだろう、と。

でも仕方ないじゃない、とも叫びたくなる。
だれがいきなり殺されそうになるなんて考えるのか。

確かに父親とその他大勢の諸侯とは今、かなり険悪な関係になってるらしいのは子供ながらわかっていたが、まさか子供の命を狙ってくるとは思っても見なかった。
きっとお父様やおじ様だって思ってなかったはずだ、と自分で自分に言い訳してみる。意味はないが、気分は紛れた。

この歳にして聡明な女の子は、自分が父親への脅しのために狙われている事を理解していた。
まあ、理解したからといって、この状況がどうにかなるわけではなかったが……

けっきょく振り返っても誰の姿も見えなかったので、彼女は前を向いた。
その時、ちょうど額から流れ落ちた汗が目の中に入り、咄嗟に右腕で眼を擦る。
そのために、目前へと飛び出た小さな人影に気づかなかった。

ドカン、となんのブレーキも利かせぬトップスピードで激突する。
ゴロゴロと二人は土の上をもつれ合って転がり、バタンと折り重なって倒れた。

「いったぁ〜。ちょっと何なのよいったい」

ぶつかった鼻っ柱を抑えながら、涙目になって女の子は目を開いた。

「……あ」

思わず呆けてしまう。
いきなり視界に飛び込んだのは、金色。綺麗としか言いようの無い金色の瞳だった。

そこで彼女は自分が押し倒すように同じぐらいの歳の少年に圧し掛かっていることに気がつき、慌てて飛び退った。

離れたことで、自分がぶつかったものの全容を見てしまう。
まあ一言でいえば、金色の少年。
真っ黒な衣服がなおも金を引き立たせる。
そして、胸元に首からさげられた星のように輝く銀色の指輪。
あまり表情の無い顔についた金色の双眸が、こちらを見ていた。

やっぱり呆けたように見つめてしまった。
ぶつかった事を謝るのも、文句をいうのも忘れて…見入ってしまった。
それこそ、自分が殺し屋から逃げていたのすら忘れて…

ザザッ、という物音が背後で響き、同時に同じ様に自分に見入っていた目の前の少年の視線が背後に向く。

女の子はぞっと身を凍らせた。
殺気が彼女を刺し貫く。
ダメだ、と彼女は思った。
もはや身動き一つ出来ない。体が動かない。
恐らくは、一秒も満たさずに自分に訪れるであろう…死の予感に。


だが、彼女への死は最後まで訪れなかった。


女の子が見た光景。

それは右手を掲げる金色の少年と、金色の光り。

そして、目の前で粉々に爆ぜ飛んだ人間の姿だった。


小さな、だが強力な爆発。
それは女の子の命を絶とうとした暗殺者の体を、内部から粉砕した。

細切れになり、散らばる人の体。

降り注ぐ、血の雨。

その中で、少年と少女は互いの顔を魅入られたように見つめ合っていた。

血の色が、世界を彩るその中で……

「…ねえ」

少女はこの果てしなく紅い世界の中で、呆けたように語り掛けた。

どうしても言いたくなったのだ。

「きみは…笑ったほうがいい顔になると思うんだけど……」

無表情だった少年の顔が驚いたように揺れた。
それを見て、安心したかのようにふっと少女は微笑むと、今さらのように気を失い、崩れ落ちる。
少年はその小さい体で、慌てて抱き止めた。
むせるような血の匂いの中で、なぜか少年は甘い匂いを嗅いだ気がした。
その体は小さくて…柔らかくて…暖かい。
少女の寝顔は…この惨劇の中では場違いな程に……穏やかで……安心しきった顔

それが……

美坂香里という名の皇女と

ジューン・ライツ・フェンリルという名の魔族の少年との


初めての出会いであり……


一つの再会だった。






    続く





  あとがき


楓「…また過去篇」

八岐「また、って(汗) まあそういう訳で、香里女王幼少の砌篇です」

楓「また5話ほど続くんですね」

八岐「続きませんって。前回の反省も踏まえ、今回はあと2話で終わらせます。別に何か事件があるわけではないですから」

楓「翼人が襲ってくるとか、また刺客に襲われるとかという話はないんですか?」

八岐「…うーん、ない」

楓「…つまり、盛り上がりもないと」

八岐「……え!? そ、そーなのか? いや、そんなことは…」

楓「……ふっ」

八岐「あ、なに? その笑いはなに?」

楓「いえ、別に。それよりそろそろ次回予告にいきますよ」

八岐「うー」

楓「出逢った二人。過ごす時間は格別の変化があるわけでもない、暑い夏の涼しげな森の中。次回第53話『Summer』」

八岐「夏だねえ」

楓「大丈夫ですか? あたま」

八岐「なんかへん」

楓「そうですか、それはよかったです」

八岐「……なんで?」


SS感想板へ

inserted by FC2 system