魔法戦国群星伝
< 第十話 ダンス・イン・ザ・ムーンライト >
カノン皇国 水瀬城城門前
「なんだよ! こりゃ」
辺境域の町からようやく帰ってきた祐一は、城の中から発せられている尋常でない気配に思わず叫んだ。
彼がこれまで戦場で感じた、どの殺気よりも強烈な気が城内の一角から放たれている。なにかが起こっているのは明らかだった。
「祐一! あゆちゃんが!」
名雪の叫びに祐一が振り返ると、あゆが鬼気に当てられて眼を回して気絶していた。
無理もないな、俺だって震え出しそうだ。
見ると幾度も修羅場をくぐり抜けているはずの名雪ですら足が震えている。
「名雪、ここであゆを見てろ! 俺は城内をちょっと見てくる」
「ちょっと、祐一。一人じゃ危ないよー」
「いいから、ここで待ってろ! 俺が呼ぶまで来るんじゃないぞ」
祐一は気絶したあゆを抱えてあたふたする名雪を置いて、城内に飛び込んでいった。
カノン皇国 水瀬城中庭
無防備に、だが全く隙を見せずに佇み、自分に向けて不敵な笑みを見せる柳川。
舞は吹き荒れる鬼気を分け入るように、ゆっくりと一歩前に踏み出す。
二歩、三歩…そして四歩目…月光に照らされる夜の帳に大地を蹴る音が響いた。
深き踏み込みの後を残し、一気に戦闘速度に加速。
地を滑るように、一瞬で柳川に肉薄した舞は、突進の勢いのまま、首筋目掛けて神剣を叩き込む。
構えもせず立っていた柳川は、その神速の一撃を、右足を半歩下げ、上体を後方に逸らすことで鼻先数ミリの隙間を余して避ける。
だが舞は剣戟の速度を緩めず、竜巻のように身体を一回転させると、残っていた柳川の左足めがけて加速の乗った剣を振り下ろす。
上体を反らした体勢から攻撃に移ろうとしていた柳川は、この凄まじい連続攻撃に反応が遅れた。
「…っ!」
先ほどのように、数ミリ余しで避けるという余裕を見せることもできず後方に大きくジャンプして間合いを取ろうとする。
しかし舞は攻撃の手を緩めなかった。
剣を右袈裟に振り下ろした剣戟速度をそのまま溜めるように一瞬停止すると、そのままバネが反発したように飛び出し、地面を滑るような体勢で、着地しようとする柳川との間合いを侵略。
右足を踏み込むと弓のようにギリギリまで引き絞った身体を解き放ち、剣を今だ空中にある柳川目掛けて振り上げた。
咄嗟に両手の爪を交差させて剣を受けた柳川だったが、空中に身体があったことでその強烈な一撃を受け止めることができずそのまま吹き飛ばされ城壁に叩きつけられた。
舞が踏み出した一歩目から僅か8秒、閃光のような攻防の余韻を残し、辺りは静寂に包まれた。
だがその静寂も直ぐに破られる。
押し殺したような、しかし実に喜悦に満ちた笑い声が低く響き渡った。
剣を振り抜いた体勢で停止していた舞が再び構えを取り直し、壁際にうずくまる柳川を油断無く見やる。
柳川は俯いたまま暫く肩を震わせていたが、やがて上を向いて大声で笑い出した。
「クッハハ、ハハハッ!! まさしく舞うが如くだ、素晴らしい。そうだ、これだ。強者と戦ってこれを狩る。久しく忘れていたが、これこそが我が望み。川澄舞っ!! 俺を満足させてみろぉぉぉ」
そう叫び、ユラリと立ち上がった柳川の姿が刹那に消失する。
全身が震えるような危険を感じた舞は、『力』で障壁を張りつつ後方に飛び退る。
その直後に上空から弾丸のように降ってきた柳川が右手を地面に叩きつけた。
右手と地面の接触点を中心にビシビシと地割れが広がり底が抜けたように地面が陥没、そして土砂を吹き上げ爆発した。
土や石が周囲に散弾のように撒き散らされる。
力で形成した障壁で飛んでくる土砂を避けながらも舞はその勢いに体勢を崩しながら吹き飛ばされる。
もうもうと立ち込める土煙が風で払われた時、柳川が立っている場所は小さなクレーターが出来ていた。
なんとか着地した舞は僅かに眉をしかめながら立ち上がった。
「……馬鹿力」
一度は抑えた焦りが再び湧き上がってくる。
さっき城に入っていった二人を追わなくてはならないのに、目の前の男はあまりにも強かった。
力は勿論、スピードも速い上に動きに全く無駄が無い、洗練された動きだった。
明らかに武術の心得がある動きである。
元々人外の力を持つ鬼が武術を習得しているのだ。その強大さは想像して余りある。
再び剣を構えながら舞は考えた。
この人たちの狙いは明らかに香里だ。はやくしないと香里が危ない。
どこか焦りを覚えたまま柳川に再び向かっていこうとした舞に、突然、場違いとすら思える呑気な声がかけられた。
「あれ? 苦戦してるなぁ舞」
よく知った声と惚けたセリフに舞は驚いて声のした方を向く。一人の男が、ヨォと手を上げた。
「久しぶりだったな、元気にしてたか? 舞」
「祐一!」
柳川は舞の援軍であろう男を品定めするように眺めていたが、舞の呼んだ名前に聞き覚えのあることに気付いた。
「ユウイチ? ほう、貴様、相沢祐一か?」
「ああ、そうだけど……あんただれ?」
「ククッ、そういえば自己紹介がまだだったな。俺の名は柳川裕也だ」
その名前に思い当たるものがあった祐一は口笛を吹いた。
「ヒュゥ、あの羅刹伯かよ。一人でこんなところに乗り込んできたのか?」
「祐一、他に二人いる」
「何? そいつらどこに行ったんだ?」
キョロキョロと辺りを見回す祐一に、舞は城の方を指差した。
「何をしに城なんかに」
「多分、香里が目的」
「マジかよ、やばいんじゃないか?」
「ならば貴様等二人がかりで俺を倒してから追いかければいい」
会話に割って入った不遜な柳川のセリフに祐一は不快げに眉をしかめる。
「へえ……俺と舞の二人がかりでないと倒せないとでもいうつもりかよ」
柳川はその通りといわんばかりにニヤリと笑った。
「貴様の噂は聞いている、相沢祐一。大陸唯一の魔導剣の使い手。通称『魔剣』」
柳川は軽やかに飛び上がると小クレーターの端に降り立つ。
「そして『剣舞』…いや『魔物を討つ者』川澄舞。カノンの二大剣士と立ち会えるとは運が良い。
ククッ貴様等二人とも久々に活きのいい獲物だ。せっかくのチャンスを逃すつもりはない」
「祐一、行って」
柳川を睨みつつ傍らに立った祐一にここは任せろという舞。
「舞………やれるか?」
彼女の実力は良く知っている。自分とほぼ同等。剣技だけなら舞の方が上回っている。
彼女を信頼して城に向かおうとした祐一を柳川が呼び止めた。
「やめておけ、そいつはさっき精神の分離体を破壊されている。少し動きがぎこちないからな、なんらかの影響があったんだろう」
柳川の言葉に祐一は驚いて舞を振り返る。問い掛けるような祐一の視線に舞は僅かに顔を背けた。
祐一はその仕草に柳川の言葉に偽りがないことを確信した。
ったく、嘘の付けない奴だな。そんな態度されたんじゃ行けるわけないじゃないか。
祐一は腰に下げた魔剣『ロストメモリー』を鞘から抜き放った。
「舞、二人がかりでこいつを倒してから追いかける。文句はないな?」
舞はなにか言いかけるが結局何も言わず剣を構えた。
自分のコンディションを考えると柳川が本気できた場合足止めすら難しいかもしれない。
「時間がないんだ。さっさと終わらせてもらうぜ」
「フフッ簡単に倒せると言わんばかりだな。まあいい、愉しませてもらおうか」
楽しげに言った柳川は長く伸びた鋭爪を煌かせた。
カノン皇国 水瀬城城内
「おい、梓」
城内の入り口を入った所にある大ホールにたどり着いた耕一は、傍らを進む梓に声をかけた。
なに? と耕一の顔を覗き込む梓に耕一は志保から貰った水瀬城内の地図を広げて見せる。
「一応、情報では美坂香里はこの三階の客室にいることになってる。俺はここに行ってみるけど、もしかしたら違う場所にいるかもしれないからな、梓は一応別の場所も探してくれないか?」
「いいけどあたしはどこを探せばいいの?」
「一応この一階から回ってみてくれ。誰かいたら居場所を聞いてみるとか」
「聞いて答えるかねぇ? まあいいや、じゃあここで二手に分かれる?」
「ああ、気をつけろよ」
そう言うと二人は二手に分かれて城内を探索し始めた。
梓と別れた耕一は辺りを窺いつつ情報にあった部屋に向かった。
辺りには人影も見えず、結局誰にも会わずに部屋の前に立つ。
ドアノブには鍵が掛かっていたが、少し力を込めるとあっさり壊れた。
慎重にドアを開けて部屋に侵入する。室内は明かりが消えていたがかなりの広さが窺えた。
「さすがに仮とはいえ女王様の部屋だな」
個人が使う部屋としては異様に広いそこを見渡して、思わず呟いた耕一の耳に幽かな床擦れの音が聞こえてきた。
音の聞こえた方に目を向けると、部屋の奥の窓から差し込んだ月光に照らされたベッドから誰かが起き上がったのが見えた。
その人影は立ち上がると、こちらに向かって歩きながら言った。
「ちょっと、潤。あんたは毎晩毎晩凝りないわね! 夜中に起こされる私の身にもなってほしいわ。だいたい毎回吹き飛ばされるのに…………って北川君じゃないわね、何者?」
どうやら別の人間と勘違いしていたようだった香里は、ようやく別人と気付き歩みを止める。
肌が透けて見えるような扇情的なネグリジェを纏ったその姿に、内心口笛を吹きながら耕一は答えた。
「はじめまして女王陛下。今宵は帝国へご同行いただくために参上しました」
香里はいきなりの侵入者にもまったく表情を動かさず、突き放すような口調で答えた。
「それは夜分遅くにご苦労様。でも生憎と私は帝国などには用はないわね。さっさと消えなさい。
それとも無理矢理にでも連れて行くつもりかしら、柏木耕一さん」
名乗ってもいない自分の名前を呼ばれたことに耕一は驚いた。
帝国中枢部の者意外にはほとんど知る者がいないはずのだが、どうやら顔まで知られていたらしい。
この国の情報収集能力も決して侮れないことを思い知らされた。
だがこちらの正体を知っているなら話が速い。
耕一は香里に向かって脅しをかけた。
「俺のことを知ってるなら抵抗も無駄だってことも分かると思うんだが」
だが香里は『氷炎公主』の字名を体現するような冷笑を返した。
「抵抗するつもりなら、そうするしかないかな」
実力行使を意味するその言葉に香里が口を開こうとしたその時、
「ノワッハハハハハハハハ〜…ゲホゲホ、」
と、いきなりどこからともなくバカ笑いが聞こえ出した。
その声に香里の氷の如き雰囲気が一気に崩れた。
妙に疲れたような表情となり溜息を吐きながら頭痛を抑えるように頭を抱える。
「あのバカは〜」
キョロキョロと辺りを見渡す耕一の頭の上、天井からガタガタという音が聞こえた途端
「とうッ!」
というマヌケな掛け声と共に人が飛び降りてきた。
驚いて飛びのいた耕一と、ジト目で立つ香里の間に降り立った人影は、高笑いをしながら耕一をビシっと指差した。
「フハハハハッハー、天才剣士北川参上〜〜。夜中に女の部屋に忍び込む不届き者め、この北川様が成敗にしてくれるわ!!」
決まったとばかりにポーズを決める北川にちょっと引きながら耕一は呟いた。
「なんだ……あんた?」
「フゥ、無知な奴はこれだから困るな。この美坂香里ファンクラブ総帥…でもありつつ女王近衛警備隊長の北川潤を知らんとは。美坂、この俺が来たからにはもう大丈夫だぞ、こんなやつ刀の錆にしてやる」
自信満々の北川に、香里は妙に冷めた表情を浮かべながら言った。
「へぇ、刀の錆ねぇ……で? その刀はどこにあるのかしら」
「ハッハッハ! わざわざ夜這いに武器なんか持ってくる奴はいないぞ……って、……あれ?」
さわやかに言ってから硬直する北川に、香里はとても優しげな笑みを浮かべた。
「なにか言いたいことは?」
「…………………あー、いくら俺に見せるためとはいえそのネグリジェ姿は色っぽ過ぎるぞ。でも今度もそれだと嬉しいかな、アハハハ」
「……………(ニコリ)」
「アハハ…ハハ…ハハ(汗)」
「……………(ニコリ)」
「……………ハハ(泣)」
「消えろ!」
「ふぎゃ!!」
爆音と悲鳴と共に北川は壁をぶち抜けて退場した。
「茶番は終わりよ、柏木耕一」
「……なんか、俺が茶番を繰り広げてたような言い方だよな」
気持ち良さげに髪をかきあげる香里に耕一はやや呆然としながら呟いた。
「しかし、この絶体絶命のピンチに味方を吹き飛ばしていいのか?」
その言葉に香里は再び冷笑を浮かべる。
「あなたこそ思い上がらないことね、たかが鬼如きに捕まるとでも思ってるのかしら」
「たかが鬼とは言うなあ。だがこれでもそんな口を叩けるかな?」
そう言うと耕一は自身の鬼を解放し始めた。
耕一の瞳が縦に割れ紅く輝き始める。
同時に物理的といってもいい彼の鬼気が部屋に吹き荒れ、彼の足元が増大した重量にへこみ出す。
さすがに冷笑を潜めた香里に耕一はもう一度聞いた。
「どうかな、おとなしくついてくる気になったか?」
だが、香里は口元を嘲るように歪めて答えた。
「二度同じ言葉を繰り返すつもりはないわね」
拒絶の言葉に、耕一は薄く笑みを浮かべると、香里を捕まえようと威圧するようにゆっくりと近づく。
だが、数歩歩いたところで耕一はいきなり身体に違和感を覚えた。
「なっ、なんだ」
自分の体重がいきなり消えたような感覚を覚え、立ち止まった耕一だったが、自分の体が浮かび上がっていくのを知って慌て出す。
ジタバタと空中を泳ぐ耕一に香里は冷たく話しかけた。
「バカと鋏は使いようってね、さっき北川君が目立ってる間にちょっと魔術を仕掛けといたのよ。
今あなたがいるフィールドは無重力状態よ、鬼のあなたはもしかしたら下手な結界ぐらい力ずくで破りかねないからね。でも単に重力がない状態ならいくら力があっても意味がないわね」
確かにマヌケに空中を泳いでいる状態ではどうすることもできない。
耕一は焦って周りを見渡すが、手の届く範囲に触れる物は無かった。
「とはいえ、それほど維持できる術でもないからね。容赦なく攻撃させてもらうわ」
そう言うと香里は複雑な印を組みつつ呪を唱え始める。
香里は朗々と呪を唱えながら印を解き右手を掲げる。
その掌の上に煌々と輝く光の球が浮かび上がるように出現した。
「私が使える中でも最強クラスの魔導術式よ。起動まで時間がかかるから実戦で撃ったことはないのよね。あなたは耐えられるかしら?」
壮絶な笑みを浮かべる香里に、耕一は総毛だった。
「やばい!!」
どんなに足掻いてもフワフワと宙を漂うだけでどうにもならない。
もはや避けようのなかった耕一は必死に顔の前を両手で防いだ。
香里は掲げた右手をおもむろに耕一に向けると起動呪を叫んだ。
「爆華乱舞」
その言葉に右手に輝いていた光球が音もなく飛ぶ。
光球は避けられない耕一の胸部に炸裂し、辺りを白く染め上げて爆発した。
「ぐああああ!!」
無重力状態の耕一は、その爆圧に耐えれるはずもなく後ろに吹き飛ばされ、そのまま窓を突き破り月明かりが照らす闇へと落下していった。
カノン皇国 水瀬城中庭
「魔導剣電章二式 雷電!!」
祐一は稲妻を纏った魔剣『ロストメモリー』を前方で不敵な笑みを浮かべる柳川目掛けて薙ぐ。
魔剣は主の叫びに応じ、その剣身から幾筋もの雷を撒き散らした。
だが柳川は自分に向かって降り注ぐ雷撃を軽やかなステップでかわしてみせる。
人間離れしたスピードで雷撃を振り切った柳川は、そのまま祐一に向かって飛び出そうとしたその時、彼らの頭上で爆音が起こった。
何事かと皆が振り仰いだその先で、一つの人影が窓を突き破って落下してくる。
柳川はすぐさまその人影の正体を見分けた。
「耕一!?」
香里の魔術に吹き飛ばされた耕一はそのまま地面に叩きつけられる。
だが、恐ろしいことに攻撃はそれだけでは終わらなかった。
部屋の中から追いかけるように次々と光球が現われ、倒れる耕一目掛けて降り注ぐ。
辺りをまるで昼間のように照らす光の渦、そして凄まじい爆風と熱量に柳川や祐一たちはまともに顔を向けることすら出来なかった。
合計十数個にも達した光球の豪雨が止み、幽かな鳴動を残して静寂が戻る。
熱風に顔を背けていた祐一はそれを見て思わずうめいた。
光が降り注いだ地面は煮えたぎった溶岩へと変貌していたのだ。
「こりゃあ死んだな」
その威力に半ば呆然としながら洩らした祐一の言葉を、上から降り注いだ言葉が遮る。
「いえ、まだよ相沢君」
声が聞こえた方を見た祐一の眼にガウンを纏い、厳しい眼で崩れた窓際からこちらを見下ろす香里の姿が映った。
「いかん!!」
その時、香里と同じように厳しい眼を向けていた柳川の切迫した声が響いた。
何事かと柳川を見た祐一と舞は、突如、煙の向こうから発せられた世界を震わせるような絶叫、いや咆哮に圧倒される。
物理的な力すら含んだかのような咆哮。
その存在を覆い隠していた煙が吹き飛ぶ。
赤く煮えたぎった溶岩の真ん中に、2mを越える紅き瞳の異形なる存在が立っていた。
檻から解き放たれた猛獣の様に、異形は再び空に向かって吼えた。
「……鬼」
険しい表情でそれを見ていた舞の呟きに祐一は無意識に頷いた。
紅き瞳がジロリとこちらに向く。
祐一は赤く照らされた鬼の狂相が笑ったように見えた。
第11話に続く!!
あとがき
八岐「やっぱり、三話構成になってしまいました」
祐一「…………」
八岐「どったの? 黙り込んじゃって」
祐一「いや、なんとなく俺って目立ってないような…」
八岐「そうかな?」
祐一「明らかに舞や香里の方が大暴れしてるぞ」
八岐「北川ほどひどい扱いじゃないと思うんだが」
祐一「あれはあれで目立ってるような気がする」
八岐「ああいう役の方がいい?」
祐一「それはヤダ」
八岐「まあ次回もあることだし、頑張んなさい。では次回、第11話『狂鬼と魔剣とオレンジ色』、よろしくお願いします。
祐一「読んで下さった方、毎回載せてくださる管理人様に感謝」