魔法戦国群星伝





< 第九話  風雲! 水瀬城 >




カノン皇国  水瀬城裏手


「見えたぞ、あれが水瀬城だ」

眼下に水瀬城とその城下町を一望できる小高い丘に柏木耕一・梓・柳川祐也の三人はいた。
空には雲一つ無く、少し欠けた真円を描く月の光が夜の闇を払っている。

「あんまり忍び込むには似合わない夜だね、こんなに明るくちゃ。普通は新月の晩とかじゃないの?」

微かに険の混じった梓のセリフに耕一は溜息をついた。
自分の知らないところでこの仕事に参加することが決められた事が不満だったのか、道中梓はずっとこの調子で不機嫌だった。

「じきに本格的な戦争状態に入るだろうからな、あまり時間がなかったんだ……なあ梓いいかげん機嫌直せよ」

耕一の予想と違い、梓は彼を睨みつけたりはしなかった。ただ何を勘違いしてるんだとばかりに呆れてみせる。
訳がわからず目をパチクリさせる耕一に梓は尋ねた。

「だいたいなんであたしを選んだわけ? 千鶴姉でも良かったんじゃないの」

「う〜んまあ千鶴さんも強いから連れてきてもよかったんだけど、店の方もあるし……だいたい千鶴さん結構抜けてるとこあるから危ないことさせるの不安なんだよ」

それを聞いて半眼になる梓。

「ふ〜ん。あたしは危くても気にしないんだ」

「まあお前だったら安心して背中預けられるからな、相棒」

その言葉に梓は真っ赤になって慌てた。

「な、な、なに言ってんだよ。ふざけたこと言ってるんじゃないの!」

いきなり慌てだした梓にハハーンとニヤニヤ笑い出した耕一は意地悪く聞いてみた。

「なんだ梓、お前拗ねてたのか?」

その言葉に、さらに真っ赤になって怒り出すかと思われた梓だが、反対に落ち着きを取り戻し、再びさっきの呆れたような表情に戻った。

「な、なんだよ?」

「あのね耕一、あたしは拗ねてたんじゃなくて……ちょっとはそうかな……いや!! そうじゃなくて、ええっと、ちょっといろいろ不安事があったのよ」

「なにが不安なんだ?」

なにもわかってない耕一に梓は深い深い溜息をついた。

「あたし、鶴来屋の厨房任されているでしょ」

「ああ」

いきなり関係なさそうな話題に耕一は困惑した。
確かに梓は鶴来屋の厨房、つまり料理全般を任されている。その腕はかなりのもので、帝国中にその名を轟かせていた。
鶴来屋がこれだけ拡大できたのも彼女の料理の腕と評判が大きな一因でもある。柳川がわざわざ鶴来屋まで通っていたのもこの料理を食べるためという理由が大きい。
実際、彼のようにわざわざ遠くから鶴来屋の料理を食べに来る宿泊者も多いのだ。

……厨房? ……台所??

ふと耕一はなにか引っかかったのだが、具体的に答えが出ないのでそれを振り払うように梓に尋ねた。

「でも厨房は副料理長たちでカバーできるだろ? 彼らもお前にみっちり仕込まれてるからしばらく空けても大丈夫じゃないか」

「耕一〜、あたしは厨房で料理作ってるだけじゃないんだからね」

梓の言いたいことが分からず混乱する耕一を無視して、祈るように両手を握り締め月を見上げる。

「大体よりにもよって足立さんが居ない時に…ああ〜、帰ったら鶴来屋が潰れていませんように。死人がでたら絶対営業停止だわ。いや死ぬだけならまだしもゾンビなんかが大量発生してたらどうしよう」

「あ、あの……梓さん?」

いつまでたっても理解しない耕一に苛立ちが頂点に達した梓は叫んだ。

「耕一!! みんながあたしの事なんて呼んでるか忘れたの!?」

その言葉に耕一は事態の重大さに思い至った。呆然と耕一は呟く。

「鶴来屋厨房絶対防衛官……」

鶴来屋厨房絶対防衛官。
この怪しげな役職名には鶴来屋会長を除く関係者総ての希望が込められている。

過去一度だけ発生したバイオハザード、内々では「夏の悪夢」と呼ばれる事件。
いわゆる鶴来屋会長柏木千鶴の料理が宿泊客に出された事件である。

たまたま梓の不在を知った千鶴が厨房に侵入、不幸にして彼女を止めるだけの人徳を持つ足立氏も地方の支店に出向いており本店にはおらず、彼女の実力を知らない副料理長以下料理人は場所を明渡してしまい……その後の状況はあまり描写すべきものではない。
ただ死人だけは出なかったことは記しておこう。まあ死んだほうがマシという話もあるが。

ここに少し、この事件で九死に一生を得た人々のコメントの一部を紹介しておこう。
どんな料理が出されたか、その一端が窺えるかもしれない。

エセ外人「ジーザス! 自分がホットケーキと勘違いしているキムチのような味がしたヨ」
暴れん坊公爵代理「ちょっとチタン合金風味のしっとりした大理石味だったわ」
偽神戸人「あれ、ほんまは食用プルトニウムいうんちゃうか?」

―長岡志保・著  『長岡志保・回顧録第3巻第6章 某重大事件インタビュー録 第二版』より引用―
(ちなみに同回顧録3巻の第5章某重大事件実況録は第二版以降削除されており、初版本は何故か殆ど出回っておらず、幻の書と呼ばれ好事家の間では垂涎の的となっている)


足立氏以下が事件のもみ消しに費やした労力は大変なものであった。

この事件は鶴来屋の豊富な財力とあらゆる権力、さらには帝国上層部すら巻き込むことで一応闇に葬られることとなったが、その恐怖と威力は伝説として裏の世界に知られることとなった。

一方の千鶴嬢はこれだけの事件を起こしながら全く反省しておらず、たびたび厨房への攻撃を繰り返した。それを毎回阻止する梓の勇名は自然と高まり、先ほどの役職名と共に鶴来屋の影で称えられているのだ。

事態の深刻さに蒼白となった耕一に、やっと気付いたかといわんばかりに両手を腰に置いた梓は耕一を安心させるように言った。

「まあ対策は立てといたけどね。でないと足立さんも出張でいないのに千鶴姉を放ってこんなとこにはこないよ」

「本当か?」

藁に縋りつくように梓に詰め寄る耕一に、梓は苦笑いしながら答えた。
「まあね、楓に魔族も一撃必殺の触れ込みの劇薬『芹香印のファイナルΩX(触れるだけで消滅です)』を渡しといたんだ。万が一の時はこれを使うようにってね」

「なるほど、最悪の場合は殺ってしまえってことか。はっはっはっそれならひとまずは安心かな?」

「あははは、多分ね…………」

「…………」

「…………」

「さっさと仕事すまして帰ろう」

「そうした方がいいよ、不安でしょうがないんだから」

「悪かったな、気が付かなくて」

「いいよもう、言わなかったあたしも悪いんだし」

「なにを騒いでいる」

口論を始めていた二人を無視し、少し先行して眼下の城の様子を窺っていた柳川は戻ってくるなりキツイ一言を放った。それに梓はすまして答える。

「鶴来屋存亡についてよ」

意味も分からず黙って疑問符を浮かべる柳川に耕一はやや苦笑を浮かべながら言った。

「で、城の様子はどうなんだ?」

耕一の言葉に柳川は気を取り直して答えた。

「警備自体は杜撰なようにも見えるが人数だけは多いな」

普通ならこの距離で城の様子など見えるはずもないのだが、彼らの能力を使えば大して難しいことでもない。柳川の答えに頷きながら耕一は二人の顔を見ながら聞いた。

「それで、どうやって侵入する?」

梓がびっくりしたように聞き返す。

「どうやってって、耕一あんた何にも考えないでここまで来たの?」

梓の叫びに耕一は照れたように頭を掻いた。

「いやあ、着いたら考えりゃいいかなーなんて思ってたもんで」

梓は疲れきったように頭を垂れる。

「なんつー行き当たりばったりな。バカだバカだとは思ってたけど、本当にバカだったなんて」

「ふん、馬鹿は馬鹿なんだからしょうがない。さっさと行くぞ」

「ちょ、ちょっと作戦とかはどうすんのよ」

柳川は嘲るように鼻を鳴らすとスタスタと城の方に歩き始めた。

「作戦など必要ない。正面から乗り込めばいいだけの話だ。俺は戦いに来たんだぞ」

「まあそれが妥当かな」
と耕一もうんうんと頷きながら柳川の後をくっついていく。
あれだけバカ呼ばわりされて全く堪えていない。

「ほんとーにバカばっかりだ」

梓は深い深い溜息をつくとトボトボと後について歩き始めた。



カノン皇国 水瀬城 佐祐理さんの部屋

「……牛丼おいしい」

ときたま美味しさに浸るようにおいしいと呟きながら、佐祐理が初挑戦したという牛丼を食べていた舞はぴたっと箸を止めた。
横で舞が牛丼を食べるのを嬉しそうに見ていた佐祐理は、動かなくなった舞にどこか失敗したかなと頬に手を当てた。

「舞、美味しくなかった?」

その不安そうな言葉に、舞はビックリしたように佐祐理の顔を見るとブンブンと一生懸命首を振った。

「ぽんぽこたぬきさん」

そういうと舞は先ほどにも勝るスピードで牛丼を掻き込み始める。

それを見て佐祐理は実に嬉しそうに両手を合わせながら笑みを浮かべる。

牛丼を食べ終えた舞は両手を合わせて

「……ごちそうさまでした」
と言うなり部屋を出て行こうとした。

「舞ー。どこに行くの?」

「……食後の運動」
とだけ言って部屋を出て行った舞に、佐祐理は首を傾げながらも綺麗に空になった丼を片付け始めた。



カノン皇国 水瀬城裏庭

轟音。

静けさに包まれていた水瀬城の夜は突如として破られた。

濛々と湧き上がる煙の中から現われる三つの影。

「……無茶苦茶ね」

「……流石に俺もそう思う」

二人は完全に崩れた壁を呆れたように振り返った。何も考えていなかった耕一も流石に壁をぶち破って侵入しようとは思っていなかった。これでは侵入者発生と大声で叫んだようなものである。直ぐにでも警備兵が集まってくるだろう。
最も柳川はそれを期待してこんな派手な行動を取ったのだろうが…。

案の定あっという間に二十人ほどの警備兵が駆けつけてきた。

柳川は周囲を囲み、口々に正体を誰何する兵士たちを値踏みするように順繰りに眺めると舌打ちした。

「ちっ、つまらんな」
そう言うと柳川は自分の真の力――鬼の力の一部を解放して鬼気を放った。

辺りに吹き荒れる、生物に根源的な恐怖を与える鬼気。

解放されたのが一部とはいえ鬼気は普通の人間が受けたならまともに意識を保つことすら難しい代物である。
たちまち兵隊たちはパニックに陥った。

そこに無造作に分け入った柳川が一瞬で兵士たちを蹴散らす。

「荒っぽいなぁ」

笑いながら柳川に近づいた耕一は、もはやまともに意識もない兵士たちを見渡す。梓もキョロキョロしながら後にくっついてくる。

「退屈しのぎにもならないな。さっさと行くぞ、居場所は分かっているんだろう?」

「ああ、情報総監殿からちゃんと情報は受け取ってるよ。梓、行くぜ――!?」

何かの気配を感じ口篭もった耕一は空を見上げる。
つられて見上げた梓と柳川の眼にそれは映った。

闇夜に降り注ぐ月光を背にし、一振りの剣を掲げて舞い降りてくる黒髪の女性の姿が。


女は城の三階から飛び降りた勢いをそのままに剣を振り下ろした。

耕一たちは咄嗟に飛びのき、凄まじい斬撃をなんとかかわしたが、そのまま呆然としてしまう。

月明かりに照らされながらスクッと立ち上がった、涼しげな気配を纏った女がじっとこちらを見据えていた。

月の光に照り返された漆黒の黒髪が星空の如く輝き、その漆黒の瞳は静かな気配を漂わせていた。

それはまるで月が彼女を祝福しているかのような幻想的な光景。

「……川澄舞」

柳川の呟いた名前に今の状況も忘れて魅入っていた耕一がハッと我に返り聞き返した。

「知ってるのか?」

「以前、会議で写真を見た。カノンの打撃騎士団(ストライク・ナイツ)の団長だ。確かこの国で最強の剣士と言われていたはず。
その舞うような剣技から『剣舞(ソードダンサー)』の二つ名で呼ばれている」

「ただ者じゃないね、彼女。こんな鬼気が吹き荒れる中で平然としてるよ」

梓の言葉に耕一も今更のように気付く。

こちらに向けられていなかったために気づかなかったが、柳川は鬼気を収めておらず、むしろ徐々に強めてすらいた。

「確かに、並みの人間なら意識を保つのも難しいはずなんだが」

それまで無言でこちらを睨みつけていた舞が口を開いた。

「……あなたたち、何者? ……魔物、鬼?」

その言葉に三人は驚きに軽く眼を見開いた。

「俺達が鬼だと知っているのか?」

逆に聞き返す耕一に舞は首を振った。

「……知らない。でもわかる。……私は魔物を討つ者だから」

その言葉に柳川が眉をひそめた。
魔物を討つ者だと? まさか……あの一族だとでもいうのか?
ならば…。

「川澄舞……お前の持つ剣、銘はなんという?」

「柳川?」

いきなり脈絡もない質問に戸惑いを見せる耕一と梓を余所に舞はあっさりと答えた。


「……『神薙』」


「やはり……、貴様、デモン・スローターの一族か」

「デモン・スローター?」

「お前達知らんのか? 古来、そう俺たち鬼がこの世界に降り立つより以前から存在した、人間を害する魔物を討伐する力を持った一族。
そして我ら鬼すらも倒したとされ、討魔鬼沈と呼ばれた、神剣『神薙』を振るう者。それが魔物を討つ者(デモン・スローター)だ。
いまだ存在していたとは知らなかったがな」

「そんなのがいたの?」

「貴様等宗家の者が知らんのがおかしい。人なりし身で唯一鬼と抗しうる者と伝えられた存在だぞ」

柳川は自分の言葉を味わうように凶悪な笑みを浮かべた。

「そうだ、鬼を倒しうる者。狩りとは自分を倒しうるものを狩ってこそ。わざわざこんな所まで出張った甲斐があったものだ」

柳川は腕だけを鬼化させつつ二人に言った。

「お前達、ここは俺にやらせろ。さっさと行って仕事を終わらせて来い」

喜悦に震える柳川の様子に一瞬どうするか迷った二人だったが、結局この場は任せることにした。

「分かった、仕事の方は任せろ。そっちもあんまり無茶すんなよ」

そう言い残し、城に向かって駆け出そうとする耕一と梓。

その二人を舞はキッと睨みつける。
そしてぶら下げていた剣を一振りして大地を蹴った。

「…行かせない」

舞は地面を滑るように間合いを詰めると耕一目掛けて剣を袈裟懸けに振り下ろす。
だが、同じく間合いを詰めていた柳川が間に割って入り、指先から伸ばした爪で剣を受け止めた。

元から力比べをするつもりがない舞は、後ろに飛んで間合いを取るとスッと眼を閉じた。

意識を集中させ体の奥底から力を呼ぶ。

「……行かせないと言った」

カッと眼を見開き、静かに、そして裂帛の力を込めて呟いた舞の両脇に、彼女を幼くしたかのような少女が二人、湧き出るように出現した。

黒髪の二人の少女は、無邪気にコロコロと笑い声を上げた。

その仕草に一瞬呆ける耕一と梓。

だが、次の瞬間、少女たちは一瞬にして黒色の獣へと変化し、唸り声を上げながら耕一と梓に飛び掛った。

「どわっ」

「うきゃ」

二人はいきなりの不意打ちに悲鳴を上げながらも転がりながら避けることに成功したが、二匹の獣は城と耕一たちの間に割って入り唸り声を上げる。

「なんなのよ!こいつらは」

いきなり出現した獣に梓は怒りと戸惑いを含んだ声で叫んだ。それに答えたのは柳川だった。

「気をつけろ、魔物を討つ者は剣技だけじゃない、伝承では不可思議な力を使ったとされている。こいつらは超能力者だ」

「超能力って琴音ちゃんみたいなのか?」

耕一は知り合いの超能力者を思い浮かべた。彼女にはこんな怪物を呼び出すような力はなかったように思えるが。

「いや、違うな。これは同じ超能力でも魔術に近い、ある種の大系がある分魔術の一種に分類されるのかもしれん。おそらくその獣は自分の精神を分離したものだ」

耕一の疑問に答えた柳川はこちらの隙を窺っている舞にニヤリと笑いかけた。

「だが魔物を討つ者よ。俺たちをまとめて相手するのは無理だな。あんな獣ごときであいつらを止められるとでも思っているのか? お前はあいつらが戻ってくるまで俺と遊んでればいいんだ」

「まあそういうこと。耕一、遅れんなよ」

梓は耕一に威勢良く声をかけると、腕を変貌させ獣に飛び掛った。

発破をかけられた耕一も徐々に鬼の力を解放していく。

「へいへい、分かりました。…さあ怪物君、かかってきな」

耕一の挑発に乗るように獣の片方は彼に向かって駆け出す。構えもせず待ち構えていた耕一の視界から突如獣の姿が消えた。

耕一は全く慌てずに、少し腰を落とし全身が伸び上がるようにして右腕を上に突き上げた。

頭上から襲い掛かろうとした黒獣はその攻撃をかわせず悲鳴を上げた。

耕一は自分の爪が獣の腹に突き立てられているのを確かめるとそのまま地面に叩きつける。

獣は暫くビクビクと身体を震わせていたがやがて動かなくなると後も残さず消失した。

耕一が梓の方を見ると、そちらもちょうど終わったところだった。

華麗とも表現できる右回し蹴りが獣の側頭部にクリーンヒットし吹き飛ばされた獣はそのまま消え去る。

「お見事」

パチパチと拍手する耕一に梓はビクトリーサインを決める。

自分の分身とも言える魔物をあっさりと蹴散らされた舞はわずかに顔をしかめた。

もはや耕一と梓を阻止する術はなかった。

目の前に対峙する男だけでも強大過ぎる敵なのだ。

……先にこの人を倒す。

舞は目の前の敵から片付けることを決心した。

勝つ事から困難な相手だが他に方法は無い。

舞は速やかに気持ちを切り替えると、耕一と梓の二人を意識の外に追いやり、目の前の敵に集中した。


少し右足を引き、柄に両手を添えて剣身を右側に下げる。

完全な戦闘態勢を意味する構えだった。

これを見た柳川が笑みを深める。

「さてこちらも始めるか」

そういうと柳川は身体が変化しきらないギリギリまで力を解放していく。

全開ではないにも関わらずその鬼気は舞に物理的なプレッシャーとして襲い掛かる。

だが舞はその圧力に、少しも臆することなく柳川に向かって踏み出した。



    第10話に続く!!






   あとがき


八岐「ダメだなぁ。無駄話ばっかで話が進まん」
祐一「半分ほど関係ない話してるしな。もう好き放題やってるぞ」

八岐「うう、反省」
祐一「反省しても実行できなきゃ意味は無いな。しっかし、色んな強い人がいるけど、誰が一番強いんだ?」

八岐「秋子さん(一秒)」

祐一「……納得するしかないような」

八岐「とはいえ、実際に戦う事は無いと思うんで、除外しても構わないかなーと。この人が戦う所は書くつもり無いんで。
だって、例えば神様が蟻と戦っても面白くないでしょう」

祐一「……そこまで言う」

八岐「まあ、他にも柏木一族なんか普通に考えると強すぎるんだけど、魔王だのが出てくる話なもんで、強い人は強いです」

祐一「俺は?」

八岐「次回で頑張れば?」

祐一「え? 俺出るのか?」

八岐「肯定だ。ちゃんとやんなよ、まだ君ギャグキャラとしてしか出演してないし」

祐一「そ、そういえば前の出番ではあゆと名雪相手にアホなことだけしかやってなかったような」

八岐「と、いうわけで次回、第10話『ダンス・イン・ザ・ムーンライト』。こうご期待」

祐一「駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました」




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