・はじめに
ここに書かれている文章は私が参加したオフ会にて感じたことを素に書かれた事です。つまりは一人称。
なお出来る限り事実通りに書いていきたいが、何せ参加メンバー自体が面白おかしい人々であった為、私では彼等の素晴しい人柄を十分書ききれないかもしれないがご了承いただきたい。つまりは想像半分
以上問題が多々あるレポートですので、鵜呑みにしないように。特には私のこととか……。
それでは始めようと思います。お付き合いいただければ幸いです。
・参加メンバー
神楽優人、シフィル、五郎人道正宗、シューマン、幸給、プラス一名(敬称略)。
・日時、及び集合場所
2004年5月2日 午後二時三宮駅改札口前集合。
・概略
『オロチまどろむ庭』と呼ばれるサイトの掲示板で知り合った人と時間を共有する。
・目的
たのしみましょー。
さて何処から話したものか。
ちょっと思いつかないので、五月二日の私の行動を綴ってみようかと思います。
朝適当な時刻に起き、前日に神楽さんから名古屋から三宮までの行き方を教えてもらったにも拘らず、わざわざ三宮までの遠い三河安城駅に出発。そこで新神戸までの切符を買わなければいけないのにも拘らず新大阪の切符を買ってしまうというお約束を極めつつ―――どうやら『新』という文字しか認識してなかった模様(汗―――無事新幹線に乗車。名古屋で乗換え一路新神戸へ。
新幹線で『蹴りたい背中』を読みつつ期待と不安が膨らんでました。
取り立てて語ることも無く新神戸へ辿り着き、三宮へも無事到着。一時十五分。
早過ぎました。集合は二時です。
前日に神楽さんから
『
なお、現地で見るからに怪しいグラサン姿(一人は丸眼鏡)の二人組を
見かけたら、多分それが僕とシフィルさんです(w
何かの目印代わりにしておいてください。
』
というメールをいただいたのですが、そんな妖しい人物は見当たりません。ゴールデンウィークの所為なのかいつもこうなのかは分かりませんが人人人人。まさかそんな早くから待っている心算もなかったので先に昼食を済ませようと辺りを探索。
そこで足を止めたのは駅近くで行なわれていた献血。私はまだ献血をやったことが在りません。
何故か心惹かれました。吸血衝動ならぬ献血衝動とでも言うのでしょうか。
……話を戻しすと、献血をやってしまうと時間も無くなりますし、今後もやばくなりそうです。
メイド喫茶なんてところに逝かなきゃならんのです。逃げる体力は残しておかなければなりません。結局近くの喫茶で済ませました。……やってみたかったなぁ、献血。
さて、昼食も終え時間も二十分前になりました。本も読みきりました。睡眠は少なめですが出撃です。気合をいれ、いざ出発。
されど、駅には相変わらず人人人人。見つけれるかボケェ!!
携帯の番号は聞いていましたが、小学校の時にウォーリーを探せに嵌まった影響か、自力で探しはじめました。
馬鹿です。五月二日の三宮駅には駅内を逝ったり来たりする不審人物がいたはずです。捕まらなかったのは地元の人々の心が大らかだたからでしょう。
ありがたや(合掌)。
ですが、その不審人物(注:私です)は一つの成果を生みました。
とある二人連れとすれちがたのですが……ピンときました。一人は背が高く丸いサングラス姿で、もう一人は……ホスト風でサングラス姿。妖しかったです。それもひじょーに。
それ以上にその後のわたしの行動の方が変でしたが。
何を思ったのか二人組の近くで見張り始めたのです。見張ってドーすんでしょうか。つくづく意味不明です。さっさと電話すればいいものを不審人物は電話しようとしません。
弁明させていただくと、携帯の調子が悪いことが原因です。マイクの調子が変なのか、此方の声が相手まで届きにくいのです。……一ヶ月以上前からです。早く直しに行けという突っ込みを入れた貴方は――――――突っ込みの才能が無いです。真っ当な意見ではありますが(笑 (注:今はもう新しいのに変えています)
とまあそんな変人奇人を地で行きながら二時近くまでお二人を観察していたわけですが……だんだん自分がむなしくなりました(汗
そんな訳で調子の悪い携帯を取り出し電波発信。送り出された電波は優人さんに届きました。つまり『優人さんは電波を受信した』ということですね、うん。意味はありませんが。
優人さんが電波を受信できることはさて置き、わたしの視線の先では二人の内一人が動き始めました。なんと携帯を取り出したのです! 当たりました。当選です。
そして携帯から優人さんの声が!!
ですが、先ほど云ったとおり私の携帯は此方の声が相手まで通りにくく、大きな声で話さなければ届きません。従って私は大きな声で話し始めました。
「もしもーし」(控えめながら大きい声で)
「あ、はじめまして神楽です」
「もーしもーし!」(大声)
「あれ? 電波が遠いのかな?」
「もーし! もーし! 聞こえますかぁッ!?」(必死)
「あ、はい聞こえました。どうしたんですか?」
視線の先の人が神楽さんだと確信。
「いえ、見付けましたんで切りますッ!!」(馬鹿)
「は?」
繰り返します。
五月二日の三宮駅には駅内を逝ったり来たりする不審人物がいたはずです。捕まらなかったのは地元の人々の心が大らかだたからでしょう。ありがたや(合掌)。
まぁ今となってはあまり覚えてないんですが、大体こんなファーストコンタクトでした(汗
神楽さんは掲示板でもよく言われていた通りホスト風な雰囲気をお持ちになられていました。あのサングラスは似合い過ぎでちょっと怖かったですw
シフィルさんはといいますと背が高かったです。丸眼鏡がよくお似合いでした。丸眼鏡は私には似合わないのでうらやましいものを結構感じてたりw
まぁそんなことを第一印象として感じながらも、お互いに自己紹介をしてシューマンさんと五郎人道正宗さんを待ちました。
その時解った事なのですが、私のHNである『幸給』は非常に自己紹介しづらいことが判明しました。元々このHNは祝詞から考えたものなので正確には『幸え給え(さきわえたまえ)』なのですが。あれ祝詞だったけ? 本名も少し意識しましたw
書くときは『こうきゅう』と打っているのですが、発音すると『高級』とも『後宮』とも『好球』とも取れてしまい困ったことに。
どれも私のイメージではありません。どちらかといえば私は質素、堅実、悪球のような性格ですからッ! (注:オフ会にいらした皆様、突っ込まないように)
まぁそれはそれとして、変わりに『さちたま』ではどうかと提案したのですが、
「逆に言いづらい」
と不評でした。
とりあえず今回は私のことは好きに呼ぶようにと伝え、結局『こうきゅう』で呼ばれ続けました。うーむ、HN換えようかな?
それはいいとして、暫く後にシューマンさん、五郎入道正宗さんと合流。お二方とも遅刻でしたw
電車が遅れていたようです。イメージしていたお二方とは若干違ってたのですが、親しみやすく良い方達でした。私人見知りする方なので―――そこっ、「嘘だ!」とか云わない!―――ほっとしましたよ。
でもまぁ遅刻は遅刻なので、それをネタにkanonで、【メイドさんを遅刻分だけ足止めさせる】という冗談を交えつつ一路冥土喫茶、もといメイド喫茶【kanon】へ。
人見知りするとはいえ、同じサイトを見ていた同士。気があったのでしょう。
初めて顔をあわせるのに会話が進み、気がつけば目的地である【kanon】に到着。
「え?」
思わず私は声を漏らしました。
いえだって、
「順番待ち?」
店の外に椅子が用意されていて、尚且つその椅子も埋まっている始末。
これはつまり、
「メイド喫茶って流行ってるんだ」
ということ。私達は順番待ちのためにメイド喫茶の前で待ちました。男五人で。
放置プレイでしたね。もしくは羞恥プレイ。いえ、知りませんが。
五郎さんが頭を抱えてたのがやけに印象的でしたw
ケドまぁ恥をかくことは事前から分かりきっていたこと。ならばそう焦ることもないので、私はいつも通りにしてましたが。
ほら、よく言うじゃないですか、
旅の恥は掻き捨て
だと。
それにその時間にいい事もありましたし。
なんとシフィルさんから、とある物を頂いたのです!!
ドーだ、羨ましかろう(笑
シフィルさんといえば掲示板でその正体を明かしたときに皆さんを驚かしていたことがありましたよね? まぁ、その時以降から掲示板を覗き始めた人のために、『はちみつくまさん』とだけ言っておきます。うふふ。
まぁそんな楽しい、もしくは羞恥に塗れた一時は過ぎ、一同は遂に【kanon】へ特攻することと相成りました。
感想としては、店員さんがメイドの格好をしている他は、呼び鈴があるとかぐらいでそれ程常軌を逸してはいませんでした。既に私の感覚が可笑しかったのかも知れませんが。
ともあれ私たちはようやく腰を落ち着かせることが出来たのです。
メニュー幾つか「なんだ、これ」と思うものがあるものの別段不可思議なものは……一つ除いて無かったような気がします(笑
その一つというのは、
「イチゴ・マンマ」
です。目に付いて放れなかったのでシューマンさんと一緒に注文しました。勿論呼び鈴を鳴らしてw
あ、呼び鈴といえば何故かシューマンさんがやたらその音に拘ってましたね。曰く、
「音が悪いですね」
……シューマンさんは日常的に呼び鈴を鳴らしているのでしょうか!?
驚愕の新事実かッ!? と思わず掲示板に書き込む文章まで一瞬で練り上げたにもかかわらず、シューマンさんが仰ったのは期待していた言葉ではありませんでした。残念。
昔、良い音をした呼び鈴を良く聞いていたそうです。
そんなこんなで人を見る目を720度回しながらメニューの注文へ。如何にもメイドさんらしい接客でした。……その知識はライトノベルが元ですから、どれほど正しいのか疑問ですが。
それはともかくとして、「イチゴまんま」は「イチゴ飯」と思ってくれれば大体想像できるかもしれません。イチゴがたくさん入ってました。名雪ならむさぼり食べるでしょうw 実際美味しかったですしね。若干甘かったですが。
あとメイド服。デカ過ぎですw メニューを持ってきてテーブルに並べて貰ってたとき、横にメイドさんが来たのですが服が無駄に大きかったりして大変動きにくそうでしたw お蔭で服が私に当たりそうで、何時セクハラで訴えられないか冷や冷やしてましたよw ちゃんと触らないように体をメイドさんの逆方向に傾けてましたよー。
あ、先ほど言った罰ゲームはやってません。物凄く迷惑ですしね。
まぁ入ってきた最初こそ物珍しさがありましたが、少し経てば気にはなりません。飽きっぽい性格ですね、私。
それはともかくとしてオロチまどろむ庭で知り合った者達のオフ会ですので話す話題は自然とそちらへ……行くと思いきや何故か五郎さんの新聞配達の話や、シフィルさんと神楽さんのバイクの話が出てきたり、白バイからは逃げられないとかの話題になったりして、何の集まりか訳分からん状態になったりしました。私の横でシューマンさんがイチゴまんまをおいしそうに食べてたのは何故か目に焼きついてますw 私は何故か食べづらくて苦戦してたんですが……。いや美味しかったんですけどね。
それにしても、皆さんお話を伺う限り波乱万丈でしたねー。
平凡を生きている私には愚かにも羨ましさを感じてしまいます。ええホントに。
私から出来た話は以下の何の変哲のない、何時もの日常的なものでしかありませんでした。
「大学から原付で帰る途中、ガス欠して2`位原付を押してガソリンスタンドまで行ったは良いが、お金を払う段階で数円足りなかった事があった」
ということくらいでしょうか。
ああ、何て平凡なことでしょう。サザエさんも真っ青です。
まぁご縁がなかったということで……
何故か笑われましたが。そのうえ「やっぱり幸給さんは天然だ」といわれました。うー、違うもん(爆
そんなことばかり話していていましたが、SSとかについてもちょくちょく話に出てきました。
SSに嵌まった切欠とかだったっような……。うーん、やっぱりオフ会レポートはさっさと書くべきですねぇ。細かなトコがぼんやりしてます(汗 主に順序が。話したことは覚えてても、何時何処で話したかが曖昧だなぁ。
申し訳ないです。
とまぁ、こんな感じで【kanon】初体験は終了でした。うーん、想像だともうどうしようもなく精神を殺られてる筈だったんですが、わりと平気だったなぁ。あー、でも会計が終わった時の言葉は思わず「え?」と動揺してしまいましたが。
珍しくはないんですよ、アレは。うん。旅館とかホテルでも同じ様な事が無いわけでもない。
むしろ、演出(?)としては有名なのかもしれません。私もそういったことを別のところでされたことはありますし。
その時は、
ああ、なるほどそういった演出(?)もあるんだ
と、考えてたわけですが。
しかし今回は動揺しました。
でもなんで、あんなに動揺したかといえば、
…………あの格好だからとしか言いようがないじゃないかぁっ!(逆切れ)
いや〜不意打ちでしたしw 油断だったなぁ。でも私、メイド属性はないんですけどねぇ。
何を言われたかは秘密ですw まぁシューマンさん達が書くと思いますが。
私が最初に会計を終わらして店から出てたんですが、皆さん出てくる時、全員苦笑やら微笑を浮かべてましたねぇw
とまあこの辺で私、幸給がお送りする【kanon】についての感想は終わりにしましょうか。
はてさて、今回のオフ会の目玉であり、鬼門だったメイド喫茶を乗り切った私にもう怖いものはありません。
ですが、神楽さんの次の一言で怖いものを思い出しました。
「カラオケ」
何てことでしょう!?
忘れていました。そうでしたカラオケもあったのでした。
此処まで言えばお分かりでしょうが、私はカラオケが苦手です。神楽さんたちにも言ってませんでしたが、苦手だったんですw
何せ歌える歌がない。というか、カラオケ自体あまり行かないし、行ってもまず聞くことがメイン。
どちらかというと、居るとその場のテンションが下がる存在なのです(汗
聞くことは好きなんで、カラオケ自体が嫌いというわけでもないんですが……。
ですが今更言えません。
うーん、と内心唸りながら後をついていったのですが、先ほど思いついた言葉をもう一度頭に浮かべました。
旅の恥は掻き捨て
あぁ、なんていい言葉なんでしょう。
……なんか私、このオフ会で現実逃避ばかりしていたような気がします。
とまあそういう内心でしたw 皆さんゴメンなさい。
カラオケの店にはシフィルさんが、チラシ配りのねぇちゃんから巧みに聞き出して無事到着できましたw 恐るべし、ですね?
ああ、そういえばこのことも書いて置かなければなりませんね。
今回のオフ会にもうお一人、参加者がいらしたのです。
DAIさんです。先ほどのねぇちゃんから店の位置を聞き出した少し後で、突如神楽さんの携帯が鳴ったかと思うとDAIさんからとの事。
その後一人ずつ携帯を渡されDAIさんと話をしました。
私が話した内容は、簡単な始めましての挨拶。後はいまなにやってるんですか? と割と普通なことを。
その時はDAIさんは『英雄伝』書いてらっしゃいましたっけ。とある切欠で、公開される前に少しだけ読ませていただいてただけに、頑張ってほしいです。DAIさん、ふぁいと!
とまあ、そんなこんなの珍道中でしたが、やってきましたカラオケ屋。
部屋は広めで、テレビは壊れめ。時折ざわめく画面が、昔部屋にあった25年ぐらい前のテレビを思い出させてくれました。
いや見た目はそれほど古そうではなかったんですが、ざらついてましたからねぇ。
まぁそれは良いとしてとうとう歌い始めました。
神楽さん、シフィルさん、五郎さんの順番でマイクが廻り、やってきちまいました私の手元に。
どきどきでしたねぇ。なんたって神楽さんもシフィルさんも五郎さんも上手でしたから、此処で私が歌ったらどう考えてもオチにもならない歌になってしまう。特に五郎さんなんて元コーラス部ですから声が良い。どうしろってんですか。
でも歌わなければいけないんで何かを歌いました。記憶にないなぁ。
シューマンさんはシューマンさんで突如調子の悪くなった画像に手刀入れて直すという荒業を出しますし、私一人だけがなんだか浮いてるような……と寂しい気持ちに。
こうなったらネタに走ってやるーッと思い、ペラペラと本を捲っていたらとある歌が目に飛び込んできました。
その名も、
『さよなら、人類』
さよなら、自分。
あー、壊れてたんでしょうか。今考えるとなんでこれを選んだのか思いだせません。ってか知ってます、よね?
結構昔の歌なんですが……、昔かなり好きだったんですよね(汗 聞くとかなり脱力しますw
あまりの脱力さにテレビまでもざらつきました。
そんなに酷いんかいッ!!
素で凹みました。
テレビは再びシューマンさんが手刀入れてました。
ホントウハワタシガテレビニシュトウヲイレタカッタデスガ……。
とまぁそんなこともありましたが、先ほど『旅の恥は掻き捨て』と自己暗示をかけた私は無敵です。若干掛かり始めが遅かったですが問題はありません。突撃です。
正確に何をとは覚えてないんですが、『ペガサスの幻想』を切欠にいろんな歌が歌われました。とても楽しかったです。カラオケが終わる頃には喉が痛かったですし、私にしては珍しく熱唱してたんでしょう。北斗の拳2の歌を締めとしカラオケもお開きに。五郎さんの歌声に感動を覚えつつカラオケ屋を出ました。
その後五郎さんは明日の新聞配達のために一足早く帰られることに。
なんだか新聞配達の方の苦労をまざまざと見た感じです。
当たり前のように眺めている毎日の新聞。感謝の念を禁じえません。五郎さん、ご苦労様です。
五郎さんと別れ、一行が向かった先は『高崎流道場』なる居酒屋。今日様々な体験をすることが出来ましたが、この体験が私に……。
まぁ、それはオイオイにしておきましょう。
果てさてこの『高崎流道場』。一階と二階に客席があり、雰囲気としてはまさに居酒屋といったものでしょうか。いえ、居酒屋なるものに行ったのは久しぶりだったので何となくですが、好きな雰囲気のお店でした。席に案内してくれた人も思わず、「おっちゃん」と呼びたくなる人柄でしたw
その後飲み物を一通り注文し、数分後「お疲れ様でしたッ」と乾杯。頼んだのはなんだったかなぁ、カシスオレンジだったっけな? 美味しかったですねー。人によってはジュース扱いですが、アルコールに弱い私としては……決して良い飲み物ではないんですよねぇ。口当たり良すぎて呑みすぎますし(汗 というかなんで誰もビールを頼まないんだw それが少し不思議でしたね。そういえば兄さんが言ってたのですが、最近の大学生はビールを頼まずに他のアルコール類を注文をするらしい。そうなのだろうか? とどうでも良いことをその時に思ってました。皆さんの周りはどうなんでしょ? 私は飲み会に行かないんで分からないんですけどね。
まあそんなことは良いといて、アルコールが口を滑らかにしているのか途切れることなく色々なことを話してました。
パッケージの裏に『死ぬがよい。』とデカデカと書かれたシューティングのことや、何処のサークル(?)が作ったこれまた難しいシューティング。……シューティングの話題が出たのは、今はあまりやってないんですけど私がシューティングが好きだった所為ですw まあ他にも色々なことを話してました。SSの話は最初の辺りは出てきませんでしたね。
ですが『オロチまどろむ庭』というSSサイトで知り合ったもの同士、一旦話がそちらに向き尚且つ酒が入ってるとなれば止まれません。もう路線は変更できませんでしたw いや、路線を変更しようと思わなかったと表現したほうが適切でしたね、アレはw 一度何かしらの切欠で出てきたSS話題は留まることを知らず、永遠と語られてましたねぇ。いやはや楽しかったです。
さて、そんなこんなで楽しかったオフ会ですが唯一つ、唯一つだけ私にとって悪夢がありました。カラオケ?
メイド喫茶? 比ではありません。確かに苦手ではありますが楽しいものですから。
ですがあの時体験した出来事に私は涙零しました、いやホントに。オフ会から帰った時にも他の方々がそれとなく何かがあったことを書かれてまし、私も『辛ッ』と書き込みましたが…………文字通りです。
辛かったんです。ええ、神楽さんシフィルさんシューマンさん達に「幸給さんは天然だー、天然だー。やーい天然」とシンデレラのように苛められて…………………違います。
原因は『ロシアンたこ焼き』です。名称からしてヤバゲでした。思い浮かぶのはHD第五幕であゆが作ったとされる『ロシアンたこ焼き』。果たしてアノたこ焼きはどういったものが入っていたのだろう。食した客は無事であったのだろうか? というより口に出せない事態とはなんだったのだろう。謎は深まるばかりです。しかしその時はSSではなく、我が身に振り掛かる悪夢です。果たして私は無事に帰れるのだろうか。
神楽さんシフィルさんにどういったものかレクチャーされました。私は絶望しました。
「辛い店は本当に辛いですよ」
とか、
「こういう場所では結構お約束が起きますからね。当たるかもしれませんよ」
言うんですよ?
どおせえっちゅうにッ!!
よりにもよって「辛い」んです。ゲテモノ料理ならまだマシだったんです。私の中では辛いもの以上に食べれないものはないのですから。ってかなんで辛いものを皆さんは食べれるのですか!?
逃げれるものなら逃げたかったです。
『辛いと書いて、辛いと読む』。この言葉は以前感想版に書きましたし、シフィルさんにもらった頂き物にも同様なことが言われてました。……ビックリしましたけどね、アレには(汗 まあそれは良いです。とにかく辛いということは辛いということなんです。OK?
なのに。それなのに……ああ、世界はやはり私が嫌いなんですね……。
「はいっ、お待ち。辛くしといたでッ」
おっちゃん、あんた私に恨みでもあるん?
例の物を持ってきたと同時に吐いた言葉に私は「プチッ」という音を脳内に聞きました。ああ、アレが「キレた」音だったんだろうか。でもしかし私は動くことは出来まえんでした。なぜ? 当たり前ではないですか、目の前に辛いものがあるんですよ? しかもそれは食べなければならないかもしれないんですよ? 例えそれが確率的な問題であっても食べてしまうかもしれないんです。動けるはずがありません。辛いのですから。
ここで「は?」と思うかもしれませんが、そんな皆様にはこんな言葉をお送りします。
蛇に睨まれた蛙
昔の方はやはり偉大ですね。あの時の私にまさにピッタリといえる言葉でした。
数学の問題で考えるなら数分の一の確立でしょう、私が食べる確立は。つまり食べない確立の腑が大きいはずなんです。
でも、でもしかしこの世には奇跡といわれる事象が暫し起きます。定義は人それぞれに代わってきますが、必然であるかのように低確率であるはずの出来事が起きる、と言えるのではないでしょうか。
端的に言えば、
「こういう場所では結構お約束が起きますからね。当たるかもしれませんよ」
ということです。
ああ、何と言う説得力でしょう。
流石今期より先生になったお方の言葉です。説得力が違います。せんせー、たすけてぇ。
この言葉はたこ焼きと呼ばれる私の天敵が目の前に運ばれて来る前にシフィルさんが言った言葉です。私はこの言葉に不吉なものを感じすにはいられませんでした。
刻一刻と時はたこ焼きがそれぞれの口へと入れられるのと共に経ちました。
あの時はまだ肌寒さが残る五月。それでも酒を飲み、話がヒートアップして体は暖まっていた筈でした。そして口には温かなたこ焼きを入れて後は噛むを待つだけ。なのに何故薄ら寒く感じたのでしょう。口の中にあるのはハズレである可能性のほうが高いのに、他の誰かが犠牲になっているかも知れないのに、なぜ!?
今から考えると直感が働いていたのでしょうか。
生存本能。
恐らく私の其れは、魔法戦国群星伝 十一話の梓のように全力でその使命を全うしていたのでしょう。
食すな、と。だけど、だけれど私は其れに逆らってしまったのです。確率などと言うものは起きない可能性と共に起きる可能性示しているというのに。
この時の私は本能だけでなく理性までも放棄していたわけです。
つまりは、思考停止。
そんなことをした人間に真っ当な道など残されているはずがありません。
何時だって道は自分の力で切り開くものなのだから。
だからあの時『当り』を引いたのはやはり必然だったかもしれません。
つまり私は辛い物体を食ってしまったのでした
口の中に広がりつつある刺激に絶望しながらも、最後の望みを込めて私は周りを見回しました。もしかして今口に広がってる味は恐怖に怯えるあまり私が錯覚している味なのだ、と自分でも全然信じていない望みをかけて。恐怖に怯えながら一人、又一人と顔を見て行きました。
「……セーフです」
シフィルさんが言いました。
口の中が急激に痛くなりつつあります。
「僕も、はずれです」
神楽さんも言いました。
ちょっと我慢が足りないかもしれませんが、いい加減我慢が限界です。
隣を見ればシューマンさんも平気そうです。
実においしそうにたこ焼きをほうばってやがります。
クッ、負けるかっ!!
その顔を見て決意しました。
絶対平気そうな振りをして乗り切ってやるッ!!
私は絶えようとしました。……もとい耐えようとしました。
あまりの辛さに暴れそうになり、後ろに立ててあった衝立を殴りそうになったり、ちゃぶ台返しの誘惑に屈しそうになったりしながら私は「辛い」と言わずに平気な笑顔をしてやり過ごそうとしました。その時のわたしの顔はどのようなものだったのでしょう。少し興味がありますが―――やめておきましょう。
舌に辛味が刺激を与えます。
次の瞬間発汗が始まりました。涙も滲みました。
駄目だ、辛い……
決意から数秒と経たず挫折。
何やら意味不明な言葉を発しながら「辛い」と絶叫。
七転八倒、阿鼻叫喚。
次の瞬間涙を流しながら声にもならぬ呻き声を漏らしている私がいました……。
周りから笑い声が容赦なく浴びせられましたが殺意などもう沸きません。沸くのは涙のみ。……マジで半泣きだったんですよ(汗
誰か拍手までしてた気がしますし、ちくしょー。
結構長く悶えてました。
途中、
「何か飲んだ方が良いですよ」
と言う天の助けが聞こえたので、そのお声に従い目の前にあるコップを呷ったのですが、
「酒じゃ効果がないッ!!」
と言うより状況は悪化しました。
私は酒が弱い。その上一気に飲んだのは日本酒。好きなんですよねぇ、強くないんですが日本酒は好きなんです。
でもそれは今は意味がありません。ヤバイです。冷酒だったのでコップに結構注いであったんです。それを半分ぐらい。
悪循環だなぁと一瞬暗転しそうになりましたw
ですがやはり辛い。
辛いんです。ヒリヒリします。ピリピリします。ガンガンします。
最後のは酒の所為だとも思われますが関係ありません。
七転八倒、阿鼻叫喚。まさにこの言葉がピッタリな状態でした。
周りを気にする余裕などなく、悶え苦しみ富士山の頂上に向かって「辛いーッ!!」と叫びたいです。
冷酒で覚めた口内も再び暑くなり始め、涙目でシューマンさんの方に視線を向けました。彼は少し前に皆がアルコールを頼む中、「水」と言って場を沸かせたはずです。アノおっちゃんも笑ってました。
視線の意図を汲んだのか、それとも私の目が逝っちゃってたのか、シューマンさんが善良なのかは分かりません。ですが水を差し出してくれました。だから個人的に最後のを押しますが、拍手していたのは彼だったような気がしますのでノーコメントとしておきます。
それから少しの間のことはあまり覚えていません。
ボーっとしてたんで。なんだか妙なことを言われてたような気もしますがw
それから暫く経ち、私の意志が戻ってきた時にそれはありました。
私が先ほどのたこ焼きの感想を言ったのですが、それに対し神楽さんが、
「もう一回逝きますか?」
と言ったんです。
だから、
「えっ、もう一度ですか? うぅ、どうしましょう。自分が当たったのは悔しいですが、また頼んで自爆したら立ち直れないかもしれませんし……」
「そうなったら面白いですね」
プチーンw
ふっふっふ。そこまで言われちゃ引き下がれよう筈もないでしょう。こんな諺もあります。
窮鼠猫を噛む。
やったろやないけーッ!!
と3/4ぐらい酔った頭で特攻。と言うよりアレは単に神楽さんに乗せられただけのような(汗
神楽さんそこんとこドウなんですか? 私遊ばれてましたか? 弄ばれたんですか? うう、神楽さんに遊ばれて捨てられたw
まぁそれ返答待ちとして、
「神楽さん、何と言うことを……いいでしょう。頼んでやりますよ。次こそは神楽さんに当たるよう祈っておきますよ」
「はっはっは、僕には当たりませんよ」
と言うなんとも釣られたような形と相成るのでした。
で、時は経ち再び我が視界に蛇がやってきました。
私は睨まれた蛙です。鼠には成れませんでした(泣
ああ雪蛙さん。幸給はどうすれば蛙から鼠になれますか?
私もたこ焼きと呼ばれる物体が来るまで色々頑張ったんです。
神楽さんに向けて電波を発信したり、神楽さんを電波で操ろうとしたり、私の電波を支援してくれていたシューマンさんにこっそり電波を向けてみたり(汗 ああシューマンさん許してっ! 仕方がなかったんです。だってっだってぇ!!
辛いのはもう二度と嫌だったんです
そして運命の瞬間がやってきました。
選択の時間です。まずは私からでした。
「……セーフ」
心底ホッとしました。
何せ死ななくて済んだのです。死の淵から生還したのです。
周りでは他の方々が当たりハズレを報告しあってましたが、私はとりあえず自分が辺りではないことを天に感謝していました。……先程の事は気にしてはいけません。人は前を向いて生きていかなければなりません?
とりあえず、
ああ、生きてるって素晴しいぃ!!
と言うこと。その喜びを表現し切りたかったのですが、あいにく私にはその気力は既にありませんでした。
ぐったりとし、ただ良かったと微かに微笑みを浮かべるだけです。満ち足りた笑顔だったかもしれません……あの一言を聞くまでは。
「あれ? そういえば辛いような気が」
……ゑ?
何て仰いましたか、シフィルさん?
辛いような気が? 気が? そんなモンではないでしょう!? あの、あの辛いは……ああ思い出すだけで辛くなってくるような辛さは、「気が」で済むものでは――――――ッ!! 在り得ない、在り得ない、在り得ません。在ってはいけないんです。
あんなに辛かったのにィ―――ッ!! 先程までの私の立場は!? 世界が終わったかのような絶望だったのに、そんな、そんな「気が」デ済ますんですかぁぁぁぁ―――――ッ!! うぅシフィルさんのイケズゥ(違
どーせいいんですよぉ。私なんて所詮その程度なんですからぁw
…………
なんか書いてて凄いオフ会な様な気がしてますが、 でもまぁ笑い声だけは耐えなかったんで、楽しかった事だけは確かですからOKですよね、皆さん。
そんな感じで過ごした居酒屋での一時。
なんだかたこ焼きのような物体関連のネタしか書いてないような気もしますが、ちゃんと他の事も話しました。
でもまぁそれはシューマンさん達に任せましょうw
私ではたこ焼きのようなものの所為で上手く思い出せません。ってかそれしか書いてないしっ! なんだか勿体無いような、美味しいとこをとったような微妙な気がします。
楽しい時間は直ぐに終わってしまう。
そんなことを感じてしまう一時でした。気付けばもう危ない時間。店を出なければ最終の電車に間に合わない時間でした。
家が比較的近い皆さんはともかくとしても私は新幹線で愛知に帰らなければなりません。次の日に用があったので。まぁその時の気分としては半分以上「このまま最終逃しても良いヤー」ってな気分でしたがw
さて勘定も分割して払い店の外へ。
まだ五月初め。肌寒い筈の空気は火照った体には心地良いものでした。
先に払い外に出ていた人に後から出てきた人が集まると自然に、
「今日はお疲れ様でしたッ」
とのその場みんなの声。
それから駅に向かって歩き始めました。オフ会の終わり、帰宅の時間。
ちゃんと帰れますか? と言われましたが、ほろ酔い気分……と言うには少し酔いすぎでしたが(あの日本酒がやばかったんだろうなぁ)、一人で歩けて話もちゃんと聞けてはいましたから大丈夫。皆さんに心配されてましたけど(謝
一日、ありがとうございました。
幸給的オフ会レポート 了
今回オフ会レポートを書くに当たり、シューマンさんには大変お世話になりました。ありがとうございました。特に会話文。何はなしたかは大体覚えてたんですが、ドウ話したかはさっぱりだったんで(謝
あと、このレポートの登場人物達は書くに当たって多少(?)誇張している部分があるので例えば「ああ、幸給ってこういうやつなんだなぁ」とか思わないようにw
あと、オフ会に参加した皆様。こんな風にしか書けませんでした。許して、お願いw 同時にありがとうございました。
お付き合いありがとうございました。
またお会いできる機会があることを期待して。それでは失礼します。