世の中ってのにはアレだ。
 なんつーか、こう……時として本人には理解不可能な常識を超えた出来事っつーもんがある。
 それは本人には理解不可能な故に本人に責任はないのであって、責任を取れない事態にみすみす自ら首を突っ込むほど俺は頭が悪いわけではないから、やっぱりそれは俺に責任のない突如身に降りかかってきた『災難』と呼ぶべきではないだろうか?

「……なんでこんなことに?」

 朝、俺――――相沢祐一は、ベッドから起き上がり、自分の身に起こっていることを完全に理解する前にそう呟いてみた。
 当然、それで事態が丸く収まるほど世の中というものは上手くできていないらしく、何一つとして状況は変わらなかった。
 それはまあいい。
 とにかく、まずは事態の把握が肝心だ。

「すー……すー……」

 今は夏休み。
 高校三年生の今は部活動もなく、俺は勝手に目が覚めるまで惰眠を貪ろうと目覚し時計をかけずに寝ていた。
 そして、今さっき予定通り勝手に目が覚めたというわけだ。
 元々、俺は部活動をやってないけど。
 これもまあいい。いつも通りのことだ。

「……うーん……」

 違うのがここからだ。
 起きたら、俺の横からもう一つの寝息が聞こえてきた。
 てゆーか今も聞こえてるし。
 これはかなりヤバイ事態だ。
 今は夏休み。
 ということは当然のように今は夏なのであって、夏だから暑い。
 暑いから寝る時に上にかける物も薄くなる。
 俺は今の時期、寝る時には薄いタオルケットをかけるだけだ。
 そうなると、となりで寝息を立てている誰かさんは、俺と薄いタオルケット一枚を共有して眠っていることになる。
 当然、でかいタオルケットではないのだから、ほとんど被ってないも同然の状態となる。
 もし冬ならば大きな布団に隠れて、俺の隣で誰が寝ているのかとか答えを知るのを先延ばしにできたかもしれない。
 が、容赦無く俺は隣に誰が寝ているのか、すぐ知ることとなってしまった。
 まず、女だ。間違いない。
 お腹の部分だけにタオルケットはかけられていて、それ以外の部分は露わになっている。
 更に困ったことに、そいつはなぜか全裸だった。下着一つ着けちゃいねぇ。
 これも間違いない。
 タオルケットのかけられていない部分は、誰がどう見ても女のものだ。
 特に胸とか腰とか胸とか腰とかあと生足とか。

「……うぅ……」

 まずい。色々な意味で、こういうのを朝から見るのは、非常にまずい。てゆーか、危険信号だ。
 だがなによりも困ったことは、隣で寝ている女を俺は知っているということだ。
 この特徴あるウェーブした髪を、間違えるわけがない。
 絶対に、美坂香里だ。
 ……ヤバイ……。
 ……これはヤバすぎる。
 絶対にヤバイ。
 よりによって、香里かよ……。
 何がヤバイかってーと、まず香里は俺の同居人である従姉妹の名雪の親友であること。
 そして何よりも、俺の今付き合っている恋人の栞の姉であるということだ……。

「……と、とにかく落ちつけ……」

 今のところ誰かが俺の部屋へとやってくる様子はないが、バレるのは時間の問題だ。
 とにかく、今は落ちついて状況を整理するのが先だ。
 だから落ちつけ、マイサン。
 ……違う。いや、違わなくもないが。
 朝からこんなものを見せられて、落ちついていられない気持ちはわからないでもないが……。
 だから、まずは落ちつけ、俺。















だって夏だし















 昨日の夜、一体何が起きたのかをじっくりと考えてみよう。
 ……って、考えるまでもないじゃん……。
 香里は裸で寝ている。
 で、俺はというと……。
 ……。
 ……パンツも履いてない……。
 素っ裸の男女が、同じベッドで眠っているという事態が物語るものは、もうなんつーかアレしかない。
 弁解の余地もなく言い訳一つたたない。
 もしこの状態の部屋に、水瀬家の誰かがやってきたとしたらとっても素敵な事態になることは目に見えている。
 それだけは、断固回避しなければならない。

「……おい、起きろ」

 この状態で香里を起こすのが正しいのかどうか、それはよくわからないが、とにかくこのままここで寝かせておくのはまずい。
 だから、とりあえず起こしておくことにして、肩を揺さぶってみる。
 おお、いい肌触りだ。……そうじゃない。

「香里、起きてくれ、頼むから」

 しばらく肩を揺さぶる。
 香里はまだ起きない。
 その時、廊下を誰かが歩いて行った。
 ギッ、ギッ、と床が軋む音。
 ……ヤバイ!
 身体が芯からすうっと冷え、嫌な汗が吹きだす。
 布団で隠すことは……できない。タオルケットで香里を包んで隠すのは、大きさからいって不可能だ。
 抱きかかえてベランダかクローゼットに押しこむ……のも無理っぽい。絶対に途中で香里が目を覚ますに決まっている。

「……絶体絶命じゃねぇか……」

 廊下を歩いているのは誰だろう?
 時計をみると、まだ午前中。ということは、名雪ではないだろう。
 となると……秋子さんしかいない。
 秋子さんがいきなり俺の部屋のドアを開ける、ということはないだろうが全くありえない話ではない。
 どうする……!?
 ……だが、足音はそのまま遠ざかっていってくれた……。

「た、助かった……」

 心底ほっとした。
 マジで肝が氷点下まで冷えたぜ……。

「ギリギリセーフだったわね」
「……起きたのか……」

 横をみると、目を開けた香里がうっすらと笑いながら俺を見ていた。

「起きたんなら、隠れるなりなんなりしてくれればいいのに……」
「あら。どうして隠れる必要なんてあるの?」
「だって……」

 いたずらっぽく笑う香里。
 ……からかわれてるな……。
 もしかしたら、本当に見つかっても構わないと思っているのかもしれない。

「いいじゃない、見せつけてあげれば」

 本当に思ってやがったし。

「……それはまずいだろう、色々と」

 この家には香里の友人もいるし、何より俺の恋人はこいつの妹なのだ。
 ……自分の姉と浮気したなんて知ったら、一体何をされるかわかったものではない。

「――――何を今更。どうせ、あたしが初めてじゃないんでしょ」
「うっ……」

 全てを見透かしたように言いやがる……。

「あたしが知らないとでも思ったの? あの子が気づいてないとでも思ったの?」
「うう……何を証拠に……」
「まだとぼける気? まあ、それでもいいけど……」

 つい、と視線を部屋のドアのほうへと向ける。
 それと同時に再び足音。

「向こうの追求は、厳しいわよ?」

 廊下からは足音の他に、更に声が聞こえてきた。
 その声は……。

『すいません、突然お邪魔してしまって』
『いえいえ構いませんよ。祐一さんも、そろそろ起きると思うからお部屋へどうぞ』

 ……げ……この声は……。

「まずすぎるぞ! 香里、隠れてくれ……っ!」
「嫌よ」
「おまえ、冗談じゃすまされねぇぞ!」

 外から聞こえてくる声、それは間違うことなく俺の恋人の栞のものであった。
 どういうわけかウチにやってきたらしい。
 そして、秋子さんが俺の部屋へと栞を通そうとしている……あいつがここへやってくるのも、時間の問題だろう。
 それまでに香里に隠れてもらわなければ……とんでもないことになってしまう!

「香里ぃ」
「何よ、情けない声だして。びくびくするくらいなら、最初から浮気なんてしなけりゃいいのよ」

 ぴしゃりと言い切る香里の声は、冷たく厳しい。
 どうしても姿を隠してくれる気はないようだ。
 となると、取るべき手段は力づくしかないか……?

「無駄よ。あたしが大声出したら一発で終わりでしょ?」

 俺の考えを先読みする。
 確かに、この状況で香里が悲鳴一つ上げればそれで終わりだ。
 この場を支配しているのは、完全に香里の方だった。

「ああああっ!? どうしろってんだよ!」

 このままいけば、大変なことになる。
 混乱してオロオロとする俺に、香里は冷たく言い放つ。

「相沢君、あなた、浮気したんでしょ?」
「う、浮気というかこれは……」
「あたしのことじゃないわよ。もっと前」
「……っ」

 もっと前って……!?

「まあ、しちゃったことはしょうがないとして――――許せることでもないけどね。
 あたしが気に入らないのは、それで栞を悲しませることよ」
「浮気なんて……」

 してない、と弱々しく言い切ろうとする前に、

「してないって言い切れるの? ま、とぼけ続ける気ならそれでもいいけどね〜」

 足音と話声はどんどん近付いて来る。
 本気で絶体絶命だ。
 全身から冷汗とか脂汗とかが止めど無く流れる。
 息子も既に落ちつきを取り戻している。

「ど、どうしろっていうんだよ……?」

 自分の耳に聞こえてくる俺の声は、ほとんど泣き声になっていた。
 香里は、澄ました顔で言い放つ。

「認めなさい。自分が栞以外の女に現を抜かしていたことを。
 誓いなさい。二度とそんなことをしないことを」

 ……これを認めてしまったら、誓ってしまったら……俺は一体どうなるのだろうか?
 何か大事な物を捨て去ってしまうような気もするが、同時に助かるという思いがあった。
 栞はどんどん近付いてくる。
 ああああっ、もう、駄目だぁっ!

「認める、誓うから! だから帰ってくれぇぇっ!!」

 がちゃり、とドアノブが回る……。





☆  ☆  ☆  ☆  ☆






「……あの、私、帰りましょうか?」
「――――へっ?」

 ドアを開け、俺の部屋に入った栞が悲しそうに呟いた。
 部屋をきょろきょろと見回すと、俺が一人でベッドの上で素っ裸になっているだけだった。
 ……えっと、何があったんだっけ?

「あ、いや……帰るな……」

 とりあえず、それだけ言った。
 状況の把握が先……の前に、服着なきゃ……。

「着替えるから、外に行っててくれってことだ」

 誤魔化してみる。
 すると、栞は俺が裸でいることに気がつき、『失礼しました』と顔を真っ赤にして出て行った。
 ドアが閉まり、部屋に一人きりになり、俺はなぜか安堵の溜息をついた……。

「なんだったんだ……一体?」

 確か、あまりに暑かったから素っ裸で寝たのは覚えている。
 ……で、なんだ? 妙に恐ろしい目にあった気がするが……。

「あ、あれ? なんで、俺……」

 こんなにびっしょりと汗をかいてるんだ?
 それに、俺のベッド――――気のせいか、へこみ具合が俺一人のものじゃないような……。

「……わけがわからん……」

 まるで悪夢を――――それも、半端じゃない悪夢を見たような、そんな薄気味悪さと逃れられたという安堵感があった。
 ……本当に、わけがわからない……。







 俺と栞は、二人で出かけていた。
 前からこの日は二人で行くことを決めていたからだ。
 場所は――――墓地。
 ここに、『アイツ』は眠っている。

「早いものですね」
「そうだな」

 俺と栞が出会って八ヶ月程が過ぎていた。
 そして、『アイツ』がこの世から去ってから……半年近くが過ぎる。
 あまりにあっけなく唐突に別れは訪れ、時は過ぎていった。

「お姉ちゃん、私たち……元気にやってるよ」

 栞が墓石に語りかける。
 その下にあるのは、香里の遺骨だ。



 奇跡というものは、何らかの代償を求めるらしい。
 口が裂けても言うことはできないが、俺は常々そう思っていた。
 自分の誕生日まで生きることができないと言われていた栞。
 そのことを俺に告げた、姉の香里。
 しかし、二人に訪れた結末は予想もしないものだった。

 あの冬、栞は奇跡的に回復し元気になった。
 まさしく『奇跡』が起こったとしか思えないし、誰もがそう思い、そして栞の回復を喜んでいた。
 だが……今年の春、悲劇は起こった。
 今まで元気だった香里が、突然の交通事故で命を落としたのだ。
 本当に呆気ない最後。誰も予想すらしていなかった出来事。
 あれから半年程が過ぎて、栞や周囲の人間は立ち直ったかのように見える。

 だからかもしれない。
 栞が助かった奇跡の代償に、死神は香里の命を奪い去っていったのかもしれないと思うのは。
 勿論、口が裂けても言えることではない。が、そう思ってしまいたくもなる。
 当時の栞は……まさにそれだった。
 見ていて痛ましくなる、などというレベルではない。
 ……言葉にするのも憚られるほど、辛い気持ちだったのだろう。
 今も表面上は立ち直ったように見えているが、きっと内面では心の整理はつけきっていないのだろう。
 栞を、今にも崩れ落ちてしまいそうな栞を支えること……それが、生き残った俺の役割であり、香里が俺に託したことだ。
 俺は勝手にそう思うことにした。

「お姉ちゃん……天国から、私たちのこと見守っていてね……」





『ええ、ちゃんと見守ってるわ。「ちゃんと」、ね……』





「! 祐一さん、今……お姉ちゃんの声が……」
「あ、ああ……」

 確かに、香里の声が聞こえた……気がした。
 それは果たして幻聴だったのだろうか……よくわからない。
 だが、まあ栞は喜んでいるようだし、それはそれでいい。

「『ちゃんと』、ね……」

 なぜかその時、俺は背中に寒気が走った。





 ――――それが始まりだったことに気がついたのは、すぐだった。







 俺の友人なんだが、こういう話を聞いたことがある。
 そいつには付き合っている彼女がいるのだが、これがもう……なんというか凄まじい女なのだ。
 常にそいつに付き纏っているような女で、周囲に女の気配があるとわかると泣くわ叫ぶわで大変らしい。
 携帯電話のメモリーをチェックするのは当たり前。部屋にある怪しい『ブツ』すらも見破られ、処分されてしまったらしい。
 ……そいつは、あまりのうっとうしさに嫌気がさして結局その彼女とは別れたらしいが……なぜか、今も理由は知らないがノイローゼらしい。怖いので理由は聞かないが。
 ある意味、俺も同じような状況だ。
 いや、なお悪いかもしれない。
 相手は……なんせ『幽霊』だ。なんでもありの存在なのだ。

「……栞がそういう女じゃないだけマシかもしれんが……」





『あたしは姉としての義務を果たしているだけよ。
 相沢君が、他の女に変な気を起こして栞を悲しませないようにね』






 澄ました顔で平然と、半透明の香里が囁く。
 こいつは、死後に『監視』という名目で俺に取り憑いているらしい。
 ……いや、もう本当に俺を『監視』している。
 例えば、夏休みで時間があるから外をふらりと歩いていて、クラスメートの女の子にあったとする。
 そして立ち話もなんだし、ということで喫茶店にでも入ったなら……窓ガラス越しに、蒼白い顔でこちらを見つめていたりする。
 例えば、名雪と二人っきりで家にいる時、ちょっとした間違いが起きていい雰囲気になった時なんか――――今はっきりと思い出したが、始まりの日に香里が言っていた『浮気相手』は、名雪のことだ――――思い出すのも恐ろしいタイミングで、やつは俺のことを見つめているのだ。
 いずれの時も、睨みつけているわけではない。
 ただ見つめているだけ……だが、それが逆にとてつもなく恐ろしい。

 一番びびったのは、夏休みで何もやる気が起きず出かける気にもなれずに暇で暇でしょうがない時、隠してある秘蔵の『ブツ』を使おうとした時のことだ。……何に使おうとしたのかは、詮索しない約束だ。
 栞は回復したとはいえ、まだまだ身体が弱い。となると、あまり『無理』をさせられない。だから、元気な俺にはフラストレーションが溜まる。故に『自己処理』をするしかない。
 これは自然の流れだろう。……多分。
 で、その時にも……やつは俺の部屋の鏡越しに、俺の様子をじっと見つめているのだ。
 流石にこの時は悲鳴を上げて逃げ出しそうになった。
 ギリギリで逃げ出すのを堪え、悲鳴を聞きつけて駆けつけて来た名雪と秋子さんが部屋に踏みこむ前に『片付け』をしなければならなかったあの時は……マジで冷汗をかいた。

「……クーラー入らずの生活だな。ただし、快適さは欠片もないが」

 常に『監視』された生活。
 それがどれほど恐ろしいことか、俺は身に染みてわかった。
 籠の中の鳥――――なんて可愛らしいものじゃあない。
 一見すると自由だが、常に見つめられている……ガラスの中の囚人だ。
 落ち落ち気を抜くことすらできない。家で名雪や秋子さんと会話するのにも気を使わなければならない。





『あら、でも結構楽しんでるんじゃない? 相沢君も』





 幽体の香里は普段は触ることはできないはずなのだが、例外が一つだけあった。
 それは眠る時だ。
 寝ている時は、夢か現かわからないけど、香里と俺は触れ合うことができる。
 ……そう、始まりの夜と同じように。

「……なあ」
「何かしら?」

 あの夜と同じように、二人は裸でベッドに寝ていた。
 ……俺は、あの時以来、寝る時はいつも裸になっている。

「なんだかんだで一番問題あるのは、俺とおまえがこうしていることだと思うんだが」

 香里は、俺が他の女に変な気を起こさないように――――簡単に言えば『浮気』をしないように、という理由で俺の『監視』をしている。
 が、俺だって人間だ。若い男だ。やりたい盛りのセブンティーンだ。
 溜まるものは溜まる。……だから、何が溜まるかって、そういうことは聞かないお約束だ。
 で、その捌け口を完全に香里が塞いでしまっているわけであって、俺の不満は溜まる一方……。

「……別にいいじゃない。あたしとだったら、『浮気』にはならないわよ? だって、あたし幽霊だし」
「……そう平然と言い切るおまえを見て、俺は恐ろしい女だとつくづく思う……」

 不満を溜めるのはよくない。
 だが見守っている手前、俺が一人で空しく非生産的行動に走るのは見ていたくない、というわけで香里がとった手段は……。
 まあ、言うまでもないだろう。

「フフフ……」

 妖しく笑う香里。
 ……俺は、心底こいつが恐ろしいと思う。ひょっとして、栞のためとかいうのは……口実に過ぎないのではないだろうか?

「なあ、俺……最近体重がみるみる減っていっているんだが?」
「夏だからでしょ」
「…………そうか」

 やっぱり、平然と香里は言い切る。
 ……その妖艶とも言える笑顔が、どうにも不気味だと思ってしまうのは俺の気のせいなのだろうか?

「……ひょっとして、俺、吸われてる?」

 生気とか。

「ウフフフ……直に気にならなくなるわよ、そんなこと」
「……………そうか……」

 俺は、とんでもない女と付き合うことになったのだろうか? しかも、とんでもないのは付き合っている本人ではなく、その家族だというのだ。



 ――――もし俺が死んだら、栞に同じことするのかなぁ。



 段々と薄れていく意識の中、俺はふとそんなことを考えた。










《あとがき》

 120000HITおめでとうございます!

 ……え? このSSは100000HIT記念じゃないのかって?
 そんなわけないじゃないですか、だって100000HITなんて遠い昔ですよ、旦那?
 というわけで、これは誰が何と言おうと120000HIT記念SSなのです
 あははは、はは、はは、は……ごめんにゃさい(泣)


 どういう作品にするのかで、二転三転した作品でした
 当初の案としては、全然別の話で、「祐一が夜に寝ちゃう名雪をいかに起こして××するか」とか「絶倫超人と化した祐一に、舞が思い悩む話」とかあったんですが(笑) どちらも最後まで話が思い浮かばなかったので没にしました
 今の話も、最初は徹頭徹尾コメディで攻める予定だったんですがね。八岐さんが既に幽霊ネタでコメディテイストの短編をやってるんで、始めコメディの後半は??な作品に変えました
 個人的には、この話、ジャンルは『ホラー』なんですがね(苦笑)
 だって夏だし(爆)

 とにかく、「落ちつけ、マイサン」――――このセリフが思い浮かばなかったら、この作品はきっと完成しなかったでしょう(核爆)



 それでは、こんな作品ですが楽しんでいただければ幸いです(汗)

 ああ、かおりんに吸われてぇ(←本音)


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