“はい、もう何も言う事ありません。ここまで読んでくれた貴方へ”

   ここまで読んでくださった方はこのSSがどんな話なのかもう既によくわかってる事でしょう。
   この話は “野郎の 野郎による 野郎のためのSS” です。
   その辺を了解したならば期待せずにこの先へお進み下さい。

   いいですか? 期待せず、ですよ。
   期待しちゃったら……どうなっても知りませんよ?





     野郎だけの井戸端会議 
        一日の過ごし方編(改訂版)・後編





  ある晴れた日に、夕日も沈んで




「さ〜て、では……今日という日を祝して……」

「「「「かんぱ〜〜〜い!!」」」」

再び俺が音頭をとり、4人が持っていた缶が合わさった。
この時、手に持っていたのはそれぞれが別の種類だが、どれも酒だ。
この宴会が始まってからどれ位経っただろうか? 正直、良くわからない。
もう何度目かの乾杯を交わしたとき、4人とも既にほろ酔い状態だった。

「ん〜で? 相沢、お前はどうなんだ?」

と機先を制したのは斉藤。
そろそろ飲むペースも遅くなり、会話でも始めようかという矢先の事である。
やはりバスケ部ともなると速攻が命なんだろうか……
などと、少し見当はずれのことを考えながら返事をする。

「どう、って何の事だ?」
「お前の現在の状況だよ、状況!! あんだけの美人に囲まれて何も無いのか?」

トボケタ返事を返す俺に、すぐさま声を大にして聞き返してくる斉藤。
まぁ、酔ってする会話なんて大抵こんなものである。
……にしてもこいつはカラミ酒の気があるらしく、いつもこんな感じである。

「……別に、何とも無いぜ」

これは本当の話である。
あの8人の少女――彼女達とはあくまで親しい友人として接している。
それがどういうことなのか……俺はわかっているつもりだ。
これで良いわけではないという事も……わかっているつもりだ。
でも俺は………

「ん〜、そうなのか? 北川?」

って、何故そこで話を北川に振る? 俺って信用無いの?

「あぁ、こいつの言っている事は本当だ……まったく」

と、半ば呆れたような口調で北川が言う。しかも溜息付き。
そんな北川の様子を見て久瀬もいらん口を挟んでくる。

「うらやましいんだか、そうでないのかわからんな。君を見てると」

ほっとけ。
3人の視線に囲まれた俺は、いてもたってもいられず唸り声をを上げた。

「だ〜、俺にどうしろってんだ?」
「簡単な事だ。誰か1人……決めたらどうだ?」
「ま、無理だろうけどな」

斉藤の答えにすぐさま冷やかしを入れる北川。それはここにいる男4人の思いでもあった。

「ぐぬぬぬ……本当の事だけに反論できん」
「ふぅ…、まったく君って男は……」

またも唸り声を上げる俺を見ながら溜め息交じりに久瀬が言う。
そんな久瀬を睨みながら俺は言った。

「……何が言いたい?」
「良くも悪くも問題児、だな」

そんな俺を久瀬君はバッサリと切り捨ててくれました。

「……ほっとけ」

今度は口に出して言う。それはある意味敗北宣言である。
その途端、ニヤニヤする3人の男。はっきり言って気色悪い。
コイツ等は酔うたんびにこの話題で俺をからかうんだ。
でも、コイツ等は……今の関係を壊したくないという俺の本心をわかって言っているんだ。
その辺の嫉妬心まるだしの男どもの中傷とはレベルが違う。
胸を張って言える。コイツ等は……俺の味方だ。
しかし、このまんまでは腹の虫が収まらない。そこでささやかな抵抗を試みた。

「斉藤ーっ、なんで俺の話ばっかりなんだー? コイツ等の話もしようぜ?」

と北川と久瀬を指差しながら俺が言う。
その途端にうっ、と言う表情になる北川と久瀬。

「コイツ等の話ぃー? 止めとけ。ノロケ話聞かされるだけだって」
「あっ、それもそうか―――っ」

とわざとらしく言った後、斉藤と2人で笑う。
案の定、北川と久瀬は真っ赤になって俯いた。
その後、北川が顔をあげて言った。凄く真面目な顔をして目は真っ直ぐに俺のほうを見ている。

「相沢。今日はどうやら引き分けのようだな?」
「どうやらそのようだな。北川」

俺もシリアスモードに突入して言った後、右手を差し出す。
俺と北川の握手を皮切りに4人して笑った。
そして、その後もとりとめのないバカ話で盛り上がり、夜も深まっていった。




あれから結構時間が経ったのだろうか? 正直よくわからない。
バカ話も盛り上がり、それにつれて酒のペースも速まっていった。
おかげで結構飲んだ。ちょっとフラフラしている。
俺と北川は百戦錬磨のつわものだ、はっきりいって酒は強い。
この中で一番酒の弱い斉藤は、言いたい事だけ言ってさっさとつぶれてしまった。
今は久瀬のベットを占領している。
北川は北川で、夜風にでもあたりに行ったのだろうか? さっきから姿が見えない。
ま、あいつの事だし心配要らないだろう。
と、俺は何杯目かのグラスを空にし、今ここに残っているだろう久瀬に目をやった。

「ん、どうかしたか?」

と、同じようにチビチビと酒を飲んでいた久瀬が俺の視線に気付き、声をかけてきた。

「いや…、ちょっとな……」

俺の言いたい事がわかったんだろう。久瀬が話してきた。

「自分の状態くらいわかるさ。ペースは抑えてある。倒れることはないさ」
「そうか……」

そんな会話の後は無言の時間が続く。
ただ無言のまま俺たち2人は飲み続けた。
この時、俺は聞きたくても聞けなかった事を聞こうか迷っていた。
酒の勢いを借りるのはちょっとばかりシャクだが、こんな時でもなければ聞けないだろう。
なんなら笑って済ませばいい……そう思った。

「久瀬、ちょっといいか?」
「何だい?」

と、今まで黙って酒を飲んでいた久瀬がこっちの呼びかけに答える。
俺は一度深呼吸をすると久瀬の方を見ながら話し出した。

「久瀬……、どうして勘当されてまで“こっち”に来たんだ?」

これが俺が聞きたくても聞けなかった事……
何故、久瀬は“代議士の息子”という肩書きを捨ててまで“こっち”に来たんだ?
あの時の久瀬は……確かに嫌な奴だった。そう思っていた。
“代議士の息子”で“2年生で生徒会長”で何不自由なかったはずだ。
何でそれを捨て去ってまで“こっち”に来たんだ?
これが俺の中でわだかまりとしてずっと心の中に残っていた。
このわだかまりがある限り、俺とコイツは心の底から笑い会えないんじゃないか、そうとまで思っていた。

だから聞いた。不本意ながら酒の力を借りて。
そんな俺を見て、久瀬はちょっと苦笑したようだった。

「ん……さあ、ね…」

と、曖昧な返事をして久瀬はグラスを仰ぐ。

「答えろよ。俺にとっては……重要な事だ」

と、真剣な目で久瀬を見る。
ふと、久瀬の動きが止まる。何か考えているように見えた。そんな久瀬を黙って見守る。
やがて、久瀬はこちらの方を見て言った。

「そうだね…、“こっち”の方が面白そうだったから……かな?」
「面白そう?」

と怪訝な顔をする俺を真っ直ぐ見据えながら久瀬は言った。

「相沢。君にはわからないかもしれないが……君には独特の雰囲気がある。
 人をひきつける魅力がある。…これは天性の物だ。
 そしてそれに引き寄せられるように人が君の周りに集まってくる。
 彼女達も、北川も、斉藤も……そして、僕もだ。
 僕と君は始め会った時は分かり合うことなどできなかった……しようともしなかった。
 でもな? 僕は気付いていたんだよ……自分が望んでいない道を歩んでいた事を……
 そして、自分が君と仲間になりたがっている事を……
 いつか、君達の関係の中に僕が居る事を望んでいる事を……そういう事さ」

「そう…なのか……」

と、ここで不意に話題を変えて久瀬が言った。

「なぁ、相沢。…後悔ってした事あるか?」
「あぁ…あるぜ」

と、ここで昔の記憶が頭をよぎった。
その記憶こそ…俺の後悔の記憶……
例え彼女たちが忘れてしまったとしても、俺は、俺だけは忘れてはならないあの記憶……

「僕はあの時の事を後悔していない…何故なら、僕が決めた事だから……
 僕自身が考え、僕自身が決断し、僕自身の手で行動したから。
 そう思うと、後悔するのがバカらしくなる。あの時僕が決めた事だろ、ってな」

久瀬の場合はこれでいいかもしれない。
では…俺の場合は…どうだ?
……止めよう。みんな戻ってきたのだから。
あゆも、名雪も、舞も、栞も、真琴も……みんな日常を手に入れたのだから。
それが例え忘れることの出来ない過去でも……な。

「そうか……、そうだな」
「でも、たまにこう思うよ。なんであんな事したんだろ、って」

頷く俺に肩をすくめながら久瀬が軽口をたたく。
それは一瞬、昔のことを考え暗くなった俺を察しての行動だと俺にはわかっていた。
……まったく。慣れない事しやがって。
俺は内心久瀬に感謝しながら、久瀬に向かってツッコミをいれた。

「それを後悔、って言うんだよッ!」

それを機に2人で笑い声を上げた。
昔なんてどうでもいいじゃないか、今は今だろ? と北川なら言うのだろう。

「俺がどうかしたか?」
「どわっッ、お前いつからそこにいるんだよ?」

といきなり声をかけてきた北川に思わず素っ頓狂な声をあげる俺。う〜ん、神出鬼没な奴だ。
見ると久瀬もビックリして目を丸くしている。
もしかして……聞かれた? 自分で言うのもなんだがなかなか恥ずいセリフ連発だったぞ……
どうやら変な顔をしていたのだろう。俺の方を不思議そうに見ながら北川が言った。

「ん? 今来た所だよ……それより、ちょっとベランダに出てみろよ」
「ベランダァ? 何だってそんな所に行かなきゃなんないんだ?」

こいつはいきなり現れたと思ったら何を言い出すんだ。
ちなみに久瀬の部屋は9階建てマンションの4階……なんとも中途半端な場所にある。
したがってちゃんとしたベランダなんかが存在するのだ。
今、俺が住んでいる水瀬家にもベランダがあったが、それに勝るとも劣らない立派なベランダだ。
やっぱり、金持ちは違うねぇ。

「いちいち引っかかる言い方をするよな……君は」

と、呆れたように久瀬が言う。

「こーいう奴なんだよ」

と、何かを悟ったように北川。
そんな北川と久瀬の方を見ながら唸るようにして俺は言った。

「……お前等の方が引っかかる言い方してると思うが?」
「「そんな事無いぞ」」

ぬぅ…こんな所でハモって来るとは……
しかもそれは香里と俺の得意技じゃないか!! パくられた!!
JAR○はなんジャロに訴えてやる!!

「どうでもいいから……ベランダ行こうぜ?」
「そうだな」

北川の提案に俺はあっさりと頷き、北川と一緒にベランダに向かった。
後ろで久瀬が溜め息をつくのが聞こえた。が、当然のごとく無視する。
そして3人でベランダに出た。
ふと何気なく夜空を見上げる。目に映ったのは―――月、しかも満月だった。

「な、スゴイだろ……今日は満月なんだぜ」

何処となく興奮した感じで北川が話してきた。

「お前な〜、いくらなんでも満月ではしゃぎすぎじゃないか?」
「良いじゃないか? 満月を見るのは……久しぶりだからな」

と俺の言葉に久瀬が返してきた。隣では北川もうんうんと頷いている。

「まぁ、確かに……そうだけど」

思えば満月を満月だ、と思ってみたのはどのくらい前だろう?
いつもは満月でも風景の一部としかとらえてなかった気がする。
こうやって満月を眺めているのは久しぶりだった。
久瀬の言いたい事もそういう事なのだろう。

「そうか……今日は満月か」

満月に魅入られた俺は、無意識にそんな言葉を口に出していた。

「ほれ」

と、北川が不意に投げてきた缶ビールを受け取る。見ると久瀬も缶ビールを受け取っていた。
そして自分の分をしっかり手に持った北川が月の方を見ながら言った。

「このまま月見酒と洒落込もうぜ」
「そうだな。それも悪くない」
「斉藤には……悪い気もするけどな」

と、俺はガラス越しに久瀬のベットで高いびきを書いている斉藤に眼をやる。

「寝てる奴なんかほっとけ……んじゃ、この満月に……」
「「「かんぱ〜い」」」

そして今度は北川が音頭をとって今日何度目かの乾杯をした。
その後しばらく缶ビールを無言で飲んでいたが不意に北川が話してきた。

「にしても、アレだな」
「ん、どうした?」

北川の言葉に返事を返す俺。そんな俺と久瀬の方をニヤニヤと笑いながら北川は言った。

「青春ど真ん中ストライクだよな〜。お二人さん」

ぶっっっッ!!
北川の言葉に飲んでいたビールを噴出す俺と久瀬。
未だにニヤニヤ笑いをしている北川に久瀬は恐る恐るといった様子で尋ねた。

「き……聞いてたのか?」
「うむ。クサさ120%だったよ……久瀬君」

ぬぅ……非常事態発生!! 総員第一種戦闘体勢に意向……って何混乱しとんじゃ、俺!!
確かに…聞かれて恥ずかしい話を俺たちはしてたけど……
そんな独り混乱している俺をよそに北川の話は続いていた。

「それでな? クサさついでに言わせて貰うけど……」
「な、何だ?」

う〜ん、警戒してるね〜、久瀬君。
まぁ、わからんでもないけど。

「変な話じゃないって。なぁ、久瀬。……お前変わったよな」

と、いきなりマジ話ですか?
久瀬も神妙な顔つきになって北川の話を聞いている。

「それが良いことなのか悪い事なのか……はっきり言って俺にはわからん。
 お前の前の立場も……わかっているつもりだ」

前の立場……久瀬が代議士の息子で生徒会長だった時の事か。
北川は妙な人脈と独自のルートを持っている奴だ。
たぶん、知らない事なんて無いんだろう……あくまでたぶんだけど。

「………」

久瀬は何も言わなかった。
ただ黙って北川に話の続きを促していた。
だから北川も話し始めた。

「お前が決断した事だ。俺がどうこう言うつもりもないし……そんな資格も無い。
 だけどこれだけは言わせてくれ……。俺は、いや俺たちは……お前の味方だ」

そんな北川の言葉につい俺も反射的に言葉を発していた。
北川も俺と同じ気持ちだ、とわかったから……

「な〜んだ、そんな事言いたかったのか……当たり前だろ? 俺たちは……仲間なんだからな」
「相沢の言う通りだ。もし、昼の時に言っていた事がそれに関係しているのなら……」

昼の時に言っていた事……あぁ、昼休みの久瀬が哲学めいた事を言っていたな……
あの時久瀬は暇だったからなんて言っていたが……
そうか、北川は北川であの時の事を考えていたのか……

「俺は日和見主義の楽観主義者だからな……。見てる事しか出来ない。しようともしない。
 美坂の時がいい例だ。……でもな? 相談を受ける事ぐらいは……出来るつもりだ」

ヤツらしからぬ独白におもわず声をかけてしまう。
知らなかった……。ふだん飄々としているアイツがそんな事を考えていたなんて……

「北川……」

そんな俺の言葉を聞いてか聞かずか北川の独白は続いていた。

「知ってしまうってのは案外つらいものなんだ……って美坂の時に良くわかったよ。
 しかも、あいつは何も言わなかったからな…余計に。
 だから相沢……お前には感謝してるんだよ」

俺に向かっての感謝の言葉に俺はちょっとばかし照れながら答えた。
あ〜、これじゃ三流の青春ドラマだよ……

「何度も言わせんな。俺たちは……仲間なんだぜ」

今更こんな事言うべきじゃないのかも知れない……。けど、3人とも口に出してしまっていた。
これは酒の所為という事にしておこう。そうでもなきゃ恥ずかしすぎる。
そう考えていると久瀬が言った。

「やっぱり……クサさ120%だな」
「だろ〜、だからあんまり言いたくなかったんだよな〜」
「これで夕方だったら走らないといけない所だったな〜」

そしてまた3人で笑い声を上げた。
酒の席でありながら、マジな話ばっかりしてしまった。
だけどこんな宴会もあっていいだろう……俺はそう思う。

「俺を残して楽しそうですね……」

のわぁッ!!
いきなり後ろに立つな斉藤!!
てか、居たのね。すっかり存在を忘れてたよ。

「うっ、うっ。相沢が苛めるよママン」
「よしよし…、悪者は久瀬パパが退治してくれるからね」
「って、誰が悪者だ!!」
「その役柄は非常に遠慮したい所なんだが……」

はぁ〜、男4人してベランダで何やってんだか……
しかも真夜中に……
ま、楽しけりゃ良しとしますかね。




==今週の相沢ニュース==

(前略)
朝日を浴びながらベランダで腰に手を当て牛乳ビンを飲むバカ4人の姿が確認された。
新聞一面に掲載されている写真はその様子を克明に写したものである。
右から相沢祐一(17)、北川潤(17)、久瀬翔(17)、斉藤明彦(17)である。
この場所はかねてから噂されていた“相沢祐一最後の砦”である可能性が非常に高く―――。
最近親交が深くなった久瀬翔のマンションである事は写真に本人がいる限り間違いないだろう。
度々居候先である水瀬家から相沢祐一が失踪するという事例が何件か報告されているが、
その逃亡先としてこのマンションを4月中旬から使っていた模様。
大きな理由としてこのマンションには玄関に音声認識のロックがある、という事があげられるだろう。
そのため、場所がわかっても部屋まで踏み込む事が出来ない、という事態に陥ってしまった。
これからもこの場所は“相沢祐一最後の砦”として君臨する可能性が高い。
そして……これはあまりにも凄惨過ぎて記事にするべきか非常に迷ったのだが……
この写真の一軒がもとで修羅8人に囲まれ、死相を浮かべた相沢祐一の姿を百花屋で確認する事が出来た。
この様子を見る限り彼の生存は絶望的である。誰もが相沢祐一の冥福を祈らずにはいられないだろう。
この後彼が無事に高校生活を送れるのか、彼の今後にはこれからも注意が必要だろう。
                                             (新聞部 Y・K)

                                      鍵峰学園高校新聞部発行
                                        鍵高タイムズ一面記事より一部抜粋




「ちょっと待て!! 俺はまだ死んでないぞ―――っ。……死にそうだけど」
「そのまま死んだ方が楽かもな、相沢?」
「……考えたくない」
「まったく……君は相変わらずだな」
「何だと、この“悪徳会長”!!」
「な、それを言うか!!」
「ま〜ま〜、気をしっかりもてお二人さん」
「つ〜か、お前だろ北川!! 百花屋の写真投稿したの!!」
「いや―――ん、バレた?」
「あ、待て!! 敵前逃亡は銃殺刑だぞ!!」
「“相沢ハーレム”のネタは高く売れるんだよ!! じゃあな、アディオス諸君。また会おう!!」
「てめ、コラ北川!! せめて6割はよこせ!!」
「君もだ、相沢!! 君には前から言いたい事が……」

バタバタと3人が居なくなっていく。
それを横で見ていた斉藤君。肩をすくめて一言。

「バカばっかりだ」




   一日の過ごし方編、これにて終了――――――――――




〜〜あとがき〜〜

  と、いうわけで一日の過ごし方編(改訂版)。いかがだったでしょうか?
  この話を通して僕が言いたい事は一つだけです。


  こんな久瀬(北川)ってどうよ?


  いろんなSSで冷遇されていた彼らの救済をしようと思ったのがそもそもこの話を書くきっかけで。
  Kanonヒロインに囲まれる祐一も良いが、男友達との日常だって祐一には必要だ!!
  みたいな感じでバイト中に考えていたものを思いつくままに書いたのがこの元になる話です。
  

  で、今更これを見直したのはですね。
  この話の続きを書こうかと。
  実はこの話にも一応の続きがありまして。
  それも近いうちに送るとは思うのですが。


  それにあたってなんですが……結構オリジナルの設定が出てきてしまいます。
  と、言っても男連中なんか既にオリキャラみたいな感じなんですけどね……

  
  ま、そんなこんなで。
  Kanonヒロインよりも男たちが目立つお話、まだまだ続きます。
  
  
  最後に、こんなおかしな話を最後まで読んでくれた貴方、そう貴方ですよ。
  どうも有り難うございました――――――――いや、まぢで。
                                          はせがー
  
                                                                                       inserted by FC2 system